「3回目の挑戦で法人税法合格」T.Gさん

T.Gさん(27歳、男性)

【合格科目】簿記論(1)、財務諸表論(1)、法人税法(3)
【受講コース】1年2科目レギュラーパックコース
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。

目次

受験経験

この度、令和2年度税理士試験法人税法に合格することができました。合格することができたのも家族や周囲の方々、そしてクレアールによる多大なるサポートがあったからこそと感じており、関係者の方々に大変感謝申し上げます。法人税法の受験を決意してから多くの時間、お金、人間関係を犠牲にしてきたこともあり、最終的に「合格」という成果を出すことができ本当に安心しています。長い受験勉強の反省を踏まえながら学習方法を中心に以下に合格体験記を書かせていただきます。
簡単に受験歴を記載しますと、平成29年度の税理士試験において簿記論、財務諸表論に合格したのちに法人税法の勉強を開始し、平成30年度、令和元年度、令和2年度の合計3回にわたり受験しました。税法の中で法人税法を最初に選択したのは、法人税法の知識が当時の経理業務の中で最も求められていたということが背景にありました。
1回目の受験の時は勉強サイクルを自分の中で確立できなかったこともあり、惨敗しました。2回目の受験の時は1回目の反省を活かし、かなり根を詰めて勉強しましたが、あと一歩のところで不合格となりました。3回目の受験の時は再度基礎基本を徹底した結果、なんとか合格することができました。

私の学習方法

受験勉強の際に特に重要だと感じたことは大きく分けて4つあります。

個別計算問題集、上級個別計算問題集で反復練習すること

加藤先生も講義の中でよくおっしゃられておりますが、本試験の際に重要なことは、基本的な問題を素早く解き、もれなく得点することです。計算問題のスピードと正確性を高めるためには、クレアールの個別計算問題集や上級個別計算問題集がおすすめです。私自身、平日は30分~1時間、休日は1時間ずつ個別計算問題集や上級個別計算問題集に充てていました。平日は机に向かえる時間は限られておりましたが、計算力を落とさないためにも極力毎日解き続けました。

理論学習を机に向かう時間以外にすること

初年度の受験勉強の際は理論の学習に相当の時間を取られてしまい、計算演習に十分に時間を割けなかったことが不合格の最大の要因でした。事業会社の経理部に会社員として勤めているため、四半期決算や年度決算の際は残業や休日出勤などがあり、1日の中で机に向かえる時間は限られておりました。受験回数を重ねるごとに机に向かう時間以外の時間(通勤時間、入浴時間等)でいかに時間を確保できるかが重要だと感じ、机に向かうときは極力理論を勉強せず、計算に充てられるようにしておりました。そうすることで、意識しなくとも理論の文章が自然と頭の中に出てくるようになり、本試験においてもかなり役に立ちました。

過去問や模試を早めに解くこと

直前期になってくると過去問を解く回数も増えてくるかと思いますが、早めに過去問の形式に慣れておくほうが良いです。過去問は解きやすいクレアールオリジナルの応用答練や直前答練とは異なり、問題文を読むだけでも最初は時間がかかります。また過去問を解くことで最終的に求められる学習レベルを意識することができ、日々の計算や理論の勉強にもより身が入るようになるかと思いますので、早い時期に過去問を解き始めることをおすすめします。

戦略を立てること

私は日々の学習スケジュール(どの教材に何分、何時間充てるか等)や試験問題の解く順番等の戦略を立てることをかなり意識していました。漫然と手当たり次第「作業」として問題を解いてしまうと時間を浪費してしまう危険性があったので、最終ゴールを常に意識するようにしておりました。私が3年目の本試験当日に立てた戦略は「理論40分、計算65分、見直し等10~15分」でした。私の場合、理論を完璧に記述しようとすれば、40分では足りなくなる可能性が高く、途中で計算へシフトすることを覚悟していました。せっかく日々の生活で暗記してきた理論を、途中で切り上げるのは精神的に抵抗がありましたが、理論に時間がかかりすぎると安定的な得点が見込める計算で時間が不足するリスクが高まります。難易度の低い問題から解いていき、見当もつかないような問題は1行での記述、もしくは空白にしようと考えていました。
よく講義の中で加藤先生がおっしゃられていた印象的な言葉が、「本試験では満点を取る必要はなく合格できれば良い」ということです。合格するためには合格可能性が少しでも高くなる行動をする必要があります。合格可能性を1%でも高めるためには自分が何をしなければいけないのか、自分で考え、選ぶことが求められます。本試験の時だけでなく、日ごろの勉強の時から戦略を立てる習慣をつけておくことが重要だと感じておりました。

最後に

シーズン中(年明けから本番まで)の一日の学習時間は休日が9時間から11時間、平日が30分~1時間(+通勤時間等1.5時間)くらいです。法人税法の総学習時間としましては1,500~2,000弱時間くらいだと思います。法人税法合格に相当時間がかかってしまいましたが、受験勉強の中で得ることができた知識、論理的思考、記述力については経理実務に従事をする上でかなり役に立っています。法人税法の受験は決して楽な挑戦ではありませんでしたが、少しでも興味があれば、視野を広げ知見を深めるためにも挑戦することをおすすめします。

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