「過去問の反復学習で合格」中川 靖巳さん

中川 靖巳さん

私は今回の受験で実質2回目、働きながらの受験でしたが、なんとか合格できました。
ただ、2回目で合格といっても、初めて司法書士を受験すると決めてから、サボった期間や受験すらしなかった年もあり、結局合格までは4年くらいかかっています。まあ、このサボった時間も含めて「自分の実力なのだなあ」とも思っています。また、合格は合格ですが、合格ラインギリギリに近い点数であり、客観的に見ても猛勉強したとは思えません。

実際私よりもはるかに猛勉強したにもかかわらず、あと一歩で不合格になった受験生も多くいるのではないかと思います。本試験当日の判断、試験の内容、色々な要素が重なった結果、トータルで合格ラインに乗れたので、運も良かったのだと思います。もちろん運だけで合格できる試験ではありませんが、試験終了直後も確信できるほどの手ごたえはなく、択一式の基準点発表後も択一式はクリアしていたものの、記述式の出来が合格を確信できるほどではなく、合格発表までは落ちつかない日々を過ごしており、「最後は運だ、祈るしかない」と思い、ふだんあまり行かない神社へ行ったり、お寺参りをしたり、カツ丼を多めに食べたりしていました。

目次

1.クレアールを選んだ理由

勉強をサボって受験をやめていた時期からもう一度再開しようと思ったときに選んだのがクレアールでした。クレアールを知ったのは確かインターネットの「働きながらでも司法書士に合格」みたいなバナー広告だったと思います。(→その通りに実現しました。ありがとうございました)。 クレアールを選んだ最大の理由は、単純に受講料が「安い」からでした。ただし受講料が安いからといって品質も低いという感覚はありませんでした。

2.クレアールを選んで良かった点

受講料が安い

先ほども書きましたが、やはり他校と比べても圧倒的に安いということがポイントだと思います。私の場合、住んでいる場所と仕事の都合から通信教育で受講せざるをえない状況でしたが、通信教育という点では他校との差はないと思います。

過去問のボリュームが多い

解説がまわりくどい箇所もありましたが、私はこの過去問で合格したと言っても過言ではありません。

択一六法もついてくる

私は残念ながらほとんど使うことがなかったのですが、別途六法を自分で買う必要がありません。

安心保証プランがある

私の場合、2016年目標で申し込んだコースに安心保証プランを付けて今回も学習し合格できたわけですから、安心保証プランの恩恵をフルに活用したことになります。

3.受験までの過ごし方

(1)前年度(不合格)の場合

クレアールの「合格ルート超短期コース(安心保証プラン付)」を申し込みました。まずはWEB講義をテキストと六法を使い、一通り受講、今思えば倍速で食事をしながら見たりしていて不真面目だった気がします。答練もすべて提出しました。WEB講義が一通り終わってからは、講義のうちいくつかを音声ダウンロードして歩きながら聞いていたりもしました。それ以外の学習はテキスト1:過去問5:他校も含む模試・答練の復習4くらいの割合でやりました。過去問は3〜4周くらいやった記憶があります。結果は択一式が午前、午後ともに基準点プラス1〜2問でなんとかクリアしましたが、記述式が基準点に届かず不合格。時間が足りず、商業登記法の記述式をまるごと一枚白紙で本試験は終了してしまいました。

(2)今年(合格)の場合

前年度の本試験は、試験時間の終了時点で記述式が一枚白紙なので不合格だろうとは思っていましたが、合格発表まで勉強しませんでした。合格発表後、10月に入ってから勉強を始める前に本試験の敗因、反省点を探しました。

(3)前回の反省点

・択一式の得点で午前、午後ともにもう少し上乗せしたかった。

→出来が悪かった科目を確認する。午前…会社法 午後…民訴等

・記述式の時間切れ

→午後の部全体の時間配分の確認

この2点を本試験まで忘れないように心掛けていました。反省点として出した択一式2科目と記述式の勉強不足をふまえて、今回はすでに学習済のWEB講義は視聴せず、択一式対策は過去問題集、記述式対策はテキストと問題集を中心に、8割くらい過去問の繰り返しで過ごしていたような気がします。結果的にこのようなやり方になってしまいましたが、こんなやり方は他の受講生にはお勧めできません。本来ならば、過去問をやりつつ、テキスト・六法をもっとよく読み込み…という予定だったのですが、時間の余裕がなかったための苦渋の決断でした。また、模試・答練の復習もほとんどやりませんでした(できませんでした)。模試や答練は、解答をもらったその日に答え合わせをして、間違えたところ、曖昧だったところをチェックして終了でした。これも本来ならば過去問で問われていないところなども完璧に復習するつもりでしたが、時間がなくてあきらめました。ただ、模試・答練の復習の時間を過去問を学習する時間に切り替えることにしたのは、今となっては良い判断だったのではないかと思っています。模試はどんなに良くできていても模試です。しかし過去問は過去の本試験の問題なので、やっぱり過去問>模試と考えて時間を充てた方が良いと思っています。これは他の受験生にもお勧めできると思います。ちなみに私の場合、過去問は9〜10回繰り返した記録があります。もちろん全科目のすべての肢ではなく、

・民法と憲法は2〜3回

・他の科目は理解した、という肢は斜線を引いて消していく

というやり方でした。

4.仕事と勉強の両立について

(1)1日あたりの平均勉強時間

平日2〜4時間、土日6〜8時間くらいでした。特に直前期などの時期に関係なく、これくらいだったと思います。一日10時間以上勉強した日は一日もありませんでした。ただ体調が悪い日以外は元日でも何でも毎日何かしら勉強しました。

(2)勉強場所

ファミレス、喫茶店、会社の食堂、図書館がメインの勉強場所でした。WEB講義の視聴をしなくなってからは自宅では一切やりませんでした。平日サボった分も土日にまとめてやろうとしても、結局そんなに勉強できない(やらない)ので平日に少しでも勉強するように気をつけていました。仕事をしながら受験する方はそのあたりが難しいところだと思いますが、やはり継続することが重要なのだと私も身をもって実感しました。

5.最後に受験生の方へ

合格率3%台の難関試験と言われていますが、択一式の基準点を突破して記述式の採点をしてもらっている約2,000人の人達が勝負の土俵に上がった「本当の受験生」で、そこから記述式をクリアした約600人が合格ですので、「本当の合格率」は30%くらいになります。本当の受験生になれた時、合格は近いと思います。私も前回の本試験でそう感じました。クレアール先生方の言っていたことと、私の体験も含めてこの試験で重要なことは「基本」「継続」「運」だと思います。本当の受験生から合格者へ向けてがんばってください。

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