「択一式問題を解きまくり、記述式問題を書きまくって勝ち取った合格」呉村 成信さん

呉村 成信さん

目次

何故司法書士資格を目指したか

 私は、大学時代に司法試験の勉強をしていましたがすぐに挫折してしまい、大学卒業と同時に一般企業に就職して法律とは関係のない仕事をしていました。しかし、司法試験に挫折したという後悔と社会に出てみて、新たに専門的な仕事がしたいという思いが強くなり、再び法律系資格の受験を目指す決意をしました。数ある法律系資格の中で司法書士を選んだのは、司法書士は法律系資格の中でも専門性の高い職業であり、働きながらでも目指せる資格だと調べてわかったので、司法書士に挑戦したいと思ったからです。

予備校選びのポイント

 試験勉強の1年目と2年目は他の予備校を利用しました。しかし、1年目は合格に1点足らず、2年目は合格に2.5点足らずで不合格でした。ほとんど合格レベルに達していたと思いますが、このままでは何かが足りないと思っていました。何が足りないのかわからないまま、3〜4年目は予備校を利用せず受験していました。しかし、3〜4年目はさらに合格点から遠ざかっていました。
そして、5年目、やはり予備校を利用しようと考え、クレアールを選びました。今回クレアールを選んだ一番の決め手は金銭面でした。他の予備校では同じようなボリュームの講座を受講しようと思ったら3倍くらいはかかってしまいます。もちろん、クレアールの「非常識合格法」が、働きながら司法書士を目指す上で有効ではないかと思いました。

クレアールで学習して良かったこと

 択一式も記述式も、基礎的なものが多く、また他の予備校を利用していたときよりも量をこなせたのは非常に良かったと思います。私に足りていなかったのは基本的な知識だったと、合格して気づくことが出来ました。クレアールを選んで本当に良かったです。
私が特に活用したのは過去問1000問ノックWebテストです。通勤中の満員電車の中でもスマートフォンで学習できるのは働きながら勉強する上で重宝しました。ちょっと時間を見つけて1問でも解いていましたので、利用しなかった日はなかったと思います。

答案練習の効果的な活用方法

 長い受験生活の中で、答練は予習した上でやるべきか、予習しないで復習を重視するか、どちらがいいのか試行錯誤していましたが、予習した上でやるべきだと思います。正直、どちらでも学習効果は変わらない気がします。ですが、予習して良い点を取れればそれがモチベーションにつながったからです。また、不合格ではありましたが、1〜2年目の結果が良かったのも答練の予習をしっかりやったからだと思います。合格した年は5年目で、ある程度点数を取れていましたので、予習せずに答練を受け、復習を重視していました。自分のレベルに合った方法を選択すればいいと思います。
なお、仕事や家庭の都合で、答案練習のカリキュラムに沿って答案を提出できておらず、試験直前の5〜6月になって、やらないのはもったいないという気持ちから必死に答練をこなしていましたので、復習が少し疎かになってしまいました。復習をしっかりやるためにもカリキュラムどおりに提出することをお勧めします。

学習を進めていくうえでの心構え

 働きながら、子育てをしながら、司法書士を目指すのは正直きつかったです。私は正社員として働いており、小さい子供が3人おりますので、専業の受験生と比べて、1日のうち、勉強をする時間はほとんどありませんでした。なんとか時間をつくらないといけないと思って作ったのが、通勤等の移動時間に1時間ほど、お昼休憩に食事を摂らず1時間、睡眠時間を削って3時間の合計5時間程度でした。休日の学習時間は深夜の3時間だけでした。睡眠時間は1日平均で3時間30分、食事を摂ると眠くなってしまうので、食事は夜だけという不摂生な生活を約3年続けました。モチベーションを維持するのが本当に大変で、挫折しそうになったことは何度もありました。それでも折れずに、合格できて本当に良かったと思います。最後は何としても合格してやるという気持ちで頑張り抜きました。参考にならないかもしれませんが、このくらいの心構えで学習していかないと合格できない試験だと思います。

学習スケジュールの立て方

 最初に立てたスケジュールとは毎年遠くかけ離れます。合格した年も講義は配信日にすぐに学習し、答練は期限までに提出するつもりでしたが、スケジュール通りにはできず、4月頃に焦っていました。答練等はすべて提出しましたが、一部は6月の下旬頃になってしまったため、本試験後に答練の採点結果が届いたものもありました。試験までにやりたいことはクレアールの学習計画以外にももっとありましたが、仕事をしながら、子育てしながらでは難しいと感じました。ですが、それでもちゃんと合格できたのは、クレアールで立ててくれる学習計画の内容をしっかりやっていたおかげだと思います。スケジュールどおりにはいきませんでしたが、しっかりとクレアールの学習計画の内容をこなせていれば、合格するためには必要十分だと思います。他の予備校のときとは違い、クレアールでは基本を何度も学習できたことが合格につながったと思っています。

