「合格体験記を参考に、色々な合格者の方の受験テクニックをミックスするのもいい方法」東 幸司さん

東 幸司 さん

簿記論合格
目次

受験の動機

  • 自分の力で独立して仕事をしたいから
  • 会社内でのスキルアップ
  • 会社内での将来の自分の姿が見えてきてしまったから
  • リストラにあってしまったから

他にも色々な理由があると思います。どの理由が良いか悪いかということをいっているのではありません。私が言いたいのは、「受験の動機を、常にはっきりさせておいてください。」ということです。

長い受験生活になりますので、どうしても勉強に身が入らない時や気分が乗らないとき、そして「もういやだ!やめた!」と、諦めの境地に陥ることがあります。

その時、「受験の動機」を思い出すのです。例えば、税理士になって億万長者になりたいという理由でも構わないのです。辛くなったときに、億万長者になっている自分を想像することができれば、大丈夫です。少し休んで、勉強を再開できるはずです。リストラにあった場合でも、「上司を見返してやるぞ!」という気概があれば、それが力になるはずです。

この「受験の動機」があいまいだと、「ま、別に税理士にならなくてもどうでもいいや」となり、勉強から離れていってしまいます。その結果、せっかく税理士を目指したのに、人生のおいて永久に税理士になることが出来ないことが確定してしまうのです。

最後までやり遂げるためにも、「受験の動機」をいつも座右の銘のように横において置くことが必要です。なんとなく受験してしまった方も、後付けの理由でもいいですから、その動機を忘れないでおいてください。

税理士試験で最も重要なこと

「最後までやることです。」

「当たり前のことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、これが本当に重要なのです。なぜなら、税理士試験では、最後の最後まで諦めずにやる人の割合が、とても低くなっていくからです。

私は他校も含めて受験指導校に通学した経験があるのですが、毎年毎年、同じ光景が見られました。その年の1回目の授業は超満員です。ところが、2回目、3回目とどんどん人が減っていき、5回目くらいからは安定してきます。つまり、5回目の授業まで継続して出席してくる人は、1回目の授業の2/3くらいだと思います。

そして、直前期になると、急に問題が難しくなるため、諦めてしまう人がどっと増えるのです。最後まで授業に出たとしても、試験直前の勉強がうまくいかず中途半端に諦めてしまう人、試験会場に着いたのに問題が難しくて諦めてしまう人もいます。

試験の問題がどうのこうのというよりも、「最後の最後まで諦めないこと」、これが一番重要です。

合格体験記をモデルケースに

あなたを助けてくれる本があります。「合格体験記」というやつです。税理士試験に合格した方々の受験体験をまとめた本です。色々な出版社から出されています。

成績が伸び悩んでいるとき、理論問題の暗記が上手くいかないとき、そして受験後合格発表までの間「受かるのかなあ」と悩んでいるとき、この合格体験記を読むと、とても勇気付けられました。合格体験記には何人もの体験談が載っており、それぞれの方のポイントが微妙に違います。ですから、上記のような色々なタイミングに対応できるのです。

では、合格体験記をどうやって受験に活かせばよいのでしょうか?まずは「みんなどうやって受かったんだろうか」という観点から、一度通して読みます。そこで、シチュエーションが自分と似ている人などを探すことが出来ます。(例えば、”受験専念型”とか”仕事との両立型”とか書かれていますので、すぐ分かります。)

大体把握したら、自分の今の状況を解決してくれそうな記事を探して読みます。例えば、理論暗記の方法などは必ずどこかに書かれているので、何人かの記事を比べてみて、自分に合っている、そして、やれそうなスタイルのものをセレクトします。

また、「受験後自己採点して合否がよく分からない」などという時は、色々な合格者の「落ちたと思ったけど、最後までやったら受かっていた」などの感想を参考にします。勝手に自分を自分で励まします。

結構、目安になるものです。色々な合格者の方の受験テクニック・勉強法などをミックスするのもいい方法です。私もそれをやっていました。「合格体験記」、手元に一冊置いておくことをオススメします。

“合格率”をどう捉えるか

税理士試験の合格率は、各科目だいたい10%~15%となっています。これだけ見ると非常に難関なように感じてしまいます。「模擬試験で常に上位10%に入っていないといけない」とか言われることもあります。
実際に、そうなのでしょうか?私は違うと思います。実質的な合格率は、大体40%~50%位ではないでしょうか。なぜこんなことが言えるのでしょうか?例えば税法で合格率10%の試験があったとします。100人受ければ、10人が合格する計算ですね。
ところが、この100人の中には、「はじめから勝負になっていない受験者」が40人ほどいると考えられます。「はじめから勝負になっていない受験者」とは、

  • 完全に独学で受ける方
  • 度胸試しに受ける方
  • 記念受験の方
  • 来年につなげるため、とりえず受けてみて受かったら超ラッキーと考えている方、

などです。

その次に

  • 最後まで授業などに出ることが出来なかったけれどもったいないから受ける方
  • 受験レベルまで到達しなかった方

などが20人程いるはずです。ここでもう40人に絞られました。この40人は、最後までちゃんと授業や模擬試験などを受け、きちんと勉強をされてきた方です。

最後に消えるのが、「試験開始後、難しすぎて諦めてしまった方」です。最近の税理士試験は年々問題が難しくなってきているといわれています。今まで見たこともないような問題がどんどん出題されています。そこで「こんな問題見たことないぞ。これは無理だ。今年は諦めよう。」と思う方が20人程います。私も、その20人に入りそうになったことが何度もあります。

これで残り20人になりました。最後までちゃんと勉強し、最後まで諦めずにやった方々です。この20人から、上位10人が合格します。そうです。税理士試験の合格率は、”あなた”にとっては、50%なのです。最後まで諦めずにやることが本当に肝心です。本当に最後までやった人が勝ちます。

最後に

「合格通知」が来るまで努力を続ける。でも、だからビールはうまいのです。本当においしいビールを飲む方法なんて誰にでもわかっています。私自身残り1科目がんばるぞ!

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