「『絶対に合格する』という気持ちを持ち続けて勝ち取った一発合格」中辻 哲郎さん

中辻 哲郎さん

目次

《何故司法書士を目指したのか》

私は最終学歴が中学校卒ですから正社員での就職に苦労しました。ようやく22歳の時に正社員として酒屋に就職する事ができ、料飲店への酒類の配送業務をしていました。それなりにやりがいのある職場だったのですが、この先ずっと酒の配送をしていくつもりはありませんでしたし、何か資格を取って専門職につきたいという思いも持っていました。ただ、欲しい資格ややりたい専門職が明確でなく、すごく漠然とした思いでもありました。就職後3年程たった頃でしょうか。ちょくちょく資格についてネットで調べ始めました。

数ある資格の中で司法書士に興味を持ち、これを選んだ理由は以前から法律を学んでみたいと思っていたので法律系の資格にしようと決めていたのと、できるだけ難関といわれる資格にチャレンジしてみたいという思いからです。法律を学んでみたいと思ったのは、『法律家は自分の考えや物事の説明が上手い』というのをどこかで目にしたからです。ちなみに司法書士として仕事をしたいと思ったのは、実際に登記法の学習に入ってからです(かなり実務に近い学習だと思います。従って登記法は理解が深まれば面白みのある科目です)。この時点では司法書士試験に合格しようと決めただけでした。

もうすぐ28歳という時期にやってやるぞ!と決心がついたので退職しました。新しく購入した車も売却しました。専業受験生として30歳になるまでに合格しようと決めました。勤務時間の都合上、退職せずに学習をスタートさせると時間が確保できない事態に陥り、合格は不可能だと思ったからです。このように大きな覚悟を持って学習をスタートさせる事ができたのも、短期合格できた理由のひとつと思ってます。

《何故クレアールを選んだか》

退職してからすぐにいくつかの予備校から資料請求しました。各予備校の合格体験記、受講コースやカリキュラムの詳細が掲載された冊子に一通り目を通しましたが、どこの予備校にすればいいのか全く決まりませんでした。

クレアールの資料には1枚のプリント用紙(この度は資料請求ありがとうございます的なもの)に、手書きで『中辻様、何でもご相談してください。お待ちしています』と添え書きがありました。このような添え書きがしてあるのはクレアールだけでした。冊子をただ送るだけなのに機械的にならず、ひと手間加えてあるところに惹かれたというか、学習を進めて行くうえで他校よりフォローがしっかりしているだろう、相談等もしやすそうだなと思ってクレアールに決めました。

たったそれだけ?たったそれだけです。手書きの一言が決め手です。これは今でも鮮明に覚えていますので、相当自分の中でのインパクトが強かったのでしょう。実際一番始めに受講相談の電話をした時に、やわらかい応対で話しやすくアットホームな感じもしました。

そんなこんなでカリキュラムや教材、受講料、講師等の学習面で大事なところは他校と全く比較する事なくクレアールに決めました。もちろん手書きの一言でクレアールに決めた後にパンフレットで教材等全て確認し、これで合格できると思いましたし、受講料にも納得したから申し込みました。あくまで他校と中身を全く比較しなかったというだけです。

クレアールに決めた後、パンフレットを読んだ中で『司法書士試験は択一で正答率50%以上の問題を確実に正解し、記述の基準点を超える事ができれば合格できる』という見出しには、具体的で説得力があるなと感じました。受講期間の追加料金が全くかからないオールインワンパックもよかったです。実際に受講料の支払い以外、私はクレアールに1円も支払っていません。

《クレアールの良かった点》

一番良かったのは自分を『お客様として』ではなく『受験生として』接してくれたところです。択一六法にコーヒーをこぼしたことがあります。よりにもよって、一番分厚くて一番よく使っていた会社法の択一六法です。すぐに新しいものを購入しようと思ってクレアールに電話しました。しかし『もう学習の中期ですし、たくさん書き込みもしてあるでしょうから使えるレベルなら新しいものにしない方がいい』という感じで新品購入のお願いに応じてくれませんでした。私が『お客様』であれば、黙って新しいものを購入させてくれていたでしょう。それよりもコーヒーで茶色になった表紙の択一六法を使い続けたほうがいいと判断されたのは、私が『受験生』でその方が合格に近かったからではないでしょうか。当時は「なんで新品を売ってもらえないんだ」との思いが強かったのですが、振り返ってみると私が合格するための正しい判断をしてもらったのではないかと思います。