効果的な学習方法

 とにかく勉強は質より量だと思います。5年も受験しておりますので、いろいろ試行錯誤しましたが、択一式問題を解きまくる、記述式問題を書きまくる、ことが一番効果的です。特に記述式問題は、最初は答案構成用紙を使って解いていたものの、書きまくっていると段々と答案構成用紙を使うのが面倒になってきます。そして遂に答案構成用紙を使わずに解くようになっていました。本試験でも一切使いませんでした。登録免許税の計算も問題の空きスペースで十分でした。答案構成用紙に書く時間を節約したことが、記述式の高得点(上位10%以内)につながったと思います。

苦手科目の克服

 私は、学習初期の頃、不動産登記法に苦労しましたが、1つの講義を3回聞くなどして、とにかく理解してから次に行くようにしていました。各論については、講義が1単元済んだら記述式の基本的な問題を解いていました。時間はかかりましたが、1つずつクリアにしていかないと不動産登記法を理解するのは難しいと思います。
また、会社法の条文のややこしさに苦労しました。ですが、会社法も他の法律と同じく、やはり条文が大事だと思います。条文を六法で読もうとすると何度も戻ったりしないといけないので、条文を解説してくれている参考書等を使うのが良いと思います。

今年の試験で合格できた秘訣

 今年はクレアール様様でした。合格に必要十分な知識を繰り返しできました。1年目、2年目に少し足りなかったのは、基本的な部分なのだと思いました。択一に関してだけで言うと、不合格だった年の方が高得点だったかもしれませんが、今思えば運が良かっただけで正解できていた気がします。今年は2択まで絞れた問題をかなり落としてしまった印象ですが、取るべき問題をしっかりと正解していたことで、択一の足きりを免れることが出来ました。

午後の部の効果的な時間の使い方

 私は答練では択一式80分、不動産登記記述式30分、商業登記記述式30分で解いていました。答練は本番よりも落ち着いて解けますし、間違えてもいいと思いながら解いていましたので、かなり時間短縮を重視しておりました。
答案構成用紙は使わず、答案構成は頭の中でしました。時間もかなり省けますので、書くのは答案だけで十分だと思います。
このように記述式は答案構成用紙に書いて、答案にも書いてという無駄な時間を省けたことにより、かなりスピードアップしたと思います。本試験ではかなり問題文の分量があったため、不動産登記記述式で70分、商業登記記述式で35分かかり、択一式は75分で解くことになりました。本試験は字を丁寧に書きましたし、絶対間違えないように慎重に解いておりましたので、それほど速くはなかったのですが、最大で、記述は2問で120分かけてもいいと思って解いておりましたので、焦りはそこまでありませんでした。なお、記述式の答案で白紙の箇所はありませんでした。
私は午後の部は、不動産登記記述式→商業登記記述式→択一式の順番で解いていました。理由は、時間が無くなったら、択一式は勘でマークできますが、記述式は勘でできないからです。

時期ごとの学習方法

 毎年、私は司法書士試験後から9月の合格発表までは学習を中断しておりましたので、不合格を受けて10月から学習を開始します。まず10月〜12月は9月までに抜けた知識を取り戻すために基本書を中心に学習します。そして、1月頃から答練が始まりますので答練の予習復習を中心に学習します。この間に過去問も回します。4月〜6月は模試や答練を受けて、現在の実力を把握し、弱点を補います。最後の最後は詰め込みです。という計画を立てます。しかし、合格した年は10月〜12月は勉強に身が入らず年明け後も基本書中心の学習は終わっておりませんでした。答練も提出できず、4月頃まで基本書中心の学習をしていました。その後、慌てて答練を解いて提出しました。直前期まで答練を解いておりましたので、詰め込みは最後の1週間くらいしかできませんでしたが、最後はクレアールで頂いたテキストだけは完璧にしておこうと思い、それだけを集中して詰め込みました。合格したから言えますが、それだけを詰め込めば試験ではなんとかなると思います。
なお、過去問に関しては、過去問1000問ノックWebテストだけやっており、過去問題集は一切まわせていなかったため、足りていないのではないかと不安でしたが、結果的には合格しておりますので、これだけでも十分だったと思います。

仕事や家事との両立をどのように行ったか

 両立させるのは大変でした。私の場合は睡眠時間を削って、勉強時間を確保するしかありませんでした。1日の平均睡眠時間は3時間30分くらいでした。それで最大で1日5〜6時間の勉強時間を確保しました。専業の受験生よりも少ないと思いますが、そんな場合でも、クレアールの「非常識合格法」は仕事と両立させるにはピッタリだと思います。他の予備校の方が細かい内容まで学習できるのは確かにあるかもしれませんが、少ない時間で効率よく学習するにはクレアールがお勧めです。クレアールと出会わなければ未だに受験生だったと思います。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

 年々午後の部の時間が足りなくなってきている傾向に感じます。そこで、一番お勧めしたいのは記述式の学習で書きまくることです。私は一時期、限られた時間の中でも1日4題解いていました。その時に答案構成用紙を使わない解き方を身につけられたと思います。答案構成用紙を使うのが面倒と思えるくらいに書きまくり、答案構成用紙を使用しない解き方を身につければ、午後の部で時間切れということはないと思います。諦めなければ誰でも必ず合格できる試験です。頑張ってください。

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