人気の職業の一つでもある「行政書士」。法律や行政に関するさまざまな知識が求められます。これから行政書士を目指すのであれば、どんなタイプの人が向いているのか予め知っておくことは非常に重要です。本記事では、それらの特徴や合格するための勉強方法について解説します。
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行政書士に向いている人って?
行政書士は弁護士などと同じく高度な専門知識が必要とされる「士業」の一つです。国や自治体などに提出する書類の作成や手続きを個人や企業に変わって行うのが主な業務内容。業務領域が多岐にわたるため、他の士業に比べ扱う書類量が圧倒的に多いのが特徴です。また就業形態も、事務所などへの所属ではなく独立して開業する人が多く、厚生労働省の調べによると、77.0%が「自営・フリーランス」として活躍しています。
個人で業務を行う観点からも、行政書士には自ら仕事を獲得する営業・提案力、責任感などが求められます。
行政書士に向いている人の具体的な特徴6つ
行政書士に向いている人の具体的な特徴について6つに分けて細かく解説します。
責任感がある
行政書士の仕事は冒頭でも触れた通り、行政機関へ提出する重要な書類の作成などがあります。許認可申請などは、ビジネスの中でも根幹に関わる部分があり、締切や要件の確認など細かな点にも気を配って作成をする必要があります。ミスがあると業務ができないなど、大きな損害にもつなががります。そのため細かい点にも気を配り、責任感を持って取り組める人が向いている仕事です。
フットワークが軽く行動力がある
行政機関に提出をする書類などの作成にあたり、クライアントへのヒアリングや密な連携も行政書士として重要な仕事の一つです。フットワークを軽くし、これらの業務を遂行する能力が求められます。特に駆け出しの時期はわからないことも多いため、行政機関などに対して質問や確認をしっかりとできる人が行政書士として重宝されます。
事務処理能力が高い
行政機関に提出する書類は難解な表現や関連法規などを正しく理解し作成する必要があります。また、内容に関して顧客から質問を受けたときも難しい表現ではなく知識がない人でもわかるように解説する能力が求められます。加えて実際の業務においては、単一の案件だけを扱うことは少なく、複数案件を掛け持つことも多いためマルチタスク能力も重要です。
営業力がある
個人事業主やフリーランスとして活躍する行政書士も多いため、営業スキルも仕事を獲得する上で重要な要素です。行政書士としての知識と営業スキルの両方を獲得することで一人前といえます。スキルを身につけていく上では、法律などを学ぶこと自体は得意な人が多いため、営業力を磨くことに意識を向けることをおすすめします。
勉強熱心で情報収集が得意である
法律や行政に関するルールは時代の変化に合わせて常に更新が行われます。そのため一度資格を取得した後も、継続的に学習を行い自身の知識を最新の状態に保つ必要があります。忙しい中でも、自分自身でしっかりと学習を行える人が行政書士としての価値を高めることができます。士業にとっての勉強はお客様にサービスを提供する「仕入れ」の業務として捉えておきましょう。
コミュニケーション能力が高い
法律や行政に関する知識を身につけても、他のサービス業と同様にお客様相手の仕事であることを忘れてはいけません。特に行政書士は扱う内容が難しいことが多いため、相手に理解できる説明を心がけることが重要。また相手の立場に立った伝え方など、円滑なコミュニケーションを取るスキルも身につけておかなければならないポイントです。
行政書士になる方法
本章では、行政書士になるための3つの方法について詳しく解説します。
行政書士試験に合格する
行政書士になるためには、年に1回11月の第2日曜日に開催される「行政書士試験」に合格をするのが最もスタンダードな方法です。国家資格である行政書士試験は、学歴や年齢に関する受験制限はなく、希望すれば誰でも受験できます。合格後は、日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録することで行政書士としての活動が可能です。
弁護士・弁理士・公認会計士・税理士のいずれかの資格を取得する
