受験回数:1回
受講コース:2021.22年度目標カレッジスピードマスターセーフティコース
☑2022年度合格体験記
☑2年合格
☑法律初学者
☑仕事をしながら
行政書士を志した動機
私は現在、営業の仕事をしております。日々のお客様との応対の中で、「法律の知識を持っていればよかった」と感じる場面が多く「何か勉強したいなあ」とずっと考えていました。また、近年はAIの進化により、お客様からの簡単な注文はチャットで応対が完結できるようになり、仕事の将来にも不安を感じていました。
そんな折、行政書士を開業されるというお客様とお話する機会があり、その方の生き生きとした話し方、未来へ自信をもって進んでいこうと頑張っている様子にとても感銘を受け、「行政書士ってどんな仕事なんだろう」と興味を持ったのがきっかけです。
クレアールを選んだ理由
基本的な法律の知識はほとんどない状態でしたので、通信教育を利用することは最初から決めていました。しかし、スクール等はとても数が多く、どこにするかとても迷いました。たまたま竹原講師の著書「非常識合格法」を読んでいたので、クレアールの2年間かけて合格を目指す「セーフティコース」があることを知り、費用も比較的安価でしたので、クレアールに申し込みをしました。

具体的な学習方法
送られてきた教材の多さにびっくりしてしまい、初めの数週間は勉強に手をつけることができませんでした。でも、「2年かけて勉強できるんだから、少しずつでもやっていこう」と毎日1単元ずつ、ネットの講義を受講し、過去問を解く、ということを繰り返しながら勉強していきました。しかし、法律の予備知識はほとんどゼロなので、講義を聞いても意味がわからず、判例も膨大で、インプットの作業は本当に大変でした。仕事もしているので、疲れてしまって勉強ができない日もたくさんありました。途中で何度、もうやめよう、と思ったかわかりません。でも、「2年あるんだから」と自分に言い聞かせ、通勤中に講義のMP3音声を聞くなど、スキマ時間も工夫して時間を作りながら勉強しました。
ところが1年目は、受験の申し込みをした後に体調を崩してしまい、受験することができませんでした。とても悔しかったですが、受験したとしても到底合格は難しい状況でした。あまりに勉強不足の状況で受験するのも、必死で頑張っているほかの受験生に失礼ですし、「あと1年ある」のだから、そこで絶対決着をつけてやる!と自分を奮い立たせて2年目に突入しました。
2年目も学習の基本的なスタイルは同じでしたが、驚いたのは1年目に比べて講義の内容がすんなりと頭に入ってくる、ということでした(講師の先生が変わったから、という理由ではありません、念のため)。
1年目の勉強が下地となったことは間違いありません。基本講義を全部受講した後は、ひたすら答練と過去問を、答えを暗記するまで繰り返しました。そのうちに勉強のつらさが薄れ、理解できていることが喜びになって、ある時から「今年はいける!合格できる!」という自信に変わっていったと思います。試験直前は、模試で点が取れなかった記述にターゲットを絞って、答練と過去問を何度も繰り返しました。
その結果、2年間かけて勉強して、1回目の試験で合格することができました。本当にうれしかったです。
仕事をしながらの勉強は、毎日継続できるかがとにかく重要だと思います。私の場合、この「2年間かけて」というセーフティコースの特徴が、受講開始から終わりまで、自分のモチベーションとなり、学習の継続につながり、合格に導いてくれたと思います。
資格の今後の使い道
当面、現在の仕事を続けながら準備(主に資金面)をして、1~2年後を目途に独立開業しようと考えています。
クレアールを受講してよかった点
なによりもまず、2年間受講できたことが合格の決め手だと思っていますので、「セーフティコース」は私にぴったりでした。また、受講料も、びっくりするほど高額ではなく、「これぐらいなら万が一失敗しても諦められる」金額であったことも、私にとってはとても良かったと思います。また、資料や過去問も充実していて、講師の先生方もベテランなので、安心して受講することができました。特に、講義の途中などで、講師の先生方が、ユーモアを交えながら、ちょっとしたアドバイスや経験談をしてくれたり、直前期の講義では受験生への熱いメッセージを送ってくれたりしたことが、とてもうれしかったです。通信学習で孤独になりがちでしたが、講師の先生の人となりが見えて、「応援してくれる人がいる」と感じられ、大きな励みになりました。
また、Webを使ったドリルは大変役に立ちました。スマホでスキマ時間を活用することが、合格へのポイントだったと思います。
その他
私はこれまで、会社にどっぷりと依存して生きてきました。閉塞感はあっても、将来もずっと同じだろうと漠然と考えていました。竹原講師の「非常識合格法」を読んで、行政書士を受験しようと思った時も、「試しにやってみようかな」程度でしたし、独立なんて考えてもいませんでした。
ところが、講師の先生の話を聞き、これまでまったく縁のなかった法律や判例を知っていくうちに、この奥深い世界をもっと知りたい、と思うようになって、いつの間にか夢中になって勉強するようになり、それは「合格したい」という強い気持ちに変わっていきました。
もちろん、2年間という猶予はあったにしても、体調を崩したり、諦めかけたりと、決して一筋縄ではいかない受験ではありましたが、人生で初めてというぐらいに本気で頑張ることができて、結果を残すことができて、本当にうれしいです。
ただ、本気で取り組むために、結果として妻や家族に負担をかけることになってしまいました。今回のような難関試験に合格するためには、自分を含めた誰かが、何かを(一時的にしても)犠牲にしないと、合格は難しいと思います。本気で何かを成し遂げるためには、きれいごとだけでは済まない、それだけの覚悟が必要であることを学ぶことができました。
今回の合格を受けて、今後私は行政書士として独立して生きていくことを決めました。まさに、人生を変える試験だったと思います。そして、一緒に頑張ってくれた妻や家族へも、これからしっかり恩返しをしていきたいと思っています。最後になりましたが、杉田講師、竹原講師、クレアールの皆様と、妻をはじめとする家族と周囲の皆さんに、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。