受験回数 3回(1.2年目独学、3年目クレアール)
受講コース:中上級W受講コース
行政書士を志した動機
自己啓発と仕事に役立てたいとの思いから行政書士試験にチャレンジしました。
宅建士資格は有しており、長く勤めておりますので、いくばくかの法知識と経験則により、過去トラブルが生じることもなかったのですが、より確信をもって業務にあたりたいと思っておりましたところ、お付き合いのある同業の代表者が行政書士試験に合格されたことを知り、それに刺激され、私も行政書士試験受験を決意しました。
通信講座クレアールに入学するまで
当初、軽い気持ちで挑戦した行政書士試験。
巷では簡単な試験といわれており、私もそう捉えておりました。
宅建試験受験時より、多少頑張れば受かるだろうとの思いでした。
そのような気持ちでしたから、1回目受験は見事に玉砕です。記述採点にも至りませんでした。
自分の不甲斐なさ、情けなさが許されず、再挑戦を決意しました。
リベンジを決意してからも、「勉強量を増やせば独学でも合格できるはずだ」との思いがありました。
市販の過去問題集の回転といった学習を中心におこない、夏過ぎからは公開模試で本番対策をしました。
1年間毎日勉強し、挑んだ2回目の受験でしたが、結果は170点台でリベンジならずでした。
本気で取り組んだ結果の不合格でした。
独学では受かる気がしなくなり、資格予備校の通信講座を受講する決意をしました。
ただ、3度目のチャレンジを決意した時も、この2年間を絶対に無駄にしないとの意地があり、モチベーションが下がることは全くありませんでした。
クレアールを選んだ理由
先ほど述べましたように、独学では合格点を取ることは難しいと判断しました。
独学で不安ななか、様々な情報に翻弄され、やみくもに学習するより、資格予備校のカリキュラムを地に足付けてこなすほうが遥かに合理的であり、合格の可能性は高まるはずとの思いでした。
各社の資料を取り寄せ、検討し、費用対効果が最も高いと判断したクレアールを選びました。
具体的な学習方法
毎日2時間、休日4時間は必ず机に向かっておりました。
幸い自室があり、家族も協力してくれましたので、集中して学習することができました。
とにかくクレアールから送られてくる教材を消化していきました。
講義を聞く、テキストを読む、復習することを毎日愚直に徹底しました。
独学時の過去問回転の学習方法の反省から、正確に知識を覚えること、都度条文を確認することに丁寧に取り組みました。中途半端な知識では、本試験では戦えません。
また、肢別問題を繰り返しても、本試験で肢を切っていく訓練ができないと感じておりました。
ですので、科目別答練や模擬試験(クレアール及び他社、市販のもの)を数多くこなすことを実践しました。
それによって、肢の正誤を見分ける感覚が身についたように思います。
私が考える択一対策
行政書士受験生は行政法に注力し、得点源としなければなりません。
事実、私も行政法に学習時間を多く充てておりました。
ですが、過去の本試験も模擬試験(市販及び公開模試)も19点中14~16点しか得点できず、悩んでおりました。
そこで、思い切って会社法の得点力を上げることに取り組みました。それまで、会社法は捨てていたのです。
テキストを読み込み、過去問をこなし、模擬試験の解説を読むといった当たり前の勉強方法ですが、会社法の学習にも時間を十分に充てることにしたのです。
複数年受験者であるからこそ出来たやり方だと思いますので、すべての受験生にお勧めすることはできないのですが、令和3年度本試験では、会社法全問を得点することができました。
あくまで結果論なのですが、記述式問題の採点基準が厳しかったとされる令和3年度試験に合格できましたのは、択一で高い得点が取れたおかげだと思います。
択一で高得点を取ることの大切さを実感した次第です。
「記述は水物」と考えて、択一で高得点を取るためには会社法もしっかり得点していく学習も必要と考えます。
資格の今後の使い道
当面のところ 行政書士登録の予定はありません。
試験勉強で学んだ行政法や民法の知識が、日々の不動産業務に活かされていると実感しています。
官公庁への相談、問合せをする際に的を射た論点でやりとりできるようになりましたし、顧客からの相談にも法的根拠のある助言ができるようになったように感じます。
終わりに
私は、勤務先の担当業務の精度が上がることの期待と、自己啓発として行政書士試験の受験を決めたに過ぎません。
行政書士開業を目指して、行政書士試験を受験される方も多いことでしょう。
受験生の皆さんにおかれましては、当初の決意を忘れず、ご自身を律し、そして思いが叶ったときの喜びをイメージしながら、試験勉強に取り組んでいただきたいと思います。
決して簡単な試験ではありませんが、本気で取り組めば、合格できる試験です。