S.Hさん（39歳、女性）
【合格科目】財務諸表論（1）
【受講コース】科目別合格2年セーフティコース（簿財アドバンス）
※合格科目のカッコ内の数字は受験回数です。
受験の動機
私は貿易会社と派遣会社の経理業務を兼職して、約15年働いています。両方とも経理処理に関して私が一人で行っている状態ですが、毎回同じ繰り返しの物理的作業だけにとどまり、そこから何かを学ぶことがほとんどありませんでした。せっかく長い間経理に携わっているのに、浅い表面的な知識しかなくて勿体ないと思いました。そこで隙間時間を利用して簿記3級、2級、FP3級、2級と独学で勉強しました。受かるたびに少しずつ自信が付いてきて、もう少し深く勉強したくなり、仕事と関係ある税理士試験を受ける決意をしました。
クレアールを選んだ理由
税理士試験は独学で対応できないと思ったので色々学校を探しました。他の大手予備校への通学も考えましたが、二人の子供がいて、下の子はまだ小学生になったばっかりで夜間や週末の受講は選択できませんでした。ネットで情報収集した時にクレアールの「非常識合格法」を見つけて興味を持ちました。仕事と育児の制約がある中で、自由に時間を割いて取り組めて、効率よく勉強できる方法として自分に最適と考え、クレアールの「簿財アドバンス2年セーフティコース」を申し込みました。
私の学習方法&講師について
税理士試験の勉強を始めてすぐ実感したのは国家試験と資格試験は全く別物だということでした。最初のうちは毎日ひたすら講義を聞いて、問題を解きました。講師の河野上先生の講義は分かりやすくて、無駄がないのでとても勉強になりました。また実務の話も沢山交えているので、毎回知識の詰め込みだけで退屈にならず興味深く聞くことができました。疲れて勉強する気力が湧かない日も講義だけ視聴して、勉強が途切れないように継続することができ大変感謝しています。
最初に解法マスターを解いた時はひどい点数でした。ちょうど年末で海外旅行に行っていましたが、滞在先でひたすら解き直しをしました。5月ぐらいに初めて過去問をダウンロードして解いてみましたが、あまりの実力不足に自信をなくしました。こんなレベルで本試験に臨んでいいのか正直すごく不安でした。でも河野上先生の言葉を信じて、言われた通りに特訓答練を6回、直前答練も4回解き直しました。直前期は毎日少なくとも一つ答練や過去問を解くようにしました。やっていくうちに不思議と色々見えてきて、繰り返しがすごく大事だと再確認させられました。
市販の本に手を出さずに理論もクレアールの理論問題集だけを1日1時間、日によって音読したり、タイピングしたり、書いたりと色々試しました。毎日欠かさずやると細かい違いなどにも気づくようになりました。今回の本試験にクレアールの答練に出ていた問題が出題されたお陰で得点に繋がったと思います。
通信講座だからできたこと&心得
年明けにコロナの影響で子供達の学校が一斉に休校となり、在宅で仕事しながら子供達の面倒や家庭学習の補助をしないといけなくなりました。そんな中で自分の勉強時間を確保することが非常に難しくてストレスも多かったです。
邪魔されてしまうので、私は毎朝子供たちが起きる前にテストを受けるようにしました。勉強を習慣化するとやらない方が気持ち悪くて落ち着かないようになり、お陰でどんな時でも欠かさず勉強するようになりました。通信講座だったので、いつでもどこでも受講できて、コロナの影響で通学できなくなるという心配もありませんでした。逆に自分の隙間時間に合わせて、スケジュールを組みやすかったので、本当に良かったと思います。
ただ、いつも一人でやっているので孤独感と不安が常にありました。気分転換を兼ねてよく喫茶店で勉強しましたが、コロナが流行り始めて、喫茶店も気軽に行けなくなりました。モチベーションを維持する為にInstagramを始めました。勉強の過程や目標を投稿して、色んな人を巻き込んで自分が簡単に辞められないようにしました（河野上先生のアドバイスです)。また同じ税理士を目指している人たちの投稿を見て、一人で戦っているんじゃない、一人で悩んでるんじゃないと沢山励ましをもらえました。挫けそうな時もあったけれど何とか最後までやり遂げることができて、財務諸表論の合格に結びついたと思います。
最後に
人生で初めてこんなに沢山勉強をした一年間を振りかえって、もしも学生時代にできていたら人生が変わっていたのではないかと思いました。私は外国人で、日本で学費を稼ぎながら大学に通っていたので、学生時代にそんな余裕がなかったかもしれません。
日本人にとっても難しい国家試験に外国人が挑戦するなんて無謀すぎると反対もされましたが、それでも信念をもって最後まで諦めずに努力すればいずれ必ず結果が返ってくると大きな勇気をもらいました。