「合格書式マニュアル、択一六法、講義資料PDFを活用して掴んだ合格」渡辺 貴洋さん

渡辺 貴洋さん

 はじめに、私は大学時代にも司法書士の受験経験がありますが、7年ほどの完全なブランクで知識が初学者〜法学部生程度??にまでなってしまったので、以下の合格体験記はクレアールでお世話になった2年間の話を中心にさせて頂きます。

目次

1.司法書士資格取得の勉強開始〜学生時代からサラリーマンへ

 私と司法書士資格との最初の出会いは、大学時代に法学部に在籍したことから、法律系で尚且つ独立して生活が成り立つ可能性の高い資格であることを知ったのがきっかけでした。
しかしその当時は受験勉強を続けることより、「新卒」としての立場を優先させたため、就職が決まると同時に完全に辞めてしまいました。

2.サラリーマン退職から司法書士受験生へ

 新卒で入社した会社では店舗の内装プロデュース業として営業職についておりました。仕事は非常に楽しく、仲間や先輩に恵まれたものの、いつしか人材の流出が止まらなくなり、ついには業績悪化に伴い、希望退職制度が導入されました。
私は会社の希望退職枠の該当者では無かったものの、サラリーマンという地位は新卒から定年まで安定した地位ではなく、何か専門性が無ければ淘汰されていくのだと実感しました。
このままではいつか沈んでしまうという不安から、更に専門性を伸ばすべく退社を決意致しました。
このまま建築分野に進むことも考えましたが、やはり文系出身から建築系の資格を取ることは困難なので、専門職にはなれないなと。ならば自分が得意な分野で食べていこうと決意しました。

 まず税務系(簿記を持っていたので)の資格で、独立しても生活が成り立ちうるもの、高度に専門性が高いものと条件をつけ吟味すると会計士・税理士がベストかと思い、複数の会計(税務)事務所に面接に行きました。
しかしあまり反応は良くなく、登録するには2年の実務経験が必要なため、私の年齢で受験に専念しすぐに合格しても2年の経験を得て辞めるのだろうと思われるよ…と。資格取得を急ぐなら中々仕事は無いと牽制されました。
ましてや税理士資格を働きながら取得するなら5年〜下手すると10年近くの長期戦になることを知りました。そうなると40歳近くまで不安定な生活になるな…と。
会計事務所では資格に拘るのなら、「法学部出身なので司法書士の方がいいのでは」と勧められました。「司法書士ならまず資格を取れば求人に応募できるよ」と…。

 その時司法書士という資格は完全に忘れていたので、法律系の資格も選択の余地があるなと改めて認識しました。
司法試験か司法書士かと最後に検討しましたが、「司法試験は司法修習まで入れて、収入を得るまでは超長期戦になるな」と思い、司法書士資格の取得の道を選択しました。「難関資格の中でも比較的短期間に取得可能だな」という思いもありました。

 両親に最低限の生活費は自分で工面することを条件に一回(予備を入れても二回程度)勉強に専念させてくれる環境を頂き、司法書士試験に向けて予備校選びを検討しました。

3.クレアールにて受験生活の開始

 当面の生活費を考えると予備校に掛けられる予算は少ないほうが良い点、自分の近隣の予備校まで通うなら最低でも一回2時間程度の時間を移動時間としてロスするため、出来れば通信で受講する点、と二つの条件を設定しました。
その二つの点にもっとも合致するのがクレアールでした。
しかし当時クレアールという予備校の名前を聞いたことすらなく、まわりで利用している方もいなかったため、実績は大丈夫なのか?体制は整っているのか?安いけど講義やカリキュラムは過不足ないのか?と不安点ばかり先行しました。
まずは司法書士講座の担当の方に話を伺ってから判断しようと思い、相談に伺いました。

 その時私は色々と失礼な事を聞いたかと思いますが、非常に丁寧にご対応いただき、教材を見せていただいてから、まずは「一コマ体験してみてはどうですか」と言われ、清水先生の民法の講義を体験受講しました。「抜群に解りやすいですよ」とのお勧めの言葉の通り非常に丁寧な講義で、尚且つ教材も非常に使いやすいなと思い、不安が一気に払拭されました。
相談に伺った日に講座にすぐ申込み、その後直ちに教材が届き、勉強を開始しました。

