「答練だけは会場で受験し本試験での緊張に備えました」四戸 公太さん

四戸 公太 さん

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受験の動機

私の受験動機は、就職活動の苦い思い出にあります。約10年前、当時も氷河期と言われた時代で、数十社にエントリーし、運よく今の会社に拾ってもらいましたが、落ちるたびに悔しい思いをしました。その時感じたことは、自分には何も特技がなかったので、何か資格が必要だということでした。
入社後はあまり余裕がなかったのですが、2年前に管理職となり、ある程度時間を自由にできるようになったので、税理士試験の勉強を始めることにしました。仕事が経理なので、会計士を目指すかどうか迷いましたが、科目合格制の税理士を選択しました。
今年2年目の簿財アドバンスで財務諸表論に合格することができました。

学習方法

①理論

理論はテキスト、答練のコピー、理論集を赤いチェックペンで塗りつぶし、緑色のシートを使って暗記しました。当時は自宅から勤務先までかなり遠かったので、通勤時間のうち一日50分程度を理論に充てることができました。これは、去年国税庁で受験申込をした際に、隣で受験票交付を待っていた方がやっていた方法を真似させてもらいました。それまでテキストを汚さないようにしていましたが、その日以降それはやめました。
私のように暗記が苦手な方は、テキスト等に手を加えて何度も繰り返すやり方が良いと思います。

②計算

計算は応用答練を目標に進めました。普段は通信生として自宅で受講していましたが、答練だけは教室で受けようと思い、試験範囲のテキスト例題、個別計算問題集を解いて準備しました。これは、1年目の本試験でかなり緊張してしまったので、自宅だけでの学習では足りないという反省から決めたことでした。
また、通信生は教室で答練を受けても同じものが郵送されてきます。このおかげで復習用の問題用紙や解答用紙をコピーする手間が省けました。
応用答練後は、自宅の壁に張った試験範囲表に点数を書き込み、苦手な部分をはっきりさせ、個別計算問題集やテキストに戻って復習しました。これらを直前答練と並行するのは時間的に大変でしたので、応用答練を優先しました。時間的には平日は朝30分、休日は4時間程でしたが、自分の体力、集中力ではこれが限界のようでした。

会社と受験勉強の両立

社会人受験生の共通の悩みとして、会社との両立があると思います。私は次のようなことを心掛けました。

①健康を維持すること。例えば病気で会社を休んでしまったら、復帰できてもその穴埋めが必要なので、受験勉強が遅れてしまいます。私は、週末のジョギングとよく寝ることで体調を整えていました。

②仕事を前倒しで片付けること。決算業務などの繁忙期を乗り越えた後、なぜ忙しくなってしまったかを反省し、同じことを繰り返さないようにしました。上場会社の場合、本試験までに四半期決算が何度かあります。決算業務に入る前に、前回までの反省メモを復習し、早めに動くことで残業時間を減らしました。

③朝早く起きること。夜はあまり勉強せず、その分朝早く起きて勉強しました。仕事の後は疲れているので、頭が冴えている朝の時間を大事にしました。また、そうすると会社の仕事もはかどるような気がします。例えば割賦販売の仕訳などは、直接役に立ちませんが、寝起きのぼんやりした頭とは明らかに効率が違います。朝の勉強は仕事にも良い影響が出ると思います。

講義、他について

河野上先生の講義の特徴は、絵や表を使って視覚的に説明してくれるところだと思います。よくチョークの粉で咳をされていますが、ちょっとしたことでも惜しみなく板書してくれるので助かります。教材については、過去問を含んだ内容になっており、自分で過去問研究をする必要がないので、時間をだいぶ節約できました。

最後に

受験勉強中は部下の急死など色々なことがありました。それなりに大変な時期もありましたが、支えてくれる方々のおかげで、何とか合格できました。河野上先生も仰っていましたが、勉強できる環境にあることだけで幸せなことだと思います。先は長いですが、来年も頑張ろうと思います。

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