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司法書士試験<過去問題肢別チェック ■民法(事務管理・不当利得・不法行為)>

<問題1> 事務管理者は、本人に対し、事務処理の状況を報告する義務はない。○か×か?

解答

【解答1】 × 事務管理者は受任者と同じように、本人の請求があった場合には何時でも事務処理の状況を報告する義務を負う(民701条、645条)。 【平16-19-ウ】

 

<問題2> 加害者は、不法行為に基づく損害賠償の請求を受けた時から、遅延損害金の支払義務を負う。○か×か?

解答

【解答2】 × 不法行為に基づく損害賠償は、催告を待たず、損害発生と同時に遅滞に陥る(最判昭37.9.4)。 【平3-6-2】

 

<問題3> 被害者の生命侵害による財産的損害の賠償請求権の相続について、これを認める説によれば、生前に被害者と長年交際のなかった者が損害賠償請求権を取得することもあり得ることになる。○か×か?

解答

【解答3】 ○ 被害者の生命侵害による財産的損害の賠償請求権の相続につき肯定説によると、長年つきあいのない相続人も相続人である以上、損害賠償請求権を承継することになる。いわゆる「笑う相続人」が生ずる可能性があると批判されている。 【平12-6-イ】

 

<問題4> 被害者の生命侵害による財産的損害の賠償請求権の相続について、これを認める説では、被害者が即死した事例においても、受傷と死亡との間に観念的な時間的間隔を認める。○か×か?

解答

【解答4】 ○ 被害者が即死の場合、被害者は権利能力を失うから損害賠償請求権を取得しないため、損害賠償請求権の相続ということは生じないことになってしまう。そこで肯定説は、受傷と死亡との間に観念的な時間的間隔を認め、受傷時に被害者は賠償請求権を取得すると構成する(大判大15.2.16)。 【平12-6-オ】

 

<問題5> 交通事故により介護を要する状態となった被害者がその後に別の原因により死亡した場合でも、その相続人は、死亡後も平均余命に至る期間までの介護費用の賠償を請求することができる。○か×か?

解答

【解答5】 × 判例は、「被害者が死亡すれば、その時点以降の介護は不要となるのであるから、もはや介護費用の賠償を命ずべき理由はなく、その費用をなお加害者に負担させることは、被害者ないしその遺族に根拠のない利得を与えることになり、かえって衡平の理念に反することになる」として、介護費用の賠償請求を否定している(最判平11.12.20)。 【平13-14-オ】

 

<問題6> 責任を弁識する能力のない未成年者の行為によって火災が発生した場合において、未成年者自身に重大な過失と評価することができる事情があったとしても、その監督について重大な過失がなかったときは、監督者は、火災により生じた損害を賠償する責任を負わない。○か×か?

解答

【解答6】 ○ 責任を弁識する能力のない未成年者の行為により火災が発生した場合において、失火責任法にいう重過失の有無は、未成年者の監督義務者の監督について考慮され、監督義務者は、その監督について重過失がなかったときは、火災により生じた損害を賠償する責任を免れる(最判平7.1.24)。 【平16-20-エ】

 

<問題7> 甲タクシー会社の運転手乙が乗客Aを乗せて走行中、丙運転の乗用車と衝突してAを負傷させたが、その事故は、もっぱら乙及び丙の過失に基づいて生じたものであった。この場合、甲がAに対して、損害を賠償したときは、甲は、乙及び丙に対して求償権を行使することができる。○か×か?

解答

【解答7】 ○ 使用者である甲が被害者Aに損害を賠償した場合、直接の不法行為者乙(被用者)に求償することができる(民715条3項)。また、乙と共同不法行為(民719条1項前段)を行った丙に対しても、乙・丙の過失割合に従って定められる丙の負担部分について求償することができる(最判昭41.11.18)。 【昭58-6-1】

 

<問題8> 土地の工作物の設置又は保存の瑕疵によって損害が生じた場合において、その占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしていたときは、その所有者は、その工作物を瑕疵がないものと信じて過失なくこれを買い受けていたとしても、損害を賠償する責任を負う。○か×か?

解答

【解答8】 ○ 土地の工作物の設置又は保存の瑕疵によって他人に損害を生じたときは、第一次的には工作物の占有者が賠償責任を負い(民717条1項本文)、占有者が損害発生防止のために必要な注意をしたときは、第二次的に工作物の所有者が賠償責任を負う(民717条1項ただし書)。この土地の工作物の所有者の責任は、無過失責任と解されている(大判昭3.6.7参照)。 【平16-20-オ】

 

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