合格体験記「挫折を財産に変えて~ボロボロの六法と歩んだ「楽しい」3年半の軌跡~」R.Tさん

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なぜ行政書士を目指したか

私の挑戦の原点は、日々の実務の中にありました。もともと行政に係る事務職として勤務しており、公的な書類や手続きの仕組みに触れる機会が多くありました。さらにダブルワークとして、会社を経営している夫の事務手続きや各種届出を一手に担うこととなり、民間と行政、双方の視点から実務に携わることになったのです。

双方の窓口で書類を扱う中で、常に感じていたのは断片的な知識で動くことの危うさでした。「なぜこの書類が必要なのか」「この手続きの根拠法は何なのか」、体系的な法律知識を身につければ、自分が行っている実務の精度が上がり、双方にとってより価値のある仕事ができるはずと確信したことが、行政書士を目指したきっかけでした。

予備校選びで重視した点

当初は、過去に複数の資格を独学で取得した経験から「行政書士も独学でいける」と考え、市販の参考書で学習をスタートしました。しかし、法律初学者として挑んだ半年の独学生活の末に待っていたのは、完敗。この時「基礎から体系的に学ばなければ太刀打ちできない」と痛感し、教材がシンプルで価格設定も明快なクレアールでの再出発を決めました。

しかし、道のりは平坦ではありませんでした。クレアールで挑んだ1年目の本試験では、法令科目に確かな手応えを感じながらも、一般知識でまさかの足切りに遭いました。記述式の採点すらされない現実に、情けなさと悔しさで打ちひしがれました。

さらに2年目は「次こそは」と自分を追い込みすぎたことが裏目に出ました。本番当日、極度の緊張とプレッシャーからくる力みで頭が真っ白になり、完全に思考が停止し実力を出し切れぬまま会場を後にする、苦い経験を重ねることとなったのです。

戦略的な学習スケジュール

3年目の学習は、以下のようなこれまでの反省をすべて活かした戦略的なスケジュールを組みました。

6月まで:基礎固めとアウトプットの土台作り

まずは書店の過去問題集2冊を使い込み、知識のムラをなくすことに集中しました。

7月から:クレアールの実践演習で追い込み

クレアールの「科目別パーフェクト答練」と「解きまくり総合答練」に完全移行。より本番に近い形式の演習を繰り返すことで、実戦感覚を磨き上げました。

直前期(9月以降):一般知識と模試

足切りのトラウマを払拭するため一般知識対策を本格化。模試を利用する際は必ず時間を計り、本番の緊張感を再現しました。

また、最大の教訓は「無理をしない」ことでした。疲労や寝不足の時は思い切って休み、心と頭をリフレッシュさせる。この「休む勇気」が、2年目の失敗だった思考停止を防ぎ、理解力と効率を劇的に向上させました。

効果的な学習方法

3年間の試行錯誤の末にたどり着いた最強のメソッドは、徹底した「条文回帰」でした。アウトプットの際、間違えた問題に対して以下のプロセスを徹底しました。

「条文を引く」→「その条文の重要ワードを付箋に書き出す」→「六法に貼る」

この地道な繰り返しが、最大の難関である記述式対策の大きな助けとなりました。正確な法律用語が脳に刻み込まれていったからです。また、記述対策としてもう一歩踏み込んでやっておくべきだったと感じたのは、「キーワードを40字程度にまとめる構成トレーニング」です。単に用語を知っているだけでなく、制限文字数内に凝縮する要約力こそが合否を分けると痛感しました。 自宅では大判の六法、移動中はミニマム六法、隙間時間は『CROSS STUDY』。付箋で膨らみボロボロになった六法は、知識を「書ける形」へと変えてくれた、私にとって「最高のお守り」に。

試験当日の気持ち

過去の足切りや思考停止を乗り越えて迎えた当日の会場には、不思議と落ち着いた自分がいました。

会場の席で、付箋がびっしり貼られた参考書をギリギリまで読み込んでいる他の受験生を見た時、「あぁ、この方も私と同じように努力してきた『仲間』なんだ」と温かい気持ちになりました。試験官の上着に光る行政書士バッジを見た時、かつての焦りではなく、「私も必ずあのバッジを手にする」という静かで揺るぎない確信が湧き上がってきました。

最後に

法律初学からスタートした3年半。積み上げた知識、磨き上げた自信、そして「自分を信じ抜いた経験」は、何物にも代えがたい一生の財産となりました。振り返れば、非常に楽しい、充実した歳月でした。

そして、私の挑戦を一番近くで支え、協力してくれた家族には感謝の言葉しかありません。彼らの支えがあったからこそ、ボロボロになった六法と共に、最後まで走り抜くことができました。これからは、この3年半で得た法的知識と実務経験を糧に、正確かつ誠実な実務を遂行できる行政書士を目指し、新たな一歩を踏み出します。

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