吉野 正啓さん
行政書士を目指した理由
私が行政書士資格を目指した理由は、民法の知識をしっかり身につけるとともに、法律の知識があることを資格取得によって会社に示すためです。大学で法学部を卒業したことから多少は知識があるので、自分の得意な分野を強くするためには士業資格に挑戦するのが良いと思ったからです。将来的には行政書士を含めた法務業務に就きたいとも思っています。
クレアールを選んだ理由
予備校の中からクレアールを選んだ理由は学習方法と価格面である。学習方法については、クレアールは完全にWeb学習によるところである。他の予備校では対面での講義によるものがあるが、仕事をしながらでは講義スケジュールに合わせるのが難しい。さらに地方に住む者にとって対面は論外である。クレアールの勉強方法はWebで講義を受講するものなので、自分の好きな時間や生活スタイルに合わせて学習を進めることができる。もう一つの価格面については、他の予備校に比べて安価であったことであるが、割引キャンペーンの期間中であったことも魅力に感じた理由の一つである。
クレアールで学習して良かったところ
クレアールで良かった点は、わかりやすくポイントを押さえた講義である。それは非常識合格法とされているところにもあると思う。また、杉田講師と竹原講師の講義を受講したが、尊敬できる講師陣であったと思う。杉田講師は基本講義から受講される場合にまずお世話になるが、杉田講師の講義は身近な事例を使って一つひとつ丁寧に分かりやすく説明していただけるので、初学者も安心して学習を継続できるのではないかと思う。それでいてしっかりポイントが押さえられており、無駄のない講義内容となっている。
竹原講師については、重要論点マスター講義など、学習が進んだ段階の者や学習経験者を対象とした講義であることからスピードが速いと感じるが、全科目の重要な論点を短期間で1周することができ、勉強時間の確保が難しい者にとっては短時間で試験領域の学習を網羅できるので効率的な学習ができる。これが合格に効いたと思う。また、クレアールのテキスト「マルチパステキスト」は判例を含めて必要な情報が十分に整理されており、素晴らしいテキストだと思う。
学習上のポイント
学習を進めるうえでのポイントは“時間”だと思う。ただ、無理に時間を作ろうとするのは続けられなくなるので良くない。勉強する時間を捻出することは必要であるが、生活の中で勉強できる時間を少しでもよいから見つけることが大事だと思う。通勤時間や外食での待ち時間、お昼休みでの10分など、そういった時間の活用が後々効いてくると思う。
私はあまり明確な学習計画を立てることはしないタイプであった。ただ、平日は帰宅後に1時間程度確保して講義を受講すること。通勤やちょっとした時間に復習やWebで過去問を解答してみること。休日は時間の許す限り、最低でも半日は時間を確保するようにしていた。特に休日は自宅にいるとだらだらするので、コワーキングスペースを活用するなど、場所を変えることで勉強に集中できる環境を構築するようにした。
学習方法について
私がとった学習方法は、講義を1単元受講したらその単元の過去問を解答して過去問解説講義を受講する。さらに翌日には通勤時間にテキストを読んで復習を実施する。この繰り返しでした。なお、科目は憲法から学習を始めるが、憲法ばかりに時間をかけてしまうのは絶対によくない。なぜなら、試験に出題される問題数や学習すべき分量は民法や行政法の方が多く、記述問題も民法と行政法から出題される。限られた時間で学習を進めるためには注意してほしい。また、講義を視聴していくなかで分からないことがあった場合には深追いせずに学習を次に進めた方がよい(質問の制度も活用できる)。一部理解していなくても、それ以降の学習に支障がでることは少ないので、どんどん学習を進めて、すべての講義を一周して全体をある程度理解するのが重要だと思う。当然、講義受講を一周しただけではインプットとしては不完全なので、もう一周させることで知識は頭の中に残るようになってくる。
記述対策について
行政書士試験で特徴的であるのが記述問題だと思う。私は学習を始めた当初は全く解答を書けないレベルであった。どうやって攻略すべきか悩んでいたが、いつの間にか解答を書けるようになっていた。きっと、講義受講を何周か繰り返しているうちに、インプットした情報が頭の中に蓄積されて、自然と答えが出るようになってくるのだと思う。あとは答練で練習を繰り返すことにより40字にまとめることに慣れてくると思う。
最後に
モチベーションの維持の方法は、「合格した後の自分を想像する」ことを意識してきた。私は学習開始当初は思うように学習を進められずに3度目の受験で合格することができた。行政書士試験は勉強の積み重ねで必ず合格できるものだと思うので、1度や2度の不合格であきらめることなく挑戦してほしいと思う。