長沼 有記さん
はじめに
私は2回目で行政書士に合格しました。初学者の時は竹原先生が講師をされている他校で勉強をし、受験したのですが初年度は総得点118点という残念な結果でした。
自分にはまず法知識が欠落していることと、教材に書き込み自分の知識を固めていくという自分の勉強スタイルができていなかったことが不合格の原因だと思いました。
クレアールとの出会い
そこで、自分にあった予備校がないか他校を色々調べているうちにクレアールに出会い、お試しの動画を見ました。そこでは、杉田先生が分かりやすく法令用語や条文を解説しており、法知識が無い私には大変分かり易く、また、十分すぎる位の教材も魅力の1つでした。その日のうちにクレアールに申し込みました。コースは、初年度の結果を見て、焦らず2年で合格できる「カレッジセーフティコース」で勉強することにしました。
しばらくすると、教材や学習計画表が送付されてきました。私はフルタイムで勤務していて勉強する時間が、平日は、仕事が終わって夕食を作り食べ、お風呂に入ってから約1時間~2時間程度、土日は5~6時間程度でしたので、土日でまとめて講義を聞き、平日電車の中で土日に勉強した講座を繰り返し見るという方法で勉強を進めていくことにしました。
学習について
送付された学習計画表に勉強した日を記入し勉強をしたのですが、学習計画表が埋め尽くされていくのがモチベーション維持につながっていました。
また、初年度は講義ばかりを聞いていて理解したつもりになっており、過去問題集も解かず模試も一度も受けずに受験し、受験当日2時間30分経過した時に、問題の半分しか解答できず、記述は5分、残りは問題をざっと読み選択肢を見てマークし、問題の半分はまともに解答できませんでした。ですので、2年目は、過去問題集も解き、解説を聞いてから、また教材に戻るというスタイルを最低3回は繰り返し勉強を進めました。勉強時間は、1時間休憩なしで集中し、慣れてきたら30分ずつ時間を増やし、最終的に3時間続けて勉強する日を週のうち1日は作るようにしました。
集中するのにお勧めなのが、YouTubeの“焚火”の音や、10時間勉強配信の動画(オルゴールや雨の音)をききながら勉強を進めるのもお勧めです。リラックスしながら、周りの音が気にならず勉強をすることができます。
途中、仕事が忙しくなり勉強時間が思うように取れなかった時期がありましたが、セーフティコースだから来年勉強すればいいやと思うようにし、勉強できるときに勉強するというように決めていました。
通勤の時間をなるべく利用し、出勤時は動画を見て、帰宅時は疲れているので寝て、なるべくストレスをためないようにしていました。
六法について
また、初年度は六法を使用せず勉強していましたが、2年目は「ケータイ行政書士ミニマム六法」を購入し、蛍光ペン3色(水色は大事な論点や文言、緑は自分にとって理解していなかった論点、ピンクは期限や期間などの数字)を引き、法令の表現に慣れるよう暗記はしませんでしたが、繰り返し見るようにしていました。特に行政法は六法を見るか見ないかは、過去問題集を解いていると、六法にない条文の表現で選択肢の一つとしてあり、六法を見ていると「こんな条文あったけ?」と気づくことができたので、購入して良かったと思います。
コースの順番も憲法から始まり、民法、行政法と進んでいくのですが、当然復習をするときに、同じ順番から始めていきますが、試験対策的には、民法や行政法がどれだけ理解しているかで点数に響いていくため、2回繰り返し勉強し終わった後は、民法と行政法を重点的に勉強し、飽きたら他の法令にいき、商法・会社法・基礎知識は運だと思い最低限だけを勉強しました。
杉田講師について
講師の杉田先生の講義は本当に他の予備校の講師よりも分かり易く、難しい論点も具体例を使って解説してくださり、暗記というより理解につながりました。暗記しても理解していないと、思い出す時には何も出てこないので、理解するということがとても大事だと思います。1回目の講義で理解が半分でも、繰り返し受けていくうちに理解が深まっていきました。
試験当日
行政書士の試験は、本当に難しいと思います。やはり判例が多く、知らない判例がくると太刀打ちできない法令科目だと思います。試験会場も大学の机は狭く後ろの人と距離が近いので、試験時間も3時間集中しないとまわりに気が散り、文章が頭に入ってきません。
本試験中も、全く見たことがない問題ばかりでした。ですがこれは毎年のことだというのをどこかで聞き、自分だけではないのだと思い、分かる問題だけでもしっかり解答しようと気持ちを切り替えました。それから初年度のように時間が足りなかったということだけは避けたいと思い、次から次へ解き進み、基礎知識を解く前に記述3問を解き、基礎知識を解いていき、最終的には30分前に全て解答することができました。残りは、記述の見直しと、途中解答に迷った問題を見直ししました。
最後に
本当に難しい国家資格だと思いますが、繰り返し勉強し、勉強できない時期があったとしても、たとえ細切れの時間の勉強であっても、法令から離れていなければ自分の自信につながっていきますので、あきらめず勉強を続けていただければと思います。