以前の投稿で住宅ローンの借換えと繰上返済についてお伝えしました。
今回は繰上返済のメリットとデメリットについて確認していきましょう。
繰上返済のメリット
繰上返済することの最大のメリットは利息を軽減できることです。
繰上返済した資金は住宅ローンの元金部分の返済に充当されるので、繰上返済以降はその元金部分にかかる利息の支払いがなくなります。住宅ローンの月々の返済額は、元金部分と金利部分の合計になります。
一般によく利用されている「元利均等返済」の場合、返済額に占める金利の割合が徐々に減少し、元金の返済に充てられる部分が増加していきます。
図は全期間固定金利ローンのイメージ図で、変動金利ローンの場合は5年ごとに毎月の返済額が変動します。
図の右上部分は、金額を繰上返済した場合に、支払わずに済んだ金利を示しています。
このように、繰上返済は、将来支払うはずだった金利が節約できるということになります。
一部繰り上げ返済
一部繰上返済とは、将来返済予定の元金の一部を前倒しで返済することです。
一部繰上返済には、期日短縮型と期日据え置き型があり、いずれを選択できます。
期日短縮型は、毎月の返済金額を変えずに返済期間を短縮する方式です。
期日据置型は、毎月の返済金額を少なくして返済期間は当初のままとする方式です。
繰上返済する額が同じであれば、期日短縮型の方が交互の金利支払い額はすくなくなります。
まとめ
借入当初から十分な余剰資金があるのなら、頭金として支払うことで当初から負担を減らすことができます。
また、繰上返済を利用する場合は、ライフプランを考慮しながら適切に利用しないと、かえって家計の負担になり生活費に苦しむといった事態に陥ることもあるので注意しましょう。
国民年金については、FPの学習カリキュラム
チャプター1「ライフプランニングと資産計画」で詳しく学びます
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