N.Kさん(31歳、女性)
【合格科目】法人税法(1)
【受講コース】4年5科目合格セーフティコース 3年目(法人税法・消費税法)
【職業】公務員
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。
はじめに
令和2年受験で簿記論と財務諸表論の2科目1発合格したので、令和3年受験も1発合格を目指して日々勉強に励みました。今年度は直前期の6月末に出産を控えていたため、昨年以上に産前産後を見据えた計画的な試験対策が必要でした。法人税法はボリュームが多い科目ではありますが、一つ一つ丁寧に取り組めば着実に身に付く科目だと感じました。
私の学習方法
コロナ禍の受験勉強
コロナ対策の在宅勤務で、今までの通勤時間が勉強時間に。さらに、飲み会自粛などステイホームもあり、勉強時間が確保しやすかったです。ただ、自宅学習だと無駄にスマホを触ってしまうので、学習中の自分をスマホ撮影して緊張感をもたせたり、カフェで勉強したりとメリハリをつけるように工夫しました。
計算対策
インプットとアウトプットの同時進行を意識して取り組みました。個別計算問題集も答練もすべて3回は繰り返し、4回目以降は間違えた箇所のみ解きました。そして、答練に関しては日付・時間・間違った箇所を表にして管理。また、端数処理や圧縮記帳などややこしい部分は自分なりにまとめて整理することでインプットを強化していました。計算方法を理解していても、問題文の読み落としや読み誤りでの小さなミスをしがちだったので、落ち着いて問題文を読むことと、マークを付けることも癖づけました。加藤先生が仰っていたように、総合問題は個別問題の組み合わせなので、個別問題を手が止まらずに解けるようになるまで何度も解くことが合格への近道だと思います。
理論対策
本格的に開始したのは年明けからでした。優先度の高いものからベタで覚えること。答練で出た理論はしっかり復習するようにしていました。事例形式の理論に対する苦手意識が強かったのですが、答練を繰り返すうちにポイントをおさえられるようになったと思います。そして、試験が近くなるにつれて外出時の移動中やお風呂の中、洗濯物などの家事の間はずっと理論音声を聞いていました。理論音声は、単に流すのではなく、今日は第1章と決めたらその日はずっと第1章をリピートしていました。天気の良い日には理論問題集片手にブツブツと税法を唱えながら散歩したこともあります。理論の暗記には、ワード、手書き、音読、リスニングあらゆる方法でインプットとアウトプットを繰り返しました。本試験では、結論が分からない問題が出たのですが、分からなくても白紙よりは何かしら書いた方がいい。という加藤先生のアドバイスがあったので用語の定義と自分なりの結論で解答しました。試験後に自己採点したところ、結論は誤っていましたが、結果的に合格したので何かしら書いて出すということは大事だと思います。
勉強時間
1日の勉強時間としては0~6時間とムラがありましたが平均すると2時間くらいでしょうか。
小4の娘との時間や産まれたばかりの息子のお世話もあり、勉強をしない日できない日が何日もあったので、焦るばかりでした。試験直前は勉強時間が取れること自体が貴重だったので、その分自然と集中力が増したように思います。
講義について
要点をおさえた分かりやすい授業だと思います。網羅的に学習するのではなく、合格レベルに達するための講義なのでテキストは2冊。これで充分です。テキストだけで何冊もある他校もあるようですが、合格するために必要な論点がこの2冊に凝縮されています。答練は過去問中心で、近年の傾向より難しいものが多いように感じました。“たかが過去問、されど過去問“です。本試験問題が割と解答しやすく感じたのは、クレアールの答練で鍛えられた成果だと思っています。
合格までのエピソード
試験直前の6月30日に息子を出産したのですが、妊娠中はどうしようもなく眠くて、眠気との戦いでもありました。そして、出産当日は分娩台のうえで理論問題集を見て気を紛らわし、入院中も総合問題を解き、授乳中は理論をインプットし・・・。振り返ってみても我ながら頑張ったなぁと思います。笑
産後に関しては、育休中の夫にお願いして勉強したり、試験当日は母や祖父母に息子を預かってもらったり。家族の協力があったからこそ勉強も出来ましたし受験も出来たのだと思います。
最後に
税理士試験は育児や仕事との両立をしながら受験される方がほとんどだと思います。
時間のないなかでの受験勉強で、焦りや不安もあるかと思いますが、コツコツと日々の積み重ねが合格に直結するはずです。
自分を信じて、時には家族も巻き込んで、合格に向けて頑張りましょう!