受験回数:2回
受講コース:2022年度目標中上級W受講コース
☑2022年度合格体験記
☑リベンジ合格
☑参考にすべき学習法
行政書士を志した動機
これまで海外で生活、仕事をした経験がありますが、自分が外国人だということ、女性だということで、不利な立場になったことが幾度となくありました。その時、誰にも相談できず途方に暮れながら、理不尽な社会的慣習から身を守るために、法の助けがあったらいいのにと考えました。その後、日本に帰国し、今度は自分が日本で生活する外国人を法の力で手助けしたいと考えるようになりました。書類一枚、印鑑一つであっても、誰かにとっては、その人の人生を変えられるくらい大事なものになるかも知れない。そんな期待を持って、行政書士を志しました。
クレアールを選んだ理由
口コミを読んで評判が良かったことと、受講料が手頃だったことで選びました。
具体的な学習方法
1年目
法学部出身ではないため、最初は法律用語が全く頭に入らず苦労しました。そこで、効率的に学習したいと考え、「短期合格」を目指す他社の通信教育を受講しましたが、テキストが薄く、説明も少ないため、内容が理解できないまま丸覚えをするしかありませんでした。本番の試験では、記述問題は何を問われているかも理解できず、焦った記憶があります。
2年目
自己採点をして、試験に落ちていることが分かっていたので、11月中にクレアールの受講を申し込みました。最初にテキストがまとめて送られてくるのではなく、順次必要な時期に必要なレベルのテキストが送られてきたので、気持ち的には楽でした。中上級W受講コースを受講したため、最初からやや難しい内容のテキストでしたが、昨年度の勉強の中で理解していなかった部分が詳しく説明してあり、理解が進みました。「なるほど、そういうことだったのか」という発見がおもしろかったです。
「重要論点マスター講義」が6月に終わり、あとはこのテキストと問題を何度か繰り返せば何とかなる…と思ったのも束の間、「肢別論点マスター」というさらに難しいテキストが送られてきて、唖然としました。その後も、「科目別パーフェクト答練」といったさらに難易度の高い問題を使った講義が始まり、気付いたら10月になっていました。過去問の繰り返しで満足していたら、絶対にいつまでも受からない試験だということに気付いたのもこの頃です。
これらの講義とは別に、記述対策の講義もありましたが、受講する時間も取れないくらい他の勉強で大忙しだったため、講義は聞かずに記述のテキストの問題をひたすら自分で解くことにしました。
過去問を合わせ、100数十問の問題がテキストに掲載されていましたが、一日数問、ノートに解いて、自分で丸つけ。それを本番までに2回繰り返しました。これにより、記述式問題の解答のコツが自然と身に付き、2回終わった時には、行政法と民法の理解も進み、模試の点数が大幅にアップしていました。


行政書士としての今後の目標
現在、すでに開業準備中ですが、開業後は外国人のビザや就労、外国人との国際結婚等を中心とした活動をしたいと思っています。
クレアールを受講して良かった点
受講を開始すると最初に「発送予定表&学習計画表」が届くのですが、これをひたすら埋めていくことになります。学習計画日と学習実施日の他、復習日の欄があるのですが、「1回目」「2回目」「3回目」とあり、学習を何度繰り返せばよいかの目安になっているため、この通りに進めていけば確実に力がつきます。この計画表がなかったら、1回復習をしただけで自己満足してしまっていたと思います。また、過去問以上の難易度で難しかったのですが、「肢別論点マスター講義」とそのテキストがとても役に立ちました。問題をすべて解き終わると、過去問が易しく感じられるようになっていました。その他、過去問がwebでも一問一答式で解答できるようになっていたのが、とても良かったです。
これから合格を目指す方へ
試験勉強を楽しんで欲しいです。合格か、不合格かだけを考えて勉強を続けていると、途中で苦しくなったり、直前期にプレッシャーを感じてしまったりすると思います。ゆっくり、着実に、ひとつひとつ丁寧に理解していくことは、決して遠回りではなく、確実にいつかゴールするための唯一の方法だと思います。
普通に考えたら、法令科目の試験範囲は極めて広く、一般知識に至っては対策も立てられないような膨大な範囲からの出題となり、試験勉強中は精神的にも肉体的にもかなり過酷だと思います。それでも、勉強を続けていると、いつか必ず「この問題、分かる」「この問題の答え、覚えている」と感じる日が来ると思います。その喜びと共に、「この条文、そういう意味だったのか」というように、法律を知ることの喜びを楽しんで欲しいなと思います。
まずは、大きく太い根が張り、そのあとに少しずつ芽が伸びて木になり、今度は枝を伸ばし、最後にたくさんの葉をつける。私が行政書士試験の勉強をしながら感じた「学習」とは、「木」が育っていくイメージと重なるものでした。勉強を始めたばかりの時は、覚えられなくて、理解できなくて、全く頭に入っていないように感じるかも知れませんが、その知識は確実に身についており、地中に根を張り始めています。幹がしっかりした木は倒れないし、たくさんの知識の「枝」をつけることができます。枝があれば、さらに細かい知識である「葉」をたくさん結びつけることができます。そのすべての過程を楽しく思えたら、受験勉強は苦しい時間ではなく、人生においてとても貴重な時間に変わると思います。