育児・家事と勉強を両立し、反復学習と時間配分の工夫でつかんだ合格

令和8年度司法書士試験合格

熊谷 正義さん

合格体験記

育児・家事と勉強を両立し、反復学習と時間配分の工夫でつかんだ合格

受講コース

2026・27年合格目標 行政書士受験経験者対象超短期全力投球コース安心保証プラン

目次

司法書士を目指した理由

私はもともと理系卒でしたが、大学在学時に行政区分の公務員試験の勉強をしておりました。現役の弁護士の先生が公務員試験の法律関係の講義をしており、その先生の講義を聞いているうちに、法律を使って依頼人の抱えている問題を解決したい気持ちが強くなってきたのが、法律の世界に興味を持ったきっかけでした。

大学卒業後、一度は理系関係の職場に就職しましたが、働きながら独学で行政書士試験に合格しました。ですが行政書士の資格を使って依頼人の問題を解決する具体像を思い浮かべることができませんでした。登記や供託といった具体的な独占業務を付与されており、より具体的に依頼人の問題を解決に導くことができる資格である司法書士の資格を取得しようと思ったのが司法書士を目指した理由です。

クレアールを選んだ理由

クレアールの受講料が他の予備校に比べ価格がかなり安い一方で、講義のみならず答練や模試までついてくる点に魅力を感じ、クレアールを選択しました。また紙媒体のテキスト・問題集のみならずPDF形式のテキスト・過去問題集を配布していたり、CROSS STUDYといったオンライン上の問題演習システムを整備していたりなど、さまざまな方法で短期合格に向けた学習アプローチを展開していただいている点もクレアールを選んだ理由になります。

クレアールで学習してよかった点

司法書士試験は試験範囲が膨大である性質上、外出先で試験勉強をする場合、どうしても大きなカバンにいっぱいになるまでテキストや問題集を詰めて持っていかなくてはなりません。しかしながらクレアールではテキストや問題集などをPDF形式で配布しておりますので、テキストや問題集をスマートフォンやタブレット端末1台で閲覧でき、持ち歩く教材を減らしつつも充実した勉強が外出先でできる点が非常によかったと思います。また演習という点では紙媒体での問題集や答練に加え、CROSS STUDYでのオンライン上での演習システムや、解答履歴に応じて定期的に配信される確認テストといった多様な学習方法を展開しておりますので、短期合格に向けて自分が合う学習ツールを選択できる点も良かったと感じております。CROSS STUDYは現在もバージョンアップを重ねており演習環境がどんどん充実しておりますので、合格がより身近になっているのではと感じております。

また市販の択一問題集は主に分野毎に整理して販売しておりますが、クレアールの択一問題集は年度毎に整理して配布しております。直前期の学習ではこの年度毎に整理した択一問題集が非常に有効だったと感じております。

合格に向けて効果的だった学習方法・工夫

学習初期~中期にかけては記憶に残るように表形式にまとめたり、フローチャート形式でまとめて覚えたりするなど、条文を条文のまま暗記しない工夫をしておりました。また例えば所有権移転登記申請時の農地法の許可書の添付の要否といった20個以上の原因をまとめて覚えないといけない箇所については、農地法の許可書の添付が必要な原因のみを正確に覚えて、許可書の添付が不要な原因はバッサリ覚えない(許可書が必要な原因以外は全部許可書の添付が不要と割り切った)といったメリハリのある学習を心がけておりました。そのまとめた内容を繰り返し白紙に書き出して暗記する作業をしておりました。結果としてバインダーがいっぱいになるまでルーズリーフにまとめたり暗記のための書き出しをしたりしました。司法書士試験の択一式ですと、合格者の多くは85%以上の正答率を出してくると思われます。うろ覚えではこの正答率を取ることが困難になることは学習の初期から確認しておりましたので、とにかく正確に記憶するために記憶する量を省力化し、また記憶に残るように表やフローチャート形式でまとめて、それを繰り返し書き出して暗記することを心がけておりました。ここのまとめる作業及びまとめた内容を繰り返し白紙に書き出して記憶する作業にしっかり時間を割いたのが比較的短期で合格できた要因なのかなと感じております。

また試験直前期では年度別の『択一式過去問題集』を高速周回したことが択一の点数が大きく伸びた要因だと実感しております。市販の問題集は分野別で販売しているものがほとんどで、年度別で整理している問題集を見つけることができませんでした。裁断して年度別に再整理する時間は私にはございませんでしたので、クレアールが提供している『択一式過去問題集』を活用させていただきました。私は記述対策とは別に択一問題集を1日で午前午後の全科目を2年度分復習しておりました。1日の中で11科目全て復習できる点が早く記憶に定着したのではと考察しております。