行政書士試験に合格をする以外に、弁護士・弁理士・公認会計士・税理士資格のいずれかの資格を有することでも、行政書士としての活動が可能です。これら4つの資格は、行政書士の業務に関する分野とかぶる部分が多く、必要な知識を有していると国から認められているのがその理由です。ただし、どの試験も難易度に関しては行政書士試験よりも高いため、行政書士になるために受験をするのはあまり合理的とは言えないでしょう。
公務員の特認制度を利用する
高校卒の場合は17年以上、中学卒の場合は20年以上、公務員として勤務実績のある人は行政書士試験を受けることなく行政書士として活躍できる「特認制度」と呼ばれる制度を利用できます。前述の4つの資格同様に、公務員も行政書士と業務が被る部分が多く最低17年以上の実務経験があれば、行政書士試験合格同様の知識を持っているとみなされるのが制度設計の主な理由です。
行政書士試験を突破する方法
難易度が非常に高いとされる行政書士試験を突破するための5つの方法について解説します。
勉強時間を800時間程度確保する
行政書士への合格に必要な学習時間は、基礎学力等にもよりますが独学であれば約800~1000時間が目安と言われています。予備校や通信講座を利用し効率的なカリキュラムに沿った場合でも、約600~800時間は見ておきましょう。試験を受ける1年以上前からは学習を開始し、知識やテストの実践を積むことが合格を勝ち取るためには重要です。
民法と行政法を重点的に勉強する
行政書士試験では憲法・行政法・民法・商法・基礎法学・一般知識の6つの科目が問われます。合格には全体で60%以上の得点の獲得が必要。試験問題の6割を占める民法と行政法を重点的に勉強するのが合格への近道です。また科目別に優先順位をつけて勉強するのであれば、民法→行政法→憲法・基礎法学→商法・会社法→一般知識の順に進めていきましょう。
一般知識等科目で40%(6問)正解を出す
勉強をする科目の優先順としては「一般知識等科目」は低いですが、56点中24点は獲得をしなければ不合格です。実際の問題数で計算をすると、14問中6問以上の正解が必要とされます。文章理解などの問題は一見簡単そうに思われますが、しっかりと演習を行い一般知識等科目で「足切り」に合わないよう気を付けましょう。
過去問・模試を徹底的に活用する
過去問を使った学習は、終盤ではなく勉強を開始した時期から活用をするのが効果的です。テキストでのインプット、過去問でのアウトプットを繰り返すことで確実な知識の定着が行われます。実際の問題形式に触れることで、出題範囲や形式の全体像を把握することが可能です。また模試については、本番さながらの緊張感のもとで試験対策ができます。時間の管理や自分自身の弱点が明確になり、今後の試験対策に有効です。
効率の良い勉強法を選ぶ
行政書士試験の勉強を進めるには、独学・予備校・通信講座の大きく3つの選択肢があります。それぞれメリット・デメリットがあるため自分にあった学習スタイルを選ぶことが大切です。
「独学」には自分のペースで学習ができるメリットがある反面、モチベーションの維持や疑問点が出た場合にも自分で解決をしなければならないデメリットがあります。「予備校」は、講師から直接話が聞け、スクールの仲間と切磋琢磨しながら学習ができる一方で、通学に時間がかる、決められた時間に受講をしなければならない点がデメリットです。
「通信講座」は独学と予備校のメリットの両方を兼ね備え、デメリットについてもカバーができる中間的な存在です。特に、忙しい社会人や学生には好きな時間、好きな場所で学習を進められるため人気を集めています。
行政書士に関するよくある質問
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行政書士に向いている人の傾向や試験の対策方法などを解説しました。行政書士は高い専門性を有する職業のため、しっかりとした学習計画を立て幅広い知識を身につけていくことが合格への近道です。
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監修:行政書士・社労士 田中 伴典さん
2016年に社会保険労務士試験に合格後、社会保険労務士法人のスタッフとしてお客様を外部からサポート。その後、民間企業の人事として内部からサポートしつつ、2021年に行政書士試験に一発合格を果たす。現在は、現役行政書士・社会保険労務士として自身の事務所を運営している。
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