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「「魔の10分間」、「考え癖」を答練で克服」 大堀 咲代子さん

「「魔の10分間」、「考え癖」を答練で克服」

大堀 咲代子さん

・原点に戻って「法律の専門家」の道に挑戦

私は大学卒業後会社勤めをしてきました。転職はしたもののおおよそ似た職種を5年続け、社会人としてのマナーは一通り身に付けたし、仕事も通常業務に付加価値をつけてこなせるようになりました。これまでただ前を見てひたすら走ってきた私は、やっと余裕が出てきたのか、ふと立ち止まって、このままこの仕事を極めるのか、それともこの経験を生かしつつ別の道へ行くのか、私の目の前には分かれ道があることに気がついたのです。
その時、自分の中でもう一度原点に戻りたい衝動にかられました。大学在学中に一度は目指そうと思った司法書士。でも結局違う職業に憧れてしまったのと、学校以外で勉強するのが億劫だったのでそのままほったらかしにしていたのです。「この先一生仕事は続けていきたい」と思い始めた当時の私にとって、原点に戻って司法書士の資格を取り、法律の専門家としての道に挑戦してみよう、そして結婚、出産後も長く働いていきたい、と思うようになりました。

・短期合格を目指して「非常識合格法」にかける

司法書士の資格取得を目指そうと思ったのが27歳の春。私は何としても20代のうちに資格は取って、30歳には新たなスタートが切れるようにしたいと思っていました。そうすると私に与えられた、受験回数は2回で、どうしても短期で合格できる勉強法が必要になります。いくつかの予備校を探した結果、一番魅力的だったのがクレアールの『非常識合格法』でした。とても合理的な勉強方法で私が求めているものが凝縮されている印象がありました。またそれに加えて、費用もとてもお得なのに驚きでした。これで短期合格ができるのなら、と私はクレアールでの受講を決めました。

・1年目、仕事との両立に失敗

1年目について、「短期合格するぞ!」という意欲は最初のうちだけで、すぐに仕事を理由にして授業をさぼったり、疲れたからといっては講義を見ながら寝てしまったりなど、本当にこの試験のことを甘くみていました。そろそろまずいな、と気がついた時にはすでに遅しでした。あわてて会社を退職して勉強に専念したものの追いつくはずがなく、1年目は散々な結果に終わりました。

・2年目、会社を退職して受験勉強に専念

1年目にとても痛い経験をし、しかもあと1年しか猶予がありません。私は思い切って仕事をしないで勉強に専念することに決めました。さあもう後戻りはできません。言い訳もできない状況で学習を再スタートしました。

私の勉強方法

とはいえ、最初の頃は机に向かって長く勉強するということができず苦労しました。成績もなかなか上がらず、勉強方法はこれで良いのかと直前期になっても悩んでいました。でも、こうして結果が出たということはこの勉強方法が私に合っていたということだと思いますので、振り返ってみてよかったと思う点を3つ挙げたいと思います。ご参考いただけたら幸いです。

(1)繰り返す

私が主に使用した教材はクレアールの過去問題集と『択一六法』、それから詳細登記六法です。過去問は年末までに2回くらいまわすというゆっくりペースだったのですが、年明けに先生が「過去問を何度も繰り返しなさい」という話をされたのを聞き、このままではいけない!!と気が付き、それからは過去問で間違えたところ、自信がないところだけを間違えなくなるまでとにかく繰り返し解きました。直前期は過去問正解率を100%にするつもりで何度も解きました。詳細登記六法は過去問のお供に、論点は付箋にはって、チェックした条文は科目毎に色分けしてどの時に線を引いたのか分かるようにしました。そうすると自分が間違えたり忘れやすい条文は線と付箋でびっちりになったので、復習するときはとりあえずそこだけ見て弱点克服に努めました。
『択一六法』は読書感覚で電車の中で繰り返し読んでいました。『択一六法』は読書感覚でも読めるくらい重要論点が凝縮されていて、とても読みやすく電車の中で勉強するのにはもってこいの教材で、本当にありがたかったです。
直前期になって、どうしても引っかかったり、忘れたり、数字を覚えなきゃいけないような部分は『択一六法』の表の部分を縮小コピーしたり、裏紙に論点を書いて、フォトアルバム用のファイルに入れてあんちょこを作り、時間があるときちょこちょこ見るようにしました。これは結構役に立ちました。試験当日もこのあんちょこでささっと復習することができました。

(2)敵を知る

ここでいう「敵」とは自分の解き癖、考え癖のことです。これを知るのに役に立ったのが答練でした。『実力完成総合答練』では時間配分や解く順番を色々試してみました。そうしたら自分には午前、午後共に「魔の10分間」が存在することが分かりました。書式では、商業登記法の方が得意ということが分かりました。私の「解き癖」です。午前の科目は答練開始後最初の10分間、この時間で解いた問題はどんなに簡単な問題でも間違えていました。午後の科目は1時間経過後の10分間。集中力が途切れるのかミスの連発でした。ここをクリアすることが私の課題になりました。それから、「考え癖」を修正するのに効果があったのが答練後、一緒に受けた友人と復習をすることでした。一人で復習するよりも新しい考え方を吸収することができて、ここで自分の考え癖が修正できたのではないかと思います。

(3)自己暗示

これは最終手段でした。6月の模試でも結局自分が思うほど点が取れず(B判定でした)不安で不安で眠れない日々が続きました。そんなときは「自分はできる!」「自分は合格するんだ!」と無理矢理自分に言い聞かせていました。試験当日もぶつぶつつぶやいていたので、周りからみたら変な人だと思われたに違いありません。でも、周りからどう思われようと関係なく、ただただ必死でした。

・答練の成果が本番で発揮

当日は上記(2)がとても役に立ちました。午前の最初の10分は解けそうな問題を慎重に解いたおかげでそこまで落とすことはありませんでしたし、午後の場合はその魔の10分の集中力が切れるのは仕方ないので他の時間帯で間違わないように気をつけました。書式はとりあえず両方の問題を見て商業登記の方が解きやすそうだったのでそちらを先に解いて、不動産登記はベストを尽くしてこれでダメなら今年は諦めるくらいに開き直って解きました。蓋を開けてみると本試験が一番良い点数を取ることができました。でもそれは答練で自分の解き癖や考え癖を見つけていなかったら出なかった結果だとも思っています。

・感謝の気持ち

私が勉強に専念できる環境をバックアップしてくれた家族をはじめ、講師・スタッフのみなさん、励ましてくれた友人なくして今回の合格はなかったと思っています。今回の勉強を通して自分は本当にたくさんの人たちに助けられて、守られているんだということを実感しました。感謝の気持ちでいっぱいです。これからもこの気持ちを忘れずに一人前の司法書士になれるように精進したいと思います。本当にありがとうございました。

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