5科目一発合格者インタビュー(4)いよいよ最後の科目! 法人税法

 

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法人税のボリュームをどう克服するか。

河野上:いよいよ最後の科目の法人税法についてです。私は法人税を勉強される方には、心から敬意を表するのですが、あのボリュームのある科目をよく受験されるなと。所得税か法人税は選択必須なので、「別に受けたくて受けているのではない」と言われればそれまでなのですが。

宮 本:法人税はボリュームが多かったですね。ボリュームが多いこと以外にも、取っ付きにくかったところが1つあって、できなかった会計の決算をどんどん逆算していって元に戻していったりする点は、全くはまらなかったですし、講義を聴いても、分かったような、分からないような感じがして、二重苦、三重苦みたいな感じで勉強していました。
法人税は、とにかくボリュームに圧倒されるところに打ち勝っていくところからがスタートだと思います。ただ私は、ボリュームが多いとどうしても、得意分野、不得意分野が出てくるので逆にチャンスになるのかなとも思っていました。

河野上:ボリュームが多いことで、全部を得意分野にしなくても、多少の苦手分野があっても、負けない程度に押さえていれば合格できるということですね。宮本さんの体験記の中でも全科目に共通しているのは、とにかく合格の確実性を上げるためには、勝つのではなくて負けないことだと。僕はすごくよく分かります。合格者でも試験が終わって合格できたと思える人はごく一部の人だけだと思います。最終的には、ミスが少ない人間が勝っただけの話であって、合格者でもミスはするわけですよ。税理士試験は、10%から20%の方が毎年、必ず合格されているわけですから、合格は必ず巡ってくると。そう考えれば、勝たなくても負けなければいいのだと。

宮 本:そうです。プロ野球の野村監督がおっしゃっていた、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉がありますけど、本当にその通りだなということは、5科目通して感じました。

 

通信講座の利点。

河野上:最後に通信で学習される中で、不安の一つとして、目に見えない競争相手と闘うわけですよね。その辺りは、宮本さんはどうお考えですか。

宮 本:正直、自分がどのぐらいのレベルにいるかという点で不安な面はありました。ただ、友達がいるということは、プラスに働くこともあれば、マイナスに働くこともあると思います。傷のなめ合いになってしまうケースというのが出てくると思うので、逆に私は友達がいなくてよかったかなという感じはあります。だから合格体験記でも、通学して人脈を広げたい人は別だけれども、とにかく合理的に合格したければ圧倒的にクレアールが向いていますと、書かせていただきました。

河野上:そうですね。資格ホルダーというのは、全人格でお客さまとぶつからなければいけないのです。単に条文に詳しいとか、税金の計算が早くできるだけでなく、お客さまを諭したり、説得もしていかなければなりません。お客さまによっては、うまくいっていないケースも多く、うまくいってないからこそ我々専門家が必要とされるのです。そして、最後は自分で判断することになります。お客さまにファイナルアンサーをする時は、最後は自分一人で条文と向き合って、自分がどのようにお客さまに報告しなければいけないかを、決定しなければなりません。ある意味孤独といえば孤独ですし、それができないと本当の税理士にはなれません。合格体験記の最後のところで、宮本さんも官報合格して思われた「税理士試験の合格者というのは、単に税金が詳しい人や科目合格者と違って、今までの自ら発する言葉の責任の重さがまったく違います」と。社会的に認められた試験に合格するという重みについて、語っておられるのは、同感です。そういう意味では、勉強段階でのフィールドや、人脈が多い、少ないというのは、あまりこの職業をやっていく上では、絶対的条件ではないのかなと、思いました。これからも、頑張ってください。本日はありがとうございました。

宮 本:こちらこそありがとうございました。

 

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