「簿記論は時間との勝負~応用答練のやり込みが合格への近道~」M.Kさん

M.Kさん(31歳、男性)

【合格科目】簿記論(2)
【受講コース】2年5科目合格セーフティコース
【職業】会社員
【1日の平均学習時間】2時間(簿記論のみ)
【試験までの総学習時間】2年間、合計約700時間(簿記論のみ)
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。

目次

税理士試験の受験動機

大学卒業後、会社員として数年間勤務し、その間に複数の部署での業務を経験しました。
幅広い業務を経験できたと思う一方で、組織外でも通用するような専門的な知識を身につけられていないのではないかという危機感が強まり、日商簿記の勉強を開始しました。

簿記2級を取得した頃には、会計、そしてそれと関係の深い税務という分野への関心がさらに深まり、いっそのこと税理士の勉強をしてしまおうと思い、まずは税理士試験の会計科目を受験することを決意しました。

クレアールを選んだ理由

簿記2級までは独学で取得しましたが、学習範囲が段違いに広いらしい税理士試験に挑むからには、専門学校の教材を利用した方が効率的と考え、複数の学校のパンフレットを取り寄せました。
パンフレットを一通り見た中で、クレアールは受講料が圧倒的に安く、しかも、他校に比べてポイントを絞った教材を売りにしている点に惹かれ、受講を決めました。

講義について

他の学校の授業を受けたことがないので比較はできないのですが、河野上先生の講義を聞いて感じたのは、

  1. 重要論点と、そうではない点のメリハリが付いている
  2. 図や表を多用し、ビジュアル的に分かりやすい板書になっている
  3. 実務についての解説が充実している

という点です。

特に③について、公認会計士・税理士両方の実務経験をお持ちの河野上先生は話の引き出しが多く、今学習している論点はこのような形で将来使えるのか、といった具体的なイメージができ、記憶の定着に役立ちました。
時には受験に直結しない内容もありますが、それらの小話も、無味乾燥になりがちな受験勉強の中での清涼剤的な役割を果たしてくれ、飽きずに講義を聞くことができました。

受験歴

1年目

簿記論と財務諸表論を受講しました。

財務諸表論は計算問題の出題形式のブレが少なく、クレアールの解法パターン(計算に80分使う、税効果が関係する箇所を優先する等)を身につけられたことで、試験前には合格レベルに達した自信がついていました。
一方簿記論は、出題論点・形式のパターンが多く、答練でもなかなか高得点を取ることができなかったため、最後まで財務諸表論ほどの自信を持てないまま本番を迎えました。

結果は案の定、簿記論不合格、財務諸表論合格でした。河野上先生が授業で「財務諸表論は初学者でも受かりやすい」とおっしゃっていたのは本当だったなと思いました。

2年目

簿記論と消費税法を受講しました。

1年目の簿記論の敗因は、演習量不足だったと分析していました。そのため、講義を聞き直すのは不安がある論点だけにとどめ、問題を実際に解く時間を多く確保するように意識しました。

4月以降のいわゆる直前期になると、本試験と同じ2時間で解く応用答練が始まります。
これはクレアールのカリキュラム上非常に重要な答練で、河野上先生も、「合格する人は7回前後繰り返して解いている。」とおっしゃっています。
1年目はとてもそんな時間は取れないと思い、3回程しか解かなかったのですが、2年目の今回は、90~100分程度で満点を取れるようになるまで繰り返すと決め、結果的に、本番までに5回〜8回解くことになりました。

人によって色々な考え方があると思いますが、私は答練を解く時はなるべく分割せず、2時間の制限時間のものは2時間確保して一度に解くべきだと考えていました。
応用答練だけでも相当の回数をこなす必要があるので、休日だけでは日数が足りず、どうしても平日にも答練の時間を確保する必要がありました。
社会人が平日に2時間の勉強時間を確保するのはなかなか難しいですが、私はそれまで仕事前に通っていたジムを休会し、答練の時間にあてるようにしました。筋トレは大切な趣味だったため、1年目の時には決心がつかなかったのですが、2年目でこの決断ができたことが合格につながったと思っています。

これから受験される方へのアドバイス

これを読んでいる方の中には、初年度で簿財ダブル合格を目指している方も多いと思います。
私は簿財合格に2年かかってしまいましたが、戦略的に勉強すれば、初年度でダブル合格は十分に可能だと思います。
アドバイスといいますか、私自身がこうしておけばよかったな、と思う点は以下の2点です。

①応用答練をやり込む

応用答練は非常に重要です。私が1年目に「7回前後」の教えを守らなかったのは、時間がないということもさることながら、「同じ問題をそんなにやってもコスパが悪いだろう。」という思いが心の底にあったことも否定できません。
ですが、受験予備校は膨大な数の受験生を指導しており、その教えには根拠あります。2年目に実際にやってみて、応用答練を本当に消化しきるにはそれくらいの回数が必要だと実感しました。

簿記論は時間との勝負で、基本的な問題をいかに脳のリソースを使わず、自動運転的に解けるかが勝負を分けます。訓練だと割り切って、応用答練をひたすらやり込むことが合格への近道だと思います。

②財務諸表論に自信がついたら、簿記論のウェイトを増やすことも検討

これも人によって得意不得意があるとは思うのですが、計算に関していえば、簿記論よりも財務諸表論の方がマスターしやすいと思います。
1年目の時は、簿財の勉強時間をほぼ1対1で取っていたのですが、今から思い返すと、財表の手応えをつかんだ後は、簿記論にリソースを傾けても良かったかなと思いました。

最後に

簿記論は決して難解な試験ではなく、他の受験生が解ける問題をいかに早く正確に解けるかの勝負で、そのためには泥臭い訓練が必要です。
教材という意味では、合格に必要なものは全てクレアールに揃っており、あとは受講生側が、どれだけの時間と気力を注ぎ込めるかで決まると思います。
真冬の朝など勉強がつらい時もありますが、何とか頑張りましょう!

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方はこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次