☑2023年度合格体験記
☑一発合格
☑法律初学者から合格
なぜ行政書士資格を目指したか
私は箏や尺八といった伝統楽器を生業としています。生活の拠点は福島県ですが、演奏は関東を中心とした都市圏での仕事がほとんどなため、新幹線などでの移動時間、ホテルで過ごす時間を有効に使えないかと、長いこと考えていました。
そんな折、友人との飲み会で「宅建」という資格の存在を知り、軽い気持ちで申し込んだのが、勉強生活の始まりでした。
2023年の11月に申し込みをしたのですが、宅建の勉強を始めるペースとしてはかなり早い方だったので、動画も一部しか配信されていませんでした。すっかりコンテンツを消化して物足りなくなっていたところ、宅建と相性の良い資格を調べていたところ「行政書士」にたどり着きました。
なぜクレアールを選んだか
実は以前に会社を設立した際、簿記の知識が必要となり、クレアールで簿記三級の講座を受けました。そのときの講義の内容がとても良かったので、今回も迷わずクレアールを選びました。
クレアールで学習して良かった点
簿記、宅建、行政書士三つの講座を受けて一番良かった点は、なんといっても講師の質の高さです。テキストを読み上げるだけではなく、本質を捉えるということに重点をおいた講義は、知識ゼロの状態からでもその分野に入りやすく、とても助かりました。「受講生を合格させるんだ!」という強い気持ちを感じる講義で、こちらのモチベーションも上がりました。
また、テキストも程よくコンパクトにまとまっていて、かつ合格に必要な知識はほぼ記載されていたように思います。持ち歩くにもとても助かりました。
私は地方に身を置いて全国を飛び回るという変わった生活を送っています。勉強を始めてからは、移動時間、ホテルで持て余す時間、リハーサルとリハーサルの間の空き時間などに、動画を見て、テキストを読むのが習慣になりました。動画の再生速度も調整できますし、テーマが細かく分けられているので、15分程度あれば効果的な学習ができました。
伝統芸能の世界に住んでいる人間は、生活が常に「記憶」との闘いです。10代のころから暗記ばかりしてきた経験を活かして、勉強に取り組みました。いろいろな勉強法などが話題になりますが、つまるところ「繰り返し」が究極の記憶法だと思います。意味が分からなくても、何回もテキストを読んだり六法全書を開いたり、とにかく繰り返すことを意識しました。
宅建士とのダブル合格について
宅建士と行政書士の同時合格を成し遂げると、周りからは「頭が良いね」と言われることが多かったのですが、実際に受験した感覚からすると、頭の良さというより、気力の問題だと感じました。私もそうでしたが、法律の知識ゼロの身には、行政書士試験合格というのは途方もない道のりです。民法だけで1000条以上ありますが、そういったものを地道に覚えていく、一歩一歩歩いていく気力が一番大事だと思いました。
私は同じ業界にはもちろん、身近に行政書士の受験生、経験者はほとんどいませんでした。そこで、情報収集のためにSNSで新しいアカウントを作って、同じ受験生や有名講師、その他情報を発信しているアカウントをフォローしました。そこには同じように苦しんでいる仲間がたくさんいて、「会社法が無理」だとか、「模試で爆死した」などというポストを見ると、「行政書士は特別な人間のための試験じゃない」、「みんな大変だな、自分と同じく、大変な思いをして勉強しているんだ」と思うことができました。
本試験では途中から頭痛と吐き気におそわれて満身創痍でした。自己採点でほぼ合格確実だとわかった時は、嬉しいというよりも、過酷な勉強生活から解放されたことにほっとしました。
私は芸人という不安定な仕事をする身ですが、この度晴れて「行政書士」を名乗ることができて、立派な副業をもてることになりました。クレアールは受講料もお手頃で、これだけのコストで自分の人生がひらけたことに、心から感謝しています。ありがとうございました。