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「コンパクトな教材を問題を覚えるほど繰り返し解いたことが、合格できた一番のポイント」加藤 祥世 さん

加藤 祥世 さん

財務諸表論合格

1.受験の動機

『税理士資格を目指そう』

2007年8月、私はそんな一大決心をした。それまで私は、家事・育児・仕事・趣味など、それなりに日々の生活をこなし、楽しんでいた。「あと数年たてば子供たちも高校を卒業して手がかからなくなり、自分の好きな事が出来る」そんな事を考えながら毎日を送っていたが、高2の息子と進路について話す機会が増えるに連れ、自分の将来に不安を感じるようになった。「私に何が出来るのだろう」将来の夢に向かって勉強し始めた息子を見ながらそう思い、何もない自分に焦り、そして、無性に勉強がしたくなった。

子供たちが小さかった頃、やはり突然勉強がしたくなり、簿記の勉強をしていた時期があった。簿記論を受験し合格したにも関わらず、その後の日々の忙しさを言い訳に中途半端なまま勉強をやめてしまったのだが、その事をずっと後悔していた。そんな気持ちを思い出し、もう一度挑戦してみよう。そう思ったのだ。それが私の受験の動機である。

2.学校選び

私はすぐに全ての受験予備校のパンフレットを取り寄せた。長野に住んでいるため通信講座で受講するしかなく、また、学校見学に行く機会もなかったので、パンフレットのみで決めなくてはならなかった。数ある学校の中から、私が何故クレアールを選んだか。一つは、教材の少なさ。テキスト・問題集・理論集のみ。教材がたくさんあると安心する方もいるだろうが、私は多くの教材を全て使いこなすのは無理に思えたため、その教材の少なさに魅力を感じた。もう一つは、河野上先生のガイダンス。「うちの学校に来てくださいね。」という生徒集めの話ではなく、学校・教材・講義・勉強方法・試験などについての話は、まるで講義を聴いているかのような緊張感があった。先生の話や言葉は決して甘いものではなく、むしろ厳しさを感じたのだが、それが逆に信頼できるのではないか、この講義についていけば合格できるのではないか、そんな事を思い、この二つで私はクレアールに決めた。

3.学習方法

9月から約3時間の講義が週3回始まったが、予想以上に厳しい毎日だった。学校選びと同時に会計事務所に転職した私は、新しい仕事・家事・勉強と、三つを同時進行していかなくてはならない。講義は何とか見るものの復習は出来ず、やがてDVDも溜まっていき、休日にまとめて見るというスタイルになってしまった。4月以降追い込みをかけたが間に合うはずもなく、当然のことながら、1年目の受験は失敗に終わった。

そして2年目。1年目の教訓を活かし、私は3つの計画を立てた。

その1:DVDは届いた週に必ず見る。

週に3本届くDVDを溜めてしまうと見るだけで精一杯になってしまうため、月水金に見る事にした。見ながら板書を取り、時間に余裕があれば練習問題を解いた。DVDは早送り・一時停止を使わず、ライブ生と同じ状態で受けるように心がけ、自宅で勉強するが故に生まれる甘えをなくす努力をした。その他の日は復習に使い、まず、テキストに目を通してから、板書を清書し、テキストから重要と思われる所を付け足しながらサブノートを作っていった。また、学習した範囲の理論を自分なりにルーズリーフにまとめ、常に持ち歩いて目を通すようにした。理論の暗記は理論ノート一冊で済むよう、必要に応じて差し替えたり書き加えたりしながらまとめるようにした。この2冊のノート作りは、直前期まで続けた。

その2:答練は長野校で開講後一週間以内に必ず受ける。

答練は受験するための練習であり、また、勉強を進める目安となるものだと思い、必ず提出するようにした。また、通信生は自宅で受けることが出来るが、計画的に勉強するため、あえて長野校で受けるようにした。帰宅後必ず出来なかったところを見直し、特に理論は前述のノートに書き加えるようにした。

その3:応用・直前答練10回解き直し

河野上先生の「理論はヤマをかけず確実に覚え、計算は繰り返し解く」その教えどおりに、答練の帰りに復習用答案用紙を10部コピーし、理論・計算とも繰り返し解いた。応用から公開模試まで17回の答練があるので、5月頃から本試験前日までに10回転させるように計画し、苦手な問題や間違えやすい問題は、個別問題集に戻って復習をした。

クレアールの教材は元々コンパクトにまとまっており、講義も基礎→応用→直前とレベルアップしながら3回転させる。それだけでもかなり定着すると思うが、更に問題を覚えてしまうほど繰り返し解いた事、それが今年合格できた一番のポイントではないかと思っている。

4.最後に

税理士試験受験者は社会人が多いと聞いている。仕事をしながらの勉強は時間の確保も大変であり、また、仕事も疎かにする訳にはいかず、思うように進まない方もいるのではないかと思う。限られた時間の中で以下に効率よく勉強するか、裏を返せばいかに無駄を省いていくか、それが重要なのではないだろうか。

「自分に言い訳をしないでとにかく勉強する」

そう自分に言い聞かせて、私は今年も次のステップに向けて頑張ろうと思っている。
何かのきっかけでこの体験記を手にされた皆さん、一緒に頑張ってみませんか?

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