老後生活の支えとなる「公的年金」に加えて、企業負担で公的年金に上乗せして年金を支給する「企業年金制度」を採用している企業が増えてきています。
企業年金制度は、確定給付型と確定拠出型の2つがあります。
目次
確定給付型企業年金
厚生年金基金や確定給付企業年金等、将来給付される金額があらかじめ決まっている企業年金。
確定拠出型企業年金
拠出する掛け金額があらかじめ決まっている企業年金で、掛け金の運用指図は加入者(従業員)が行い、将来給付される年金額は加入者の運用成果により変動します。
企業型確定拠出年金と個人型確定拠出年金(iDeco)があります。
企業型確定拠出年金 | 個人型確定拠出年金(iDeco) | |
---|---|---|
加入者 | 企業型確定拠出年金の導入企業の全従業員 | 20歳以上60歳未満 (2022年5月以降は65歳未満) |
掛金拠出者 | 企業(加入者が上乗せするマッチング拠出ができる) | 加入者本人 |
年金等の受け取り | 原則60歳になるまでは受け取れないが、所定の要件を満たした場合には脱退一時金が支給される。受け取り方法は、年金(分割受け取り)または一時金(一括受け取り)から選択。 | |
税制優遇 | ・加入者が拠出した掛金金額が小規模企業共済等掛金控除の対象 ・運用益は非課税 ・一時金で受け取る場合は退職所得控除、年金で受け取る場合は公的年金等控除が運用される。 |
まとめ
個人型(iDeco)と企業型は、条件を満たしていれば併用できますが、企業型でマッチング拠出を選択している場合などは加入できないケースもあります。
企業型加入者の方が個人型(iDeco)併用を検討される際は、お勤めの企業の人事担当者に確認するといいでしょう。
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