高野 康司さん
受験回数:2回(1年目他社スクール)
行政書士を志した動機
私は翻訳者なのですがビザ申請関連の翻訳依頼が多く、そのため自分で取次行政書士になることでコストパフォーマンスに優れた入管関連サービスを提供できると思ったことがきっかけです。ただ、勉強を始めてみるといろいろな申請に携わることができることがわかり、今後も勉強を続けてよい行政書士になれるよう頑張りたいと思います。
クレアールを選んだ理由
コストパフォーマンスに優れているからです。初回受験時は他社の講義を受講していましたが、クレアールの3倍近い価格でした。2年目受験時は理解が深まっているので、コストを抑えられるクレアールの講義を選びました。当初はこんなに安くて大丈夫なのか心配でした。特にテキストなど他社で使っていたものよりだいぶコンパクトだったので不安でしたが、必要な論点は十分押さえられており、むしろ無駄を削ぎ落し効率よく勉強できたと思います。
科目別学習法
民法・行政法
とにかくテキスト、条文、問題集を繰り返し復習しました。ここで点を取れなければ合格は無理だと考えていたので、毎日短い時間でもよいからどちらかの勉強をしました。条文などはPDFをタブレットに入れて入浴しながら素読しました。
憲法・基礎法学、商法・会社法
必要最小限の論点だけ抑えました。憲法はテキストと問題集を中心に勉強し、5肢択一のために判例は十分時間を取って読み込みました。基礎法学は出題範囲が広すぎて効率よい学習は無理だと考えていたので、一度テキストを読んだだけで他は特に何もしてません。その分他の科目に注力しました。商法・会社法は講義で言われた通り論点を絞って学習し、それ以外は捨てました。
記述式試験対策
過去問、クレアールの問題集を三周ほど勉強しました。とくに重要なポイント・キーワードのみを押さえるようにしました。クレアールの問題集は過去問と少しスタイルが異なりますが、ポイントを押さえるよい教材かと思います。講義で言われるように、満点を目指すのではなく広く浅く8割を取れるよう意識して学習しました。
一般知識
自分は一般知識が苦手でしたが、その分情報通信分野・文章理解が得意だったので、その部分を伸ばすよう意識し、それに個人情報保護法等の知識を付け加え補うようにしました。ただし文章理解は必ず全問正解できるよう公務員試験の問題集などで十分準備しました。文章理解の問題は一度やってしまうと記憶に残ってしまうので、フリマアプリや古本屋などで昔の公務員試験問題集などを大量に買い、多くの問題を解くようにしました。
私が実践した暗記法
どうしても覚えられないところは、トイレにコルクボードを設置し、そこに条文などを貼って毎日見るようにしました。とくに行政手続法、行政不服審査法、行政訴訟法、地方自治法の差異については、まとめた表を毎日見るようにして理解を深めました。
今年の本試験を振り返って
去年に続いて記述式が例年と外れた出題形式で難解だったと思います。自分は択一で170点、記述で30点で200点を目標にしていましたが、択一178点、記述16点の合計194点でした。記述が想定外に難しかったので思ったほど点が取れなかったのですが、運よく択一が想定よりも高くとれていたので合格することができました。
これから試験を受けようかと思っている方へ
なにより大事なのはどれだけあっても時間は足りないということです。受験しようか迷っているのであれば、その迷っている時間にひとかけらでも知識や条文をインプットするべきで、あれこれ理由をつけて勉強のスタートを遅らせることは百害あって一利なしです。ぜひ行政書士試験を受けようと思っているのであれば、すぐにスタートしましょう。十分な時間をかけることができれば、結果は必ずついてくると思いますので、頑張ってください。