※編集部注:クレアールの司法書士講座の初学者向けコースでは、製本版の『択一式過去問題集』とPDF形式の『デジタル過去問題集』を提供しています。前者には過去10年分の問題を年度別に、後者には約20年分の問題を分野別に収録しており、学習目的に応じて使い分けることができます。

本試験の成績

午前択一 96点 午後択一 84点
午後記述 不動産登記法 44点 商業登記法 34点
総合 258点

受験回数

お試し受験 有
お試し受験を除いた受験回数 2回(令和7年度と令和8年度)

学習を進めていく上でのポイント、心構え

学習初期~中期の頃は記憶がなかなか定着しませんでしたので、点数が全然伸びない時期が長かったように感じております。点数が伸び悩んでいる受講生がいらっしゃいましたら、それは誰もが通る道ですので、この段階で気持ちが沈む必要はないのかなと思います。試験範囲が膨大でそれに比例して過去問や雛形の暗記量も尋常ではありませんので雛形の8割ほどを暗記し、全分野の過去問題集18年度分を3周するのに半年~1年近くかかったと思います。

択一式では私は特に問題集やテキストを高速で周回することを心がけておりました。そのためには1問1問に時間をかけず、答えを見たら「そうなんだ」くらいで留めておいて、すぐに次の問題を解くように意識しておりました。結果的にはそれが早期での記憶の定着につながったのではないのかなと感じております。1問1問に時間を割くよりは、先ほども述べましたがまとめる作業+まとめた内容を繰り返し書き出して暗記する作業にしっかりと時間を割いた方がいいと感じております。

記述式につきましては、学習初期の頃はひたすら雛形の暗記に努めておりました。記述の雛形の暗記をするにあたって、PCやタブレット端末のメモ帳機能を使って書き出しを行っておりました。択一式の暗記や記述式の問題集を解いていくうちに自分の手が腱鞘炎気味になって手書きで大量に書き出して暗記する方法が難しくなった時がありました。雛形の暗記には何周もしてやっと身につく一方、手書きによる暗記とPCなどでの打ち込みによる暗記には差がないと感じておりましたので、暗記のツールとしてノートへの手書きの書き出しをやめて、PCやタブレット端末での打ち込みによる書き出し方法で雛形の暗記を図っておりました。

学習スケジュールをどのようにたてて、学習を進めたか

まず、学習初期では分野別の過去問を平成20年度~令和7年度の18年度分を3周することを目標に設定しておりました。これを年明けまでに終わらせることを目標としておりました。ただ家事育児等もありまして実際に終わったのが1月末あたりでした。その後過去問ではカバーできないテキスト記載の知識の習得に向けて市販の直前予想問題集を使用したり、クレアールが提供している年度別の『択一式過去問題集』の高速周回を実施して知識の定着を図ったりしました。

また記述対策としては、学習初期に雛形の暗記に努めました。暗記には『合格書式マニュアル』を使用しておりました。試験までには4~5周はしていたと思います。学習中期(2月初め)くらいから毎日必ず不動産登記法と商業登記法の記述式問題集をそれぞれ1問以上こなしておりました。記述の点数向上はどれだけ問題集をこなしたかに比例するものと考えておりましたので、クレアールが提供している『記述式ハイパートレーニング』に加え、市販の記述式問題集をほぼ全て買い揃えてひたすら問題演習を積んでいたと思います。

午後の部の効率的な時間の使い方+午後の部の解答順番について+試験時間内に解答するためのコツ

午後の試験時間に対して問題の量が相当多いので午後択一の解答時間を如何に短縮できるかを意識しておりました。それは市販の直前予想問題集や答練、模擬試験で何度も確認して択一の解答を終了させるための目安となる時間を自分で設定しておりました。私の場合は択一の解答時間を1時間以内に終わらせることを目標としておりました。本試験では大体45分で解答が完了したと記憶しております。

目安1時間以内に択一試験を終わらせるために、繰り返し過去問題集を解くことをしておりました。また1問につき選択肢が5つあるのですが、最近の本試験では35問全て組み合わせでの選択になっている傾向を踏まえて、軸肢切り(確実に正誤が分かる選択肢を軸として他の選択肢の正誤を判断して解答番号を選択する)の方法をとっておりました。過去問の知識で正誤判定できる時は比較的短時間でできますので、上記2つの方法で択一問題の解答時間をできるだけ短時間で済ませられるように意識しておりました。

想定外でしたのが、今年度の本試験の民事訴訟法について未出判例問題が大部分を占めており、解答に時間を要した点です。選択肢が全然切れずに何回も読み直してやっぱりわからない問題もありました。その時は「記述に時間を回す方が有効だ」と割り切って決め打ちで解答番号を選択する手段をとって乗り切りました。本試験でその切り替えができたのは良かったと感じております。

