令和8年度司法書士試験合格
A.Kさん
合格体験記
退職を決意した日から、3度目の挑戦でつかんだ合格
受講コース
2026年合格目標 中上級パーフェクトBコース
司法書士を目指すことになったきっかけ
私が司法書士の資格取得を目指したのは、以前勤めていた会社を辞める際に、親を納得させる理由が欲しかった、ということが一番大きな理由です。
私は地元では有名な東証プライム上場の会社に勤めていました。
ですが、配属先がいわゆるブラックで、先輩や後輩がどんどん辞めていくなかで、わたしも早く退職したいなぁと思いながら何年間か働いていました。
地元では、給料がいいと評判が高かった会社のため、退職を考えていることを両親に伝えても、「そのぐらいの辛さはみんな耐えている」、「部署を替えてもらったら解決する話だ」などといって、なかなか納得してもらえませんでした。(実際、人事に何度か部署替えを相談していたのですが、全く取り合ってもらえませんでした。)
当時は実家から職場に通っていたのですが、親からは「もし辞めるようなら、そんな働かない奴は家には置かない」とも言われました。
そのときは職場の環境にかなり追い詰められていたので、もう実家を追い出されてもいいから退職しよう、と決意しました。
しかし、このまま辞めると親と仲違いをしてしまい、すごく親不孝な人間になってしまう気がしたので、親が納得してくれるような転職理由を考えようと思いました。そこで、思いついたのが司法書士でした。
親戚の司法書士の先生が、かなりの人格者で、私の親からの信頼が厚かったので、司法書士の資格を取ってその人のようになる!と両親に伝えれば応援してくれるのではないかと思いました。
また、私は法学部出身で、大学の成績が結構良かったので、司法試験でもないのだから独学で取れるだろう、という根拠のない自信もありました。
司法書士を目指すために退職することを説明すると、両親も渋々応援してくれました。
ただ、普通に家は追い出されたので、上京して司法書士事務所の補助者として働きはじめました。
受験回数について
私は3回目の受験で合格しました。1度目は半年弱の独学で受けました。
択一の午前午後どちらも基準点に届きませんでした。
2度目は1年半予備校(他社)に通った後に受けました。
すべて基準点は越したのですが、合格点まで20点足りませんでした。
択一は午前も午後も基準点ギリギリでした。
3度目はクレアールの通信講座に10月に申し込みをして、翌年に受かりました。ほかの予備校の答練も受けました。
択一午前は1問間違い、択一午後は5問間違い、記述は2つ合わせて90点でした。合計は282点です。
1回目の受験は、上京代でお金がほぼなくなったので講座を申し込む余裕がなく、かつ、なんとなく根拠のない自信もあったので、独学で受けました。
勉強期間が半年も無かったこともあり、択一午前の基準点も越すことができず落ちました。
やっとこのとき、あれ?司法書士試験って意外に難しいのか?って思いました。
そもそも退職の言い訳として司法書士を目指したので、全く難易度を把握していませんでした。
働いている司法書士事務所では、不動産の所有権保存登記と抵当権設定登記ばかりやっていたので、商業登記はもちろんのこと、不動産登記もよく理解してませんでした。
そのあと、半年ぐらい司法書士の勉強をせずにただボケ~として過ごしてました。この期間に、なんとなく行政書士試験を受けて合格はしましたが、行政書士になる気はありませんでした。
この半年間は、もう諦めて公務員にでもなろうかなとか、考えてました。
でも、「やっぱり司法書士は無理だったよー」と、親や友人に報告するのも恥ずかしかったので、とりあえず、他社の講座を受けることにしました。通学の1年半のコースで、それだけ通えば受かるだろうと思い、申し込みました。
その予備校代を一括払いで支払ったら、総預金額が5万円だけになってしまい、流石に焦って、アルバイトも始めました。正社員で働いていたのですが、引っ越し先の家賃や生活費が想定以上にかかり、給料だけではお金が貯められませんでした。
ですので、お金にある程度の余裕ができるまでの1年間ぐらいは、平日は正社員として働きながら週2回は夜間に予備校に通い、土曜日はアルバイト、日曜日は終日予備校で勉強するという日々を過ごしました。
全く休む暇がなかったため、このときが人生の中で一番体調が悪かったです。健康診断もいろんな項目で引っかかりました。こんな状態で受けた2度目の試験も落ちてしまい、もう精神もギリギリの状態でした。
周りとの差も精神面の不調に拍車をかけました。
