行政書士試験合格には、予備校・通信講座を利用した場合でも600~800時間の勉強時間が必要と言われています。効率的に勉強するためには適度に休憩を取りながら、メリハリをつけて取り組む必要があります。ここでは、試験合格のための勉強のポイント、勉強時間の作り方などをご紹介します。
行政書士試験の合格率
行政書士試験の合格率は毎年10~15%の間で推移しています。2023年度行政書士試験の合格率は13.98%(「令和5年度行政書士試験実施結果の概要」より)でした。
こうした合格率の推移からみると、行政書士試験は、だいたい10人に1人ほどしか受からない試験であり、行政書士は難関資格であるといえます。
行政書士試験の難易度
行政書士試験は、司法書士や社会保険労務士に比べると、勉強時間や合格率の観点でみれば難易度は易しめと言えます。他方で、勉強時間や合格率の観点でみると、宅地建物取引主任者と比べると、難易度は高めです。
こうした他の法律系資格との比較で言えば、行政書士試験は、合格率が低く難しい試験であるものの、法律系の資格の中では比較的挑戦しやすいと言えます。
行政書士試験合格に必要な勉強時間
行政書士試験は、憲法、行政法、民法、商法(※会社法を含む)、基礎法学という法律科目に加えて、行政書士の業務に関する一般知識等の範囲から出題されます。これらの範囲で合格点を取れるようになるためには、どれくらいの時間、期間の勉強が必要となるのか、解説します。
独学の場合
独学での行政書士試験合格に必要な勉強時間は約800~1000時間
独学で勉強する場合、行政書士試験合格に必要な勉強時間は800~1000時間程度であるといわれています。もちろん、あらかじめ法律の知識が身についているかどうかや、他の法律系の資格の有無によっても所要時間は変わってきます。例えば、司法書士を既に取得されている方にとっては、法律科目の勉強時間は少なくて済むでしょう。800~1000時間の勉強時間は、これまで特に法律の勉強をしたことがない方を対象とした時間を示しています。
予備校・通信講座を利用する場合
予備校・通信講座を使った場合、行政書士試験合格に必要な勉強時間は約600~800時間
予備校や通信講座を利用する場合、行政書士試験合格に必要な勉強時間は600~800時間程度とされています。独学の場合と比較して200時間程度少なくて済むとされるのは、独学で勉強した場合よりも効率の良い勉強が可能となるからです。
クレアールの行政書士通信講座は合格のために必要十分な学習範囲を徹底的に取組み効率よく学習を行えます。詳しくは下記をご参照ください。
行政書士試験合格に必要な期間
行政書士試験合格に必要な期間は約半年から1年
行政書士試験合格に必要な期間は、1日あたりどれくらい勉強時間を確保できるかによっても変わってきます。初学者の方の場合、毎日2時間勉強時間を確保して継続した場合、合格までの必要な期間は約10カ月程度となります。学生など、比較的時間に余裕がある人で、1日5時間ほど時間を確保できるのであれば、合格に必要な期間は約4カ月程度となります。自分が1日にどれくらい勉強時間を確保できるか考え、上記の600~800時間から必要な期間を逆算してみましょう。
効率的な勉強時間の作り方
- 学校や仕事が終わって寝る前に数時間、勉強する時間を確保する
- 通勤・通学時の電車内で勉強する
- 昼休憩の間に2,30分勉強する
- 休日にしっかりと勉強する
など
行政書士試験の勉強だけに毎日の時間を費やせる環境にある人は実際には少ないです。とくにフルタイム勤務の社会人であれば、休日に集中して勉強する必要があります。また、日々の生活の中で効率的に勉強時間を確保することが重要となってきます。上記のような隙間時間を活用し、勉強時間を確保するようにしましょう。
行政書士試験に合格するための勉強方法の3つのポイント
行政書士試験に合格するために押さえておきたいポイントを3つ紹介します。ぜひ参考にして学習に取り組んでください。
まずはテキストを通しで読む
まずは最新版のテキスト・参考書を用意し(法律には改正等があるため、古いテキストを使用すると改正前の誤った知識を覚えてしまう恐れがあります)、通して読んで全体像をつかむようにしましょう。最初は分からなくても止まらず勉強して全体を通して概要を理解することが大事です。テキストは、問題に取り組みながら、辞書的に利用することも有効です。もし、予備校の講義を受ける方なら講義を受ける前の予習はそんなに力をいれなくても大丈夫です。大切なのは、その後の復習です。
重要な科目に重点を置いて取り組む
行政書士試験で重要な科目は「民法」「行政法」です。民法と行政法は、行政書士試験の合計点数300点の中で188点を占めます。特に民法は行政書士試験に合格して実務に出てからでも必須です。もちろん合格のためには他の科目を得点することも必要ですが、特に重要な民法と行政法に重点を置いて勉強に取り組むようにしましょう。
過去問に取り組む
行政書士試験合格のためには過去問に取り組むことが必要不可欠です。テキストの内容をインプットするとともに、問題集に加え過去問を解くことでアウトプットし、知識を定着させましょう。過去問に取り組むのは一通り学習が終わってからではなく、学習の初期の段階から行った方が良いでしょう。問題でどのようなことが問われるかを知ることで、より効率的に理解することができます。
長い行政書士試験勉強を乗り越えるには?
