S.Eさん(33歳、男性)
【合格科目】簿記論(1)財務諸表論(1)
【受講コース】2022年合格目標講座 簿財アドバンス上級コース
【職業】会社員
【1日の平均学習時間】平日:2~3時間 休日:6~8時間
【試験までの総学習時間】450時間(クレアール受講開始から数えて)
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。
はじめに
私は、初めての受験で簿記論と財務諸表論に一発合格することができました。プロフィールとしては、大まかに以下となります。
- 日商簿記の受験経験があり、会計に関する知識を一定程度有していた。(計算の基礎的な素養はあったが、理論の土台はほぼゼロ)
- 会社員のため、仕事と両立する必要があった。
- 本格的に税理士試験の勉強を開始した(クレアールの受講を開始)のが22年5月上旬だったため、試験までのスケジュールがタイトだった。
この合格体験記を読んでいただいている皆さまには、様々なバックグラウンドの方がいらっしゃると思います。
また、勉強方法や充てられる時間、ペース等は各受験生にとってそれぞれだと思いますし、やり方ひとつ取っても合う合わないがあります。
ぜひ皆さまの状況と照らして、参考にしていただき、皆さまの受験勉強、ひいては科目合格・資格合格のための一助となれば幸いです。
受験の動機
昨今、「リスキリング」というワードが世間で出てくるようになってきましたが、私が税理士試験の勉強を始めようと思ったのは、まず①財務会計の知識が社会人にとって必要な知識と思ったためです。
そして、闇雲に勉強をするのではなく、②資格試験のようにゴール設定が必要と思った(資格取得=一定程度の知識があることの証明となる)、③その中でより認知度が高く周囲にアピールが可能であること、の3つが主な受験に至った理由です。
そのため、22年2月くらいから日商簿記1級の勉強をしていたのですが、簿記1級の延長線で税理士試験にトライできないか?と思い立ったのが始まりでした。(2022年6月の試験では、8点足らず不合格でした。)
というのもの、税理士試験の方が、自分が勉強した分、やった分だけ点数にしてくれる配点構成になっており、適切にアプローチすれば、そのプロセスが報われる試験だなと感じたからです。
クレアールを選んだ理由
私がクレアールを選んだ理由は、クレアールのYouTubeチャンネルで、過去問の解答解説動画を見て、河野上先生の解説講義の内容とクレアールとしての試験問題に対する姿勢が、受験生に寄り添っていると強く感じたためです。
特に、できなければいけないポイントと、できなくてよいポイントが明確に提示されていて、特にできなくてもしょうがない、これはいざ本番の緊張感で対応するのは難しいと、解説講義のなかで受験生に対する思いやりを強く感じたため、クレアールを選びました。(最初は、クレアールのことは全く知りませんでした…。)
そもそも、当初は独学を検討していたのですが、予備校を利用した方が良いと思った理由は、計算はある程度カバーできるかなと思っていたのですが、理論の勉強をより効率的に(優先度の強弱を付けて)行わないと合格は遠いな、と感じたためです。
私の学習方法(具体的な学習時間等)
私は、クレアールの通信講座の受講を開始したのが遅かったため、以下をシンプルに実行しました。
アウトプットを重視する、という点は、勉強やどの資格試験でも言われていると思いますが、自分の場合は、基礎的なインプットがある程度あり、時間的に結果として答練をベースとしたアウトプット中心となった、というのが功を奏したと思っています。
また、特に計算分野では、過去問で毎回出題される論点で、苦手な分野はつぶすようにしました。
逆に、特殊商品売買等、苦手でかつ出題頻度があまり高くない論点は思い切って捨てました。(論点を取捨選択するのはおすすめしません。今年見事に出題されてしまったので、時間もあり対策が可能な方はきちんと対策をおこなった方が当然ベターです。)
共通
- 応用期の講座を1.5~2倍速で視聴し、不足している論点のキャッチアップ。
- 自分の現在の知識と、合格までに足りていない知識、論点の洗い出し。
計算
- 応用答練、直前答練、過去問実践答練、公開模試を2~3回回す。
理論
- 理論問題集を周回する。隙間時間を利用しつつ、問題を見る→解答を暗唱する、を繰り返す。
- 直前ヤマ当て講義が公開された後は、予想ランクAA→A→Bの順で、出題確率が高い、もしくは重要論点の強化に努める。
その他
直前の公開模試は、他の大手予備校のもので、受験可能なものは一通り受けました。
普段の勉強のなかで、大勢のなかで問題に向かうという経験はなかなかできないので、場に慣れるという意味で、可能であれば受験をおすすめします。
受験勉強での注意点
人間の性質上、長い時間無限に勉強や何かに集中し続けることはできません。
チープな表現になってしまいますが、メリハリをつけて、集中するときとリラックスして家族や友だちと遊ぶ時間等を意図的に作った方がいいと思います。日常のなかに勉強がある、という習慣作りから始めてみてはいかがでしょうか。
また、税理士試験は難関資格のひとつですし、年一回の受験機会ということで、プレッシャーや緊張感を感じる人も多いと思います。
いきなり壮大な目標に向かっていくのではなく、マイルストンを細めに設け、小さい目標をクリアしていくようにするといいと思います。
最後に
私は、本格的な対策を開始したのが遅かったため、直前の模試でも合格点には届いていませんでした。
ただ、勉強を開始した時点から念頭に置いていたのが「いかに最低点で合格するか」でした。例年ボーダーラインは6割程度ですので、過去の傾向から分析して、いかに時間内で6割を取るか、しか考えていませんでした。
1位で通過しても最下位で通過しても合格は合格です。そこに対して様々な考えがあると思います。
少なくとも勉強をスタートするにあたって、自分の目的は何かを考えたうえで、それを達成するための戦略作りから開始すると、皆さまの合格までの距離は短くなると思います。
また、そのうえでクレアールの講義や教材・答練のクオリティ、サポートは、皆さまを大いにバックアップしてくれるコンテンツになっていると思います。