合格体験記「配布された教材と答練をフル活用して掴んだ合格」坂本 貴久さん

坂本 貴久さん

目次

司法書士を目指した理由

サラリーマンとして勤務している中で、法律系資格に興味を持ち、2012年に社会保険労務士の試験に合格し、その勢いで2014年に一度司法書士試験を受けましたが不合格でした。その後は、仕事と家庭が忙しくなり、しばらく試験の事は忘れて生活していましたが、書店に行くたびに司法書士のコーナーが気になり、あきらめきれずに、もう一度だけチャレンジしてみようと決意しました。

クレアールを選んだ理由

前回は他の予備校を利用していましたが、その時は結構な学費がかかっていたし、一通り学習していたので、独学でお金をかけずに学習しようと考えていました。

とりあえず、ネットで司法書士の過去問をやってみようと、過去問のサイトを探していたら、クレアールの過去問サイトが無料ながらとても作りがよく、しばらくそれで学習していました。しかし、前回の受験から数年たっており、民法や会社法が大きく改正されていたため、独学では厳しいなと思いました。

そこでクレアールのホームページで司法書士講座のコース紹介ページを見てみたら、それほど高額でなく、さらにタイミングよく割引価格になっていたので、即決で申し込みました。

クレアールで学習してよかった点、カリキュラムについて

他の予備校に比べて価格の面であまりにも安かったので、正直なところ期待していなかったのですが、教材が届いたら合格に必要なものが全部揃っていると感じました。

過去問も書店で販売しているものと変わらないですし、何と言っても択一六法が素晴らしいです。前回の受験時はテキスト、過去問ばかりで条文を読み込んでいなかったのが敗因だと思っていたので、今回は条文から勉強しようと思っており、最適な教材でした。条文の超訳も理解しやすかったです。

また、講師陣の解説も聞きやすく、毎日電車の中で聞いていました。記述式の教材も充実しており、記述式ハイパートレーニング、合格書式マニュアルと合格書式マニュアル対応問題集で大体の問題は解けるようになりました。1000問ノックWebテストは隙間学習にはもってこいでした。

前回の試験時は、択一は過去問を回すなど、勉強しやすいことから、択一ばかりで記述式はかなりおろそかにしていたので、記述式にもっと力を入れようとしました。

記述式ハイパートレーニングは、基礎から応用まで網羅しており、解説も分かりやすいので助かりました。記述式は習うより慣れた方がいいと思ったので、繰り返し記述式ハイパートレーニングの問題を解き、解説を何度も読みました。

答練は、記述式答案に総評がついているので、些細なミスや、例えば何某の”定款の定め”が抜けているなど、自分でチェックしていても気づかないところも確認できたため、より正確に書くことができるようになりました。

良質な教材、すばらしい解説、過去問もついて、さらに8回の本試験形式の答練、2回の模擬試験、それが安心保証プランであれば2年分ついてくるで、当初から「これは合格できるな」と感じていました。

学習スケジュール

2019年1月に『2019・20年目標 中上級1.5年セーフティコース(WEB通信)』を申し込みました。私は、前回の試験からかなりブランクがあったため、2019年の試験は視野に入れず、2020年合格に向けて準備しました。

前回の試験時は、すべての科目をまんべんなくやろうと、主要科目と同じようにマイナー科目にも時間を割いてしまい主要科目が中途半端になってしまっていたので、年末までは主要科目と記述式を一通りやることとしました。

申し込み時には、すでに2019年合格目標の答練が始まっていましたが、それには一切手を付けず、講義とテキストから学習を始めました。また2020年の試験では民法改正があるので、最初民法はほどほどにし、不動産登記法、会社法、商業登記法から進めていきました。2019年8月に改正民法の択一六法が届いたので、民法の学習を本格的に始めました。2019年11月からは本格的に記述式の学習を始めました。

年明けからはマイナー科目を始めました。そして3月から答練や模試が始まり、4月からは総復習をするという流れでした。

過去問、答練、模試、テキスト復習を繰り返し、本番試験の7月をピークに進めていたところ、新型コロナの影響で試験が延期されてモチベーションは下がってしまいましたが、逆に学習時間が増えると前向きに考え、講義を最初から聞き返し知識に漏れがないようにしました。今となってはそれがよかったと思います。夢中で復習をしていて漏れていたところもあったことに気づき、うまく知識を補充することが出来ました。

学習方法など

前回の試験時は、あれもこれもという感じでいろんな教材に手を出し、結局中途半端になってしまいました。今回は、インプット教材は択一六法のみにしたことが良かった点だと思います。クレアールの択一六法は非常によくできており、いい意味でシンプルに構成されていると思います。過去にほとんど聞かれていない条文は省略されているため、そこを聞かれた過去問をやると不安になりますが、合格には殆ど影響がないため、択一六法のみで十分に合格できると思います。