闇雲に学習を行うことは良いように聞こえますが、長期間勉強を行わないといけない環境下では実は効率が下がってしまいます。本章では長い行政書士試験勉強を乗り越えるためのポイントを4つ解説します。
休む時間をきちんと確保する
勉強することは必要ですが、やりすぎもまた禁物です。精神的、身体的に疲弊している状態では学習効率も下がってしまいます。適度に休憩する時間をあらかじめ組んでおくことが大事です。また、先の学習に必要な総合計時間と自分が1日に消化できる勉強時間が抽象的だと、自分が適切な勉強を行えたのかあいまいになり、不安のためにしっかり休めないことも。こうした事態を避けるためには、学習計画をしっかりと立てる必要があります。
気分転換を行う
勉強をより効率的に行うためには、音楽を聴いたり、外の空気を吸うなど、定期的な気分転換も必要になってきます。たまには趣味のことをしたり、友人や家族との時間を設けて気分転換をして、長丁場の勉強期間を乗り越えるようにしましょう。
学習にメリハリをつける
特に合格するまでの最後の1年間は、旅行などの趣味を我慢するといった時間を捻出する覚悟が必要ではないでしょうか。メリハリをつけるのが苦手な場合は、勉強の時間はスマホを見ないといったレベルから始めるのがおすすめです。勉強する時間と休む時間とメリハリをつけて効率的に勉強しましょう。
効率の良い最短での合格を目指す
行政書士試験の勉強は長い道のりになりがちです。特に独学での合格を目指すとなると、スケジュールの立て方や勉強方法などの点でどうしても合格までの期間が長くなりやすい傾向にあります。この点、通信講座なら、隙間時間をみつけて自分な好きなタイミングで 効率の良い学習を家で行うことが可能です。クレアールなら効率的な「非常識合格法」で短期間での合格を目指すことができるでしょう。
効率の良い学習法を利用して短期合格を目指そう
行政書士試験は難易度が高く、行政書士試験合格に必要な期間は約半年から1年と長丁場となります。独学だとどうしても厳しい場合には通信講座を利用することで200時間以上の時間の節約とサポートを受けられるという安心感をもって取り組めるためおすすめです。
クレアールでは「非常識合格法」という学習方法を採用しています。クレアールが提供する非常識合格法を利用することで、効率的かつ質の高い学習で合格を目指すことができるでしょう。
「行政書士試験 非常識合格法」書籍
無料プレゼント!
〇行政書士とは 〇試験の概要と出題科目
〇短期合格のコツ 〇学習スタイル別アドバイス
行政書士試験 一発合格を目指す方へ!
短期間でも行政書士に合格できる勉強のコツが満載!是非ご請求ください。
監修:行政書士・社労士 田中 伴典さん
2016年に社会保険労務士試験に合格後、社会保険労務士法人のスタッフとしてお客様を外部からサポート。その後、民間企業の人事として内部からサポートしつつ、2021年に行政書士試験に一発合格を果たす。現在は、現役行政書士・社会保険労務士として自身の事務所を運営している。
田中社会保険労務士・行政書士事務所のサイトはこちら