よく電話もしました。模試の結果に納得がいかなかったり、本当に学習の理解が深まっていってるのか不安になった時に相談しました。私は通信での受講だったのでずっと自宅で学習していましたが、どんな小さなことでも自分の話したいことを聞いてもらえたため、孤独感は全くありませんでした。テキストや過去問の分からないところの質問も大事ですが、法律初学者である私には学習の前提としての疑問や悩みをしっかり聞いてもらえた事の方が大きかったと思います。

本当にクレアールの司法書士講座で合格を勝ち取って欲しいという思いが、スタッフからも講師からも伝わってきました。自分の頑張りに確実に影響を与えていたと思います。

《クレアールのカリキュラムで有益だった点》

1.5年コースを受講して改めてカリキュラム全体を振り返ってみると、確実に一歩ずつステップアップしていけるようになっていたなと思います。1年目のベーシック講座(現ターゲット300論点講座講義編)では、本当に基礎の基礎しか学びません。記述対策も1年目は少ししかやりません。試し受験が終わって2年目に入るとすぐにマスター講座(現ターゲット300論点講座講義編)で発展論点等を学びます。記述対策も本格的になります。1年目も2年目もちょうどいい時期に教材が届きます。毎日2時間確保できればカリキュラムをこなしていくのにいっぱいいっぱいになることはありませんでした。 あっ、復習はこの2時間に含みません。直前期は流石に学習量が増えますが、みんな一緒です。 

繰り返し復習して基礎となる論点をしっかり身につけることが1年目にできていれば、2年目開始早々に自分の想像を超えるような実力の伸びを実感できます。過去問も一気に理解が深まりますし、条文もスムーズに読めるようになります。私はこれらを実感することができました。これは、基礎講座で一通りのおおまかな範囲の学習に必死に食らいついた→全体がある程度把握できたところに仕上げの肉付けを行う→核がしっかりしているため知識の理解と定着が早い。からだと思います。

基本4法のベーシック講座(現ターゲット300論点講座講義編)では講義毎に視聴後学習すべき過去問番号が提示されます。クレアールでは学習初期段階から過去問を解く(初期段階では『読む』)ことになります。これは非常に大事です。実際に本試験で出題された問題に早くから触れることによって、合格する為に必要なレベルを自分で感じ、出題の傾向やひっかけ方等を掴んでいきます。結果として学習の初期段階から既に『合格レベル』を意識した学習をすることができます。

当然、一番始めはどの過去問も全然解けませんでした。『読む』前に一応解こうとするのですが、5択を4択にすら絞れない問題や、何を聞かれているのかすら理解できない問題もありました。読むといっても解説の半分も理解できません。一番始めに学習する科目は民法ですが、理解できる部分が少なすぎてイライラが募り、民法の過去問集を床に叩き付けたり、放り投げたりしました(民法の過去問集は全科目で一番分厚く、しっかりしているので数回放り投げただけではボロボロになりません)。その講義でやった範囲だけでは解けない過去問がほとんどですから本当の一番最初は、理解できる部分が少なくてもそれが気にはなりましたが、どんどん次の講義の視聴を進めました。民法の中盤くらいになってくると少し理解できる量が増えてきます。民法の基礎講座が終了すると基礎知識だけでなんとかなる過去問もけっこうあります。早い時期から過去問に取り組むクレアールの学習方法も短期合格できた理由のひとつだと思います。

