T.Sさん
はじめに
37年勤務した会社で60歳を迎え役職定年となったタイミングで、同期や先輩方との会食の機会が一気に増えました。最初のうちは懐かしさや肩書を外した交流の気楽さを楽しんでいたのですが、同じメンバーと2周3周と会合を重ねていると、大体「昔話(自慢話)」「ゴルフ話」「健康話」の繰り返しです。そんな中でも、会社経営や個人事業主等自らが主役で仕事をやっている同期や先輩方は、みんな活き活きと今後の仕事のビジョンや生き甲斐を語っているのを聞いて、私も真剣にセカンドキャリアを考え始めました。
ポイントは3つ。
① 新しいことにチャレンジする!
→とは言っても自分のキャリアやスキルが活かせればありがたい
→長年勤めた会社にしがみつかない、安易に仕入れ先や代理店等への再就職はしない
→やりたくもない仕事について残りの人生を漫然と過ごすのはもったいない
② 定年の無い仕事につく!
→毎年、ドキドキしながらの雇用契約の更新交渉をしなくて済むようにしたい
③ 残りの人生、遣り甲斐・生き甲斐のある仕事を!
→出来れば人の為にお役立ちをしたい
→残りの人生で“徳”を積み来世に備えねば…(笑)
行政書士をめざした動機
みなさんそれぞれの動機があると思いますが、私の場合について下記に列挙します。
- 一番は、独立開業が出来るということ
- 遣り甲斐感・ワクワク感が得られる仕事であるということ
- セカンドキャリア形成の為の資格取得なのであまり時間をかけたくない(出来れば1~2年で合格したい、司法書士や公認会計士・税理士では厳しそう)
- 自分のキャリアを少しは活かせるのではないか(法律こそ初学者だが、会社勤めのキャリアの中で「企画職」での各種書類作成、許可申請、補助金申請等、「営業職」でのソリューション営業力、コミュニケーション力等々)
クレアールを選んだ理由
「とにかく竹原先生の講義で勉強したい!」がすべてです。
私は1年目は他校の通信講座で不合格、2年目はクレアールで合格しましたが、実は1年目からいろいろな機会で竹原先生の講義動画を視聴しており、先生のメリハリの効いた講義スタイルでとことん勉強したいと強く思っていましたので、何の迷いもなく2年目はクレアール「中級コース」を受講しました。
具体的な学習方法
1年目の失敗を踏まえ、特にこだわったことのみを下記に列挙します。
① 時間ノルマではなく何をやるか
② アウトプットのパターンにこだわり知識の着実な定着を図る(特に翌日が大事!)
→インプット直後、翌日、1週間後…
③ 条文は六法の読み込みが苦手だったのでYouTubeの条文読み上げ動画を反復視聴
④ 判例は詳しく知ると面白いし頭に入るのでYouTubeの判例解説動画を反復視聴
⑤ 図表で俯瞰して覚えたい項目は、テキスト掲載の図表やインターネットで探した図表、自ら作成した図表を、コルクボード(100均)に掲示して視覚的に覚える
⑥ 「肢別論点マスター講義」は難しいですが素晴らしいテキストだと思います。1年目が過去問はほぼやり切ったにも関わらず不合格だったので、公務員試験や他の士業の過去の重要問題の掲載されたこのテキストでの学習こそが合格に繋がると信じて繰り返し繰り返し取り組みました。
直前期の学習
- 8月9月は他校主催の模試を3回受験 →会場受験で場慣れ、時間配分、筆記具の実地確認、トイレのタイミング等々
- 9月10月の2か月で「反復・反復・反復‼」 →論点別過去問題集 間違え箇所のみ反復 →肢別論点マスター講義15冊2500問×民法・行政法は8周、他は5~6周 →記述マスターテキスト100問×8周 →市販の肢別問題集2773問×5周 →市販の直前一問一答式1000問×10月後半から3周
この時期は、既に会社を退職しており時間もとれるのでかなり過剰なスケジュールを組みとことん追い込んで学習しました。振り返ってみると1日平均7~8時間を2か月。不安や焦りもありましたが何とかやりきりました。
最後に
クレアールの講座のおかげで2回目の受験で合格することが出来ました。法律初学者の私が合格できたのは竹原先生の講義のおかげです。昨年63歳で会社を退職した私が間をあけずに64歳の今年中に開業を目指すことが出来るのは本当にありがたいことです。感謝しかありません。今は、登録申請手続きと開業準備中ですが、併せて専門分野をどうするかの検討やその実務勉強を、ということで今年も忙しい1年になります。不安もありますが、セカンドキャリアスタートへのワクワク感が遥かに勝っています。
竹原先生、クレアールの事務の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。