私は1回目の受験に落ちたあたりから、友人に気を使われるのが辛くて、会うのを避けるようになり、特に仲の良かった人とも疎遠になっていきました。
また、かろうじて友好を保っていた人達に、結婚や出産などのイベントが続き、自分だけが周りからおいていかれて、ポツンと孤立している気がしていました。
2回目の不合格以降は、こんな合格するかどうか分からない資格の勉強を続けるのは正解なのか、さっさと諦めて、婚活や転職をした方がいいのではないか、親も友人もそっちの方が喜ぶのではないかと、よく自問自答をしていました。
ですが、やっぱり途中で逃げるのは恥ずかしいし、そして何よりも、途中で逃げるような自分を、私は絶対に許せない!と考え、3度目の受験を決意しました。
この時も、ちゃんと自分の答案を採点してもらいたかったので、予備校の講座に申し込むことにしました。ただ、もう通うのは嫌だったので通信講座にしようと思いました。その時にクレアールの通信講座が受講料割引キャンペーンをやっていたので「中上級パーフェクトBコース」に申し込みました。教育訓練給付金の対象講座であったことも決め手の一つでした。
※編集部注:「一般教育訓練給付制度」は、働く方の能力開発やキャリア形成を支援するための国の制度です。一定の条件を満たす方が、厚生労働大臣の指定を受けた講座を受講・修了した場合、ハローワークへの申請により、受講料などの20%(上限10万円)が支給されます。学習経験者向けコースでは、「中上級パーフェクトBコース」がその対象です。
クレアールで使ってよかったものは答練です。クレアールの答練は基本的な部分が問われるため、完璧に正解するぐらいの気持ちで臨みました。間違った部分は何度か書いて暗記するよう心がけました。
また、『択一六法』はちゃんと法改正が反映されていたので、その部分をよく読むようにしました。他には、クレアールのWebメディアpaletteに掲載された司法書士試験用の知識をまとめたページを読んでいました。
特に、苦手とする仮処分についての記事は、何度も読みました。
他の教材としては、私は2回目の受験のとき択一が基準点ギリギリだったので、他社の択一問題集を買ってひたすら解くようにしました。また、他社の答練も受けて、採点してもらうようにしました。
記述は、色々な予備校の問題を解いても、全然自信がつきませんでした。なんとなく相性がいい問題と悪い問題ができてしまい、満点に近い点数の答案を作れることもあれば、全然点数がつかないこともありました。
ですので、択一を全問正解すれば、記述で基準点ぐらいしか取れなくても受かるはずだ!という気持ちで、択一問題に力を注ぎました。
私は試験のとき、午前も午後も前のページから順序通り解いていったので、択一の出来がいいと、気分が上がったまま記述に取り掛かることができました。
そういった面でも択一の暗記に力を注いでよかったと思っています。
これから学習する方へのメッセージ
択一の点数が良ければ、記述を書くときに心に余裕が生まれるので、私のように、択一の勉強に力を入れるのも手だと思います。また、午後の択一については、分からない問題は飛ばして、分かる問題だけ速く確実に解けるようになれば、それだけ記述を書く時間に余裕が生まれます。
実際に、私は午後の択一を速めに終わらせることができたため、記述に早い時間から取り掛かることができました。不動産登記と商業登記の記述のために、それぞれ65分程度の時間を捻出できました。
次に、勉強を続けるためにどのように気持ちを維持するかについてですが、周りにどんなことを言われようが、自分を信じ抜く意識を持ってください。
こんなに難しい資格の勉強を始める人は、多かれ少なかれ、もともと自分に自信がある人だと思います。
その「自分は出来る奴なんだ!絶対に合格する!」という自信をキープするために努力し続ければ、必ず受かる試験だと思います。
資格の勉強なんてしていない、周りの友人やら同僚やら後輩は、キラキラとした生活を送っているように見えますし、実際楽しそうに生きています。
そういった人達に流されず、愚直に勉強することを選んだ自分こそが正しいんだ!と証明するためには、まずは合格する必要があります。
だからこそ、あなたがもともと持っているその自信を、大切に持ち続けてください。周りに流されないでください。
周りを気にしすぎて、自分のやってることは正しいのか?とか思い始めると、私のように体調を崩して勉強どころじゃなくなります。盲目的に自分を信じ続けてください。
自分の今後について
私は今後司法書士としてずっと働くか否か、まだ決めかねています。とりあえず1~2年、今の事務所で働かせてもらい、司法書士の給与水準や、労働環境を見てから決めようと思います。