4.科目別の勉強方法

4-1(民法の択一に関して)

 一年目は過去問を中心に回し、特に間違えた肢を択一六法で確認するという作業を中心にしました。正解出来た問題は忘れない程度にたまに見直す程度で留めれば十分と判断し、情報は全て択一六法に集約するよう努めました。
しかし一年目の試験の民法の結果は基本的な問題で失点したり、正確な知識把握に欠くためのロスが目立ったため、2年目の学習では民法の上級者向けのインプット型の講義である『択一・記述合格論点マスター講義』を受講しました。
今年合格を勝ち取ったこと、また成績が安定するきっかけになったのは、この講義のおかげだと思っています。
この講義は択一六法を教材として使用する古川先生のインプット形式の講義ですが、わかったつもりになっている知識が多いことに気が付きました。そして不合格の原因は択一六法の知識の精度の甘さだったと認識しました。
反省を踏まえ、択一六法の知識が定着してくると、答練の点数が安定し、直前期には自分が合格圏内にいることが実感できました。

4-2(不動産登記法についての学習)

 不動産登記法についても過去問〜択一六法の流れは共通ですが、総則部分でまだ未出の重要分野があるので、一層意識して択一六法を活用し、整理する様に心がけました。
過去問で繰り返し出てくる知識に関しては過去問から択一六法の理解に入り、未出の分野は択一六法中心に読み込むといった具合で進めました。

4-3(会社法・商業登記法の学習)

 商業系の科目は条文数が多く、改正の多い科目であるので過去問の取捨選択も必要だと思いますし、特に最後まで不安が残る分野でした。
会社法では条文を読み込むことを中心に、過去問は参考程度とし、商業登記法ではまず書式のひな形を覚えることと並行し、択一プロパーの分野を択一六法で抑えるようにしました。
答練で問われる知識を適時補充しながら上記方法を繰り返しました。

4-4(民訴系科目)

 民訴系の科目では一年目は過去問、テキスト、択一六法と当たっておりましたが、点数が伸び悩みました。そこで二年目は条文中心に切り替えました。ただ条文数が多いので過去問頻出分野を頭に入れながらメリハリをつけて当たるように心がけました。

4-5(民訴系を除くマイナー科目)

 マイナー科目に関しては非常にテキストがコンパクトにまとまっているので、過去問とテキストの往復だけで十分だと思います。
テキストの範囲以上の知識は答練の知識程度に留めることの我慢も重要だと思います。

4-6(書式について)

 まずは毎日定期的に合格書式マニュアルを書いて覚えました。そして答練で練習する。その繰り返しで十分だと思います。書式解法マスター答練や実力完成総合答練の問題を直前期は一日一問解き直しできれば理想ですが、時間がない日はまず合格書式マニュアルを確認するようにしました。
あくまで答練は書式固有の形式に慣れる練習で、実体判断といかに合格書式マニュアルが頭に入っていて、それを表現できるかの勝負だと思って取り組んでおりました。

5.クレアールを選んで良かった点

 クレアールの良さは合格書式マニュアルと択一六法、そして予算や本人の過不足に合わせて選べる豊富なカリキュラムだと思います。
特に択一科目に関しては、答練で出てくる知識と択一六法に出てくる知識を完璧に理解できれば合格は近いと思います。
また講義に使われる講義資料と呼ばれるPDFが非常に解りやすく、図や表からビジュアル的に理解するのも有効だと思い、副教材として大いに活用させてもらいました。

また基本の講義を受け忘れたころに復習講義が入るという流れは非常に知識の整理にも役立ちますし、自分の復習のタイミングを作るペースメーカーに最適だと思います。
そして勉強の壁や疑問点にぶつかった時には、相談や質問をメール一通でできる点も非常に利用しやすかったと思います。わかったつもりになっていたところを質疑の回答でハッとさせられたことは後々の記憶に残りやすく、最後に迷った時の決め手の知識となって助けれられた部分も有ると思います。

最後に、勉強方法は十人十色だと思いますが、少しでもみなさんの参考に成ればと思います。
自分の恵まれた環境に感謝するとともに、皆様の来年度のご健闘をお祈り申し上げます。

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