☑2023年度合格体験記
☑リベンジ合格
はじめに
32年余り勤めた大手金融機関を退社し、今回2回目の挑戦で合格しました。少しリフレッシュもしたかったので、すぐに全力で勉強ということではありませんでしたが、再就職を見据えて国家資格にこだわり、令和4年度は税理士と行政書士、令和5年度は社労士と行政書士をW受験、ようやく最初の合格資格となりました。
まず失敗談からですが、税理士と社労士が8月、行政書士が11月の試験日という中で、2つの試験に同様に全力で取り組むのは、多少無理の効く若者と違い気力やスケジュール面で非常に難しかった点です。どうしても先の8月の試験を優先するため行政書士の勉強は5月から8月ほぼ中断することになりました。
まずは行政書士を優先し、社労士は2年計画で取り組むべきでした。馴染みのない科目が多く、掛け持ちで全力投球するには負荷が高すぎたからです。
税理士に至っては試験の特徴としてスピードが要求され、その年の試験問題との相性によってもかなり結果が左右されます。勉強時間が必ずしも結果に結びつかず、あるいは5科目合格が必要となる点を踏まえれば、そもそもW合格を目指す資格としては不適だったかもしれません。
もう1つの失敗は独学です。初年度の税理士と行政書士は書店で購入したテキスト、問題集のみの独学で試験に臨みました。やりきった感はあったのですが、模試等受験せず、本当の自分の実力、弱点を正確に把握できていませんでした。
クレアールで学習をして
では今回の行政書士試験で何が良かったのか。まずクレアールを選択したのは、単純に初年度に失敗したとき購入した教材との重複を避け、かつ試験会場前で配布されていた多数のパンフレットを比較して、かなり価格が安い上級者向けのコース設定あったからです。
具体的に良かった点ですが、肢別論点マスター講義は各講義時間が20分程度までと短く、社労士掛け持ちでの勉強を考慮しつつも、その日の気分等に合わせて1コマ~5コマ程度を継続してこなしていくことができ、4月末まで何とか教材送付のスケジュールに遅れず取り組むことができました。
問題に即した丁寧な解説が教材自体に記述されているので、印象にも残りやすく、また普通にテキストとしてメインの教材として使用できました。いわゆるひっかけ問題への対策にもなったのかと思います。この期間にやや先行して昨年度のテキストの再復習をなんとか並行して実施しました。
学習スケジュールについて
長期の勉強中断期間(社労士試験のため)の後、試験までは残り2か月半でした。1か月半をほぼ肢別論点マスターの2周目に費やし、最後の1か月でクレアールの記述マスターテキスト、公開模試と去年の過去問を学習しました。記述マスターテキストは特徴として市販のテキストより問題数が多く、一方でやや簡単なものが多かった印象ですが、おかげでなんとかやりきることができました。紙に書く余裕まではありませんでしたが、間違えたものは3日後に再実施しました。各問題の前に「知識」のページがあったので民法と行政法は択一式のための復習にも充分なっていたのかと思います。
この期間は時間的に苦しく、憲法等はほぼ公開模試等のみでの復習となりました。社労士に専念していた期間のつけがまわってきたようです。社労士は馴染みのない法律の勉強が多く、2年がかりで取り組むことは意義深いと思いますが、行政書士の勉強スケジュールに影響を及ぼすほどにシフトしすぎたのはさすがに良くなかったかと思います。
受験を終えて
クレアールの教材がうまく私とマッチした結果たまたま合格できたと感謝しております。本番での記述式ですが、試験終了時の手応えとしては8割でしたが、結果はちょうど6割でした。この辺は準備不足が露呈したようで、少なくとも2か月じっくり記述式に取り組む時間を確保したいところです。
結果発表までの不安を思うと、択一式で7割近く確実に得点できるレベルに達するよう来年度の合格を目指す方々には目標として頂きたいと思います。再チャレンジになる方もいらっしゃると思いますが、最初の経験はかなり2回目試験に活きてきます。私もまだ試験勉強が続きます。共に頑張りましょう。