司法書士試験<過去問題肢別チェック ■刑法「刑法総論 違法性」>

問題1 現に他人が居住する家屋の前を通り掛かったところ、その窓越しに当該家屋内で炎が上がっているのを発見し、その火を消そうと考え、当該家屋の住人の承諾を得ることなく、家屋内に立ち入った場合には、住居侵入罪は成立しない。○か×か?

問題2 正当防衛の成立要件の一つとして、急迫不正の侵害に対し自己又は他人の権利を防衛するためにした行為であったことが必要とされるが、突然に殴りかかられたのに対し、殴られるのを避けて逃げるために、そばにいた侵害者以外の第三者を突き飛ばして怪我をさせた行為は、正当防衛となり得る。○か×か?

問題3 吸正当防衛の成立要件の一つとして、「防衛の意思」による行為であったことが必要とされるが、防衛の意思と攻撃の意思とが併存している場合の行為であっても、「防衛の意思」を欠くものではなく、正当防衛となり得る。○か×か?

問題4 AとBが口論中、Bは、Aがポケットに手を入れたのを見て、隠し持っているナイフを取り出すものと勘違いし、持っていたナイフでAに突きかかった。そこで、AはBの足を払い転倒させた。この場合、Aの行為について正当防衛が成立する。○か×か?

問題5 Aは、Bの同意を得て、Bが所有し、かつBが一人で居住する、住宅密集地にあるB宅に放火し全焼させた。この場合、Aには、放火罪は成立しない。○か×か?

問題6 Aは、Bとともに保険金詐欺を企て、Bの同意を得て、Bに対し、故意にAの運転する自動車を衝突させて傷害を負わせた。この場合、Aには、傷害罪は成立しない。○か×か?

問題7 横領罪は、個人の財産を保護法益とするものであるから、被害者の承諾があれば、常に犯罪は成立しない。○か×か?

問題8 住居侵入罪は、個人の住居の平穏を保護法益とするものであるから、被害者の承諾があれば、常に犯罪は成立しない。○か×か?

問題9 女性であるAは、人通りの少ない夜道を帰宅中、見知らぬ男性Bに絡まれ、腕を強い力でつかまれて暗い脇道に連れ込まれそうになったため、Bの手を振りほどきながら、両手でBの胸部を強く突いたところ、Bは、よろけて転倒し、縁石に頭を打って、全治1週間程度のけがを負った。この場合において、AがBを突いた行為について、正当防衛が成立する。○か×か?

問題10 Aは、歩行中にすれ違ったBと軽く肩がぶつかったものの、謝ることなく、立ち去ろうとしたところ、激高したBがいきなりサバイバル・ナイフを取り出して切り掛かろうとしてきたため、手近にあった立て看板を振り回して対抗し、立て看板が当たったBに全治1週間程度のけがを負わせた。この場合において、AがBに立て看板を当てた行為について、正当防衛が成立する。○か×か?

問題11 Aは、普段から仲の悪いBと殴り合いのけんかになったが、Bは、「金属バットを取ってくるから、そこで待っていろ。」と言って、いったんその場を立ち去った。Aは、BがAを攻撃するため、金属バットを持って再びその場にやって来ることを予期し、この際、Bを痛めつけてやろうと考え、鉄パイプを準備して待っていた。すると、案の定、Bが金属バットを持って戻ってきて、Aに殴りかかってきたので、Aは、Bを鉄パイプで殴りつけた。この場合、侵害の急迫性が認められないので、AがBを鉄パイプで殴りつけた行為には、正当防衛は成立しない。○か×か?

問題12 Aは、知人のBと口げんかになった。Aは、Bが普段からズボンのポケットの中にナイフを隠し持っていることを知っており、きっとBはナイフを取り出して切りつけてくるだろうと考えた。そこで、Aは、自分の身を守るため、先制してBの顔面をこぶしで殴りつけた。この場合、侵害の急迫性が認められないので、AがBの顔面をこぶしで殴りつけた行為には、正当防衛は成立しない。○か×か?
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