「働きながら簿財アドバンスで、簿記論・財務諸表論の同時合格に成功」佐々木 直人 さん

佐々木 直人 さん

簿記論合格   財務諸表論合格

私は今回が税理士試験の2回目の受験です。昨年は、簿記の1級の受験の延長でろくに準備もしないまま本試験に臨み、当然のごとく打ち破れました(両方C判定でした・・・)。簿記の1級も落ちているので、成果の出ない年でした。しかし、勉強量が少なければ成果も出ないことはある意味当然であり、本番の雰囲気を味わうことができた分、翌年度に向けた良い経験になりました。

そして、昨年の試験終了後にクレアールの簿財アドバンス講座を通信通学併用で受講し、今年度の試験でなんとか2科目とも合格できました。その間の学習方法や簿財同時進行などについて書かせていただきます。

目次

1.学習方法

9月~12月の基礎期

このあたりでは、まだ本格的な勉強という感じではありませんでした。簿記1級で勉強した部分もあるため、けっこう力を抜いていました。個別問題集も河野上先生は5回くらいは繰り返すようにと言っていましたが、なめて2回くらいしかやっていませんでした。この時期にもう少しちゃんとやっておいたら後がラクになったのかなぁと思いますが、今思えばですね。週に一度は骨休めと称して、勉強ゼロの日があるくらいでした。

1月~4月の応用期

応用答練が始まってから、急激に忙しくなりました。答練の復習・解き直し、同時に授業の進行にもついていく作業は基礎期と比べて時間を要します。かといって、ここで遅れると本試験までズルズルと遅れそうだったので、とにかく点数は気にせず答練を受けて授業に遅れないようにし、復習するための時間を作りました。

働きながらの受験ですので、当然一日に何時間も勉強できる時間が取れるわけではありません。まずは、時間をどうやって作るかということを考えました。残業や家族サービスもあり、帰宅後は充分な勉強ができるか確実ではないため、朝に主な勉強時間を持ってくることにしました。朝5時に起き、30~40分で出勤の支度をし、だいたい6時前から家を出る7時40分まで約2時間の勉強時間を確保。もちろん、疲れがあるときなどは5時に起きられないこともありますが、この朝に勉強時間を確保するという習慣は社会人の勉強姿勢として大事かと思います。帰宅後の疲れた頭の状態より、確実に成果が発揮できます。正直、帰宅してからは疲れもありますので、軽めの勉強(朝の復習など)だけにしていました。夜も11時には寝るようにします。

また、私はバス通勤でしたので、通勤時間も財務諸表論の理論の暗記に充てるようにしました。乗車時間はわずか20分ですが、往復で40分。40分粘ると、けっこうな量の暗記が可能です。また、会社での昼休みも暗記可能な時間として、20分程度充てていました。

5月~本番まで

直前期も結局は応用期と同じ生活リズムでいきました。自分としてはもうこれ以上勉強時間を増やすとモチベーションと体力が持たない、という感じがしていましたので。そして、とにかく答練を解くために時間を使っていました。一つの答練に対し、90点以上(直前答練は75点)取れるようになったらその答練は卒業と決めて、とにかく解いて見直し、解いて見直しの繰り返しでした。ある意味この時期は答練がテキスト代わりになっていました。

2.簿記論と財務諸表論の並行について

また、働きながら簿と財の両方を勉強することについてですが、一日になんとか3時間(休日は5時間)の勉強時間を確保でき、年明け前に基礎期をある程度終わらせることができれば働きながらでも十分合格レベルに達することは可能だと実感しました。もちろん、答練期などは時間が足りない!という感覚になるでしょう。しかし、私としてはこの2科目の勉強にある意味追い立てられる感じで自分の生活を見つめなおし、意外に勉強に使える隙間の時間が多いなと気づくことができました。また、2科目とも必須科目であり勉強範囲も重なっているため、途中で簿記か財務諸表のどちらかだけに専念するという考えはまったくありませんでした。2科目とも絶対に合格してやるという緊張感が出て、そういった意味では簿財の両方を受講して良かったと思えます。もし片方だけの受講で時間が余っていたりしたら、もうちょっと緊張感がない受験生活になっていたかもしれませんし、さほど能率も上がらなかったでしょう。

3.その他

① 講義は1.5倍速で見てました(河野上先生すみません!)。問題演習に時間を多く使いたかったので。

② 間違いノートや自分の理論ノートは作りませんでした。もうとにかく答練に時間を充てていました。

③ 聞いていたとおり、河野上先生の授業の合間のコラムはおもしろかったです。実務についた時のことが想像でき、モチベーションがあがりました。

④ 直前期であっても、休みの日には趣味の登山やランニングをしてました。直前期だからといってすべてを勉強に充てることまではしなくていいように思います。ただ、勉強の時間と趣味の時間をきっちり分ける必要はあると思います。

4.最後に

税理士試験は難関試験です。かといって受かる人がみなパーフェクトというものでもありません。簿記論と財務諸表論でいえば、当然ですが私もまだまだ知らない仕訳や理論が無数にあります。本試験で凡ミスもしています。それでも受かりますので、結局合格レベルといってもそんなに会計超人のような状態ではありません。なのでこれから簿記・財務を受ける方々は、答練で点数が悪かろうが気にせず進んでください。最後まで授業についていけた時点でもう合格は手の届くところです。答練で点数が悪くても、本番で上位に滑り込めばいいんだ、くらいの気持ちで行ってください。来年の試験では私は法人税法を受けます。お互いに頑張りましょう!

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