《試し受験の重要性》

1.5年コースもしくはそれ以上長期のコースには、試し受験をする機会があります。
私は学習開始後8ヶ月で試し受験に挑みました。ちょうど基本4法の基礎講座とマイナー科目の講座を受け終わり、全科目の過去問を一通りこなした時点という試し受験にはもってこいの時期でした。目標は合格(笑)。本当の目標は午前の部20問、午後の部択一20問の正解に達すること。記述はほとんど学習していないから、問題文を読んで、どういう論点が問われていてどんな登記申請をすればいいのかがなんとなくイメージできればという感じでした。結果は午前の部28問正解、午後の部択一22問正解。記述も論点は分かるぞという感じでした。
とりあえずの目標を達成することができたので基礎学習が完了した時点において、良い意味で達成感が生まれました(もちろん翌年に合格することが目標でしたから満足はしてません)。ある程度は理解できているな、順調に1年目の学習が出来ていたんだなとも実感することが出来ました。
試し受験後に会場を眺めて『ここに来るのは本番である来年で最後にしよう。いや最後にする!絶対!』と自分に言い聞かせました。

試し受験のおかげで2年目から本試験までの間、常に高いモチベーションを保つことが出来ました。試験会場に行くのを本当に次で最後にしたかったからです。
それと試し受験での得点が示しているとおり、より細かい知識の必要な登記法中心に午後の択一対策を午前の部より意識して実力を伸ばすことが出来ました。

試し受験の機会がある方は自分で目標を定めて受験したほうがいいと思います。受験時点での自分のレベルを知る事が出来ますし、本試験の雰囲気を知っておく事ができます。自分では得意だと思っている科目が意外に苦手だったというような発見もあり得ます。それを2年目の学習で克服できればいいだけです。

《本試験で自分の実力を最大限発揮できるように》

本試験当日に最大の力が発揮できるようになることも日々の学習の積み重ねと同じくらい大事です。合格出来なければまた1年間の『受験の為』の学習が待っているのですから、ビビりもするし緊張もするでしょう。

  • ①午前の部開始直後から午後の部終了まで脳をフル回転させることができる。
  • ②どんな問題が出ても動じず、慌てない。
  • ③悪い緊張なく試験に挑むことができる(程よい緊張はオッケー)。

これらを三つを兼ね備えていれば、おそらく総受験者の中で実際の実力が2000番目くらいだったとしても、本試験では上から500番目くらいの成績で合格できると思います。それだけ本試験で最大の力を発揮させることは難しいと思います。
私は①と②についての能力を答練と模試で高めていきました。③は試し受験と毎日の学習で自分に自信をつけることで高まりました。やっぱり試し受験は重要です。

《最後に》

当初の目標どおり、30歳になるまでに合格することができました。合格できた最大の要因は『絶対に合格する』という気持ちを最後まで持ち続けたことです。この点は合格者の大半が同じだと思います。気持ちだけではどうにもならない試験ですが、この気持ちが毎日机に向かわせ、繰り返し学習を続け、理解を深めるための努力を生み出す根幹となるからです。合格したいから頑張れるという当たり前のことです。

短期合格の為の特別な秘訣なんてものは存在しないと思います。沢山ある論点を重要なところからコツコツとひとつずつ地道に理解していく。理解したものを脳に定着させていく学習を繰り返していけば、必ず合格が見えてきます。

後は『毎日』必ず学習することが大事だと思います。仕事しながら学習される方は、専業受験生より何倍も大変でしょう。もう学習せずに寝たいと思っても、スマートフォンでチェックテストを解説も読まずに10問やるだけでもいいですから、学習を毎日継続させてください(専業受験生だった私ですらこういう日がトータルで10日間位はありました)。そして次の日からまた良いコンディションで講義やテキストに向き合えばいいんです。毎日やることで感覚の劣化は防ぐことができます。

筆記試験の合格発表。法務局の掲示板に自分の受験番号が掲載されているのを見た瞬間、合格の喜びと共に、学習面及び経済面で私を支えてくださったみなさん、それから生活面で支えてくれた家族に感謝の気持ちがこみ上げてきました。生まれて初めての感覚でした。
学歴がなく法律に触れるのも全くの初めてだった私が1年と8ヶ月で司法書士試験に合格することができたのも学習面におけるクレアールの手厚いサポートと優れた教材があったからということは明らかです。本当にサポートしてくださってありがとうございました。これからは司法書士としてたくさんの方のお役に立てるように、より努力を重ねてまいります。

これから司法書士を目指すみなさんも、クレアールで合格を勝ち取ってください。

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