午後の部の解答順序についてですが、必ず最初に択一を全部終わらせました。その次の記述の解答順序については試験開始前に配布される不動産登記法の解答用紙の解答欄の数で決めておりました。具体的には不動産登記法の解答欄が8個以下であれば先に不動産登記法を解答し、反対に9個以上であれば先に商業登記法を解答すると決めておりました。他の予備校の模試を受験した際に解答数が多い不動産登記法を先に解答すると商業登記法の解答時間がなくなってしまい、結果的に記述の点数が大幅に低かったことを踏まえ上記の解答順序としておりました。今年度の本試験では解答欄は10個ありましたので、先に商業登記法を解答しました。結果として、試験終了15分前に記述式の解答を全て終わらせることができました。(今年度の不動産登記法の記述式について、試験後に各スクールの解答例を確認したところ、解答の個数は実質7個で3個は「登記不要」でしたので、もし解答欄が7個でしたら先に不動産登記法を解答していたと思います。)

※編集部注:不動産登記法の記述式問題では、申請すべき登記の内容や件数を判断することが求められます。そのため、解答欄が設けられていても、すべての欄に登記の申請内容を記載するとは限らず、申請すべき登記がない場合には、問題の指示に従って「登記不要」と解答することがあります。

挫折を感じた時にどうやって立ち直れたか

勉強期間中に一番大きな挫折を感じたのは、5月に行われた他の予備校の直前模試で点数が期待した点数より大幅に低かったことです。この時の記述の点数が一番低かったです。クレアールの答練などでは記述の点数は一定程度取っておりましたが、この時の模試で大コケした時は酷く落ち込みました。本試験で点数を取って合格するぞというモチベーションも大きく落ちました。たとえ答練や模試で点数を取っても本試験では同様の点数をとれるかは別物であるため自信や安心には繋がらないものの、一度低い点数を取ってしまうと以降の勉強のモチベーションに大きく影響するのだと感じました。

この時は翌日からすぐに勉強を再開しました。模試の受験後は早く寝て翌日以降は落ち込んだモチベーションを持ち越さないようにしました。直前期までには勉強が習慣付いていたこともあって、気分の上下によらないで勉強を中断せずに継続できたことが本試験の合格レベルまで到達することができたのではと感じております。

家事・育児との両立をどのようにしていたか

平日の時間の取れるときに集中して勉強しておりました。土日は家族が自宅におりますので、日中は勉強よりも家族を優先して、夜少しだけ勉強するという生活をしておりました。

一方で本試験を控えた3月末に子供が誕生しました。その時は5月いっぱいまで平日も育児を優先しましたので、なかなか勉強に集中することができませんでした。それでも短いながらも勉強時間を毎日確保し必要最低限すべき勉強を決めてそのノルマを日々達成することを日課としておりました。家族が寝静まった後夜遅くまで勉強しようかとも考えましたが、やはり夜遅くまで勉強すると翌日は眠気が酷く勉強に集中できないことも踏まえ、夜遅くまでは勉強はせずに寝たり子供の世話をしたりするようにしました。

また家族の理解を得て、土日に他の予備校の模試を受験することができました。直前期の模試は現場の雰囲気を感じることができ、また時間配分を調整できる場なので受けた方がいいと思いますが、上述の通り直前期に子供が誕生したのもあって回数は調整した上で模試を受験致しました。司法書士試験は家族の理解が必要な上で合格できる試験なのだと今では実感しております。

合格を振り返って、これから学習する人へメッセージ

司法書士試験は試験範囲が膨大で、長時間の勉強が必要な試験です。この試験に合格するためには習慣的に勉強できる環境が整っていることが必要なのではないかと感じております。長期間の勉強をやる気だけで乗り切るのは難しいのではと思います。司法書士試験をこれから受験しようと考えている方、すでに学習を始めている方におかれましては、今一度習慣的に勉強できる環境を整えるよう生活習慣を見直してみるのはいかがでしょうか。

また家族がいらっしゃる受講生がおりましたら、家族の理解が必要だと感じております。特に土日にまとまって勉強する場合や土日に模試を受験する場合は、どうしても家族から距離をとって1人になる必要があります。また直前期に差し掛かると精神的・体力的に余裕がなくなってくるので、どうしても家事や育児を配偶者にお願いする場面が出てくると思います。家庭内で不和が起きないよう上記の場合に備えてよく家族と相談してみる方がいいと思います。司法書士試験は家族の理解を得た上で合格できる試験なのだと割り切ってもいいかと思います。

クレアールを受講する皆様が合格できますことを心より祈願しております。

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