目次
第三分野の保険とは
第一分野の保険である生命保険、第二分野の保険である損害保険のどちらにも属さない保険で、医療保険やがん保険等が代表的。
生命保険会社、損害保険会社のいずれでも販売可能な保険です。
①医療保険
病気やケガにより入院した場合や所定の手術を受けた場合に給付金が支払われる保険です。
入院後の通院について保証される商品も。
掛け捨てタイプで死亡するまで保障する終身医療保険が主流となっており、終身医療保険は保証内容を変更しなければ、主契約の保険料は一定です。
この他、一定期間で祝い金等が支払われるタイプや保険料の一部が返ってくるタイプがあります。
②がん保険
がんと診断されたときに診断給付金が、がんにより入院した場合には入院給付金が、手術を受けた場合には手術給付金が支払われる保険です。
がん保険には3カ月(90日)の待機期間があり、この期間中にがんと診断された場合には契約は無効となります。
③介護(保障・補償)保険
被保険者が所定の要介護状態になった場合に一時金や年金が支払われる保険です。
④傷害保険
「急激(事故発生の直後に障害を受けること)かつ偶然な外来(ケガの原因が身体の外部から作用すること)の事故」によってけがを負った場合に保険金が支払われる保険です。
この要件に当てはまらない、疲労骨折のような緩やかに発生するケガ・靴擦れ・しもやけ等は対象外。
損害保険の代表的なものは次のとおりです。
傷害保険の代表的なもの
普通傷害保険 | 国内外を問わず日常生活でのけがを補償。地震・噴火・津波を原因とするケガ、インフルエンザやウイルス性の食中毒、持病が原因となるケガは対象外。 |
---|---|
家族傷害保険 | 補償内容は普通傷害保険と同じ。 本人・配偶者・生計を共にする同居の親族・生計を共にする別居の未婚の子も対象 |
海外旅行傷害保険 | 海外旅行中(自宅を出発してから帰着するまで)に負ったケガや病気を補償細菌性食中毒や地震・噴火・津波を原因とするケガも対象となる。 |
国内旅行傷害保険 | 日本国内を旅行中(自宅を出発してから帰着するまで)に負ったケガを補償。 細菌性食中毒は補償対象となるが、地震・噴火・津波を原因とするケガは対象外。 |
間違えやすいPOINT
普通/家族傷害保険 | 海外旅行傷害保険 | 国内旅行傷害保険 | |
---|---|---|---|
地震・噴火・津波を原因とするケガ | × | 〇 | × |
細菌性食中毒 | × | 〇 | 〇 |
まとめ
第三分野の保険は、最近はどの生命保険会社も取り扱いをしており、種類は多岐に渡ります。
第一分野よりも内容が複雑になっていることもあるので、興味のある方は、FPや生命保険会社に相談してみるといいでしょう。
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第三分野の保険については、FPの学習カリキュラム
Chapter 2「リスク管理」で詳しく学びます
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