私はサラリーマンをしながらだったので、通勤時間は効果的に使っていました。講義は毎日聞いていました。私の場合、通勤に片道1時間は電車に乗るため、往復で単元分の講義を目安に聞きました。講義を何度も聞くことによってどんどん理解することが出来ました。

また、隙間時間に1000問ノックWebテストを繰り返しました。

基本学習期

まずは講義を聞きながら択一六法を読むことが基本だと思います。資格試験は、過去問を繰り返せば受かるとよく言われており、他の資格はそれで十分かもしれませんが、司法書士試験は、それだけではとても合格できないと思います。実際、前回の試験時は、過去問(アウトプット8割)、講義(インプット2割)ぐらいの割合で進めていましたが、過去問を回すことに満足して、全く理解していないことに気づきました。

この試験の択一の選択肢は正確に理解していなかったり、条文を覚えていないと解けない肢も多々ありますので、やはり条文は大事だなと思いました。

過去問をむやみに繰り返すことはせず、一問ずつ理解するようにし、過去問の解説でも理解できないところがあれば、すぐに条文に戻って読み返すようにしました。特に午前の試験の実体法科目と民事訴訟法は条文を読み込みました。

そして問題の記述式ですが、慣れるまでは記述式ハイパートレーニングをとにかく繰り返しました。最初は全然書けずに、解説や解答を見ながら書いていましたが、数回こなしていくうちに自分で書けるようになっていきました。記述式ハイパートレーニングでは物足りないぐらいになるまで繰り返すことが大事だと思います。そのころには基本的なことは覚えていたはずです。

応用学習期

ここから本格的に過去問、答練、模試と実践的な学習に入っていきます。択一式、記述式をまんべんなく繰り返し学習しました。

過去問も、民法を1から順番にやっていくと時間がかかりすぎて、次に民法に戻ってくるのが2,3週間後になってしまうので、繰り返しやらなくてはいけない苦手なものに付箋をつけて、それを重点的にやりました。付箋を貼った問題には択一六法にリンクを貼って読み返しもしました。

答練や模試は結果にこだわらずに、できない部分の洗い出しと考えてやりました。

クレアールの答練、模試は自宅受験しか無かったため、他校の模試も受け実践に備えました。ただ、合格判定もAを取ったことが無く不安でした。

それなりに勉強してきて、答練や模試の結果が悪いと落ち込んだりもしましたが、そんな暇はありません。自分の弱点が分かることほど効果的なものはありません。そこを勉強すればいいだけですから、前向きにとらえました。

答練、模試は非常にいい教材で過去問以上に繰り返しました。特に今回は大きな民法改正があったので、改正関連の問題はよくやりました。

過去問題集は科目別の為、偏ってしまいますが、答練、模試はバランスよく各教科を復習できるため、過去問以上に繰り返しました。

記述式の問題は不動産登記、商業登記とも最低でも毎日1問ずつはやりました。

直前期

引き続き、過去問、答練、模試を中心に復習しました。本試験の時間配分も考え、スピード重視で繰り返しました。特に午後の問題は択一に1時間、記述に2時間と考えていたので、不動産登記法、商業登記法はもちろん、苦手な民事訴訟法、供託法も速く解けるように訓練しました。

この頃にはすでに分かっていることを延々と繰り返すので、辛くなってきますが、試験ももうすぐ終わるので、試験後の楽しみを考えつつうまく気分転換しながらやっていくイメージです。

最後の一週間は、付箋をつけた過去問、そこにリンクした択一六法のページを読み込みました。

本番試験当日

試験当日は緊張していましたが、今までやってきたことを信じて臨みました。午前の部は順調にこなし、見直しまですることが出来ましたが、午後の部は予定通りに進まず、択一で1時間30分かかり、不動産登記記述式に1時間以上かかり、商業登記記述式に入ったところで、残り時間30分以下という状態でした。正直もう駄目だとあきらめそうになりましたが、問題を読んでいるうちにこれなら出来そうだと思い、大急ぎで書き始め、終了の合図と同時にすべて埋めることができました。

試験勉強を振り返って

皆さんと同じだと思いますが、択一六法をはじめとした教材は、何度繰り返し学習したかわかないぐらいやりました。昨日できなかったことが今日できるようになっていくことを体感することによってモチベーションを維持してきました。しかし、昨日覚えていたことが今日思い出せないこともあるので、絶え間なく学習しなければなりません。

私も実務でやっていく事を考えていますので、まだまだ学習は終わってません。今回やってきたことをまた復習し、これからの研修に臨んでいきたいと思います。

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。
講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。
講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次