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実務家インタビュー 司法書士 武内 純一先生

実務で活躍している司法書士に、「司法書士の魅力」について迫ってみました!

武内純一

「地元に密着し、一人ひとりを サポートする司法書士を目指して」

武内純一事務所 代表

司法書士 武内 純一先生

平成17年 司法書士試験合格
平成20年 司法書士事務所開業

────それでは実務家インタビューを始めたいと思います。まず始めに、武内さんが司法書士を目指したきっかけをお聞かせいただけますか。

武内 大学生の時に、私は弁護士を目指して司法試験の勉強をしていました。卒業してからも勉強を続けていましたが、なかなか合格できずにいた時に、ロースクールの話も出てきました。ロースクールに入って勉強を続けていくことも難しいし、今までの勉強を無駄にしたくないという思いから、「司法書士であれば自分の今まで勉強した知識をうまく活かしていけるのではないか」と考え、司法書士を目指しました。

────ありがとうございます。武内さんは司法試験から転向されて見事合格されたわけですが、司法書士資格のメリットはどのように感じていますか。

武内 自分の名前で仕事をもらって報酬をいただく。どちらかというと「自分にしかできない仕事」が出来るという点に魅力を感じています。司法書士の資格に限らず、独立する士業として一番のメリットではないかと思います。

────では、次に合格後のことをお聞かせください。武内さんは合格後、クレアールで1年間合格ナビゲーターとしてお手伝い頂きました。その後、事務所勤務などを経て現在独立されていらっしゃいますが、これから合格を目指し、独立も考えている方達のために、独立までの経緯をお聞かせ頂けますか。

武内 合格後、クレアールで合格ナビゲーターとして「合格ゼミ」や受講生の学習相談、そしてありがたいことに講師として答練の解説も担当いたしました。合格後にすぐ独立するのもひとつの方法ですが、私の場合はいろいろな経験を積んでおきたいと考えました。クレアールで1年間勤務した後は、司法書士事務所に勤務しました。事務所で様々な経験を積むことで、独立したときのイメージを掴む。最初に勤務司法書士として業務を行っているときは、慣れないせいか時には失敗もしてしまいます。いきなり独立して失敗をしてしまった際には大きなダメージを受けてしまうと思いますが、事務所勤務をしている時であれば、それをどう乗り越えていけば良いのかなど今後の事務所経営の時の良い意味での経験も積めるわけです。事務所勤務の期間は様々で、個々違うとは思いますが、私の場合は約2年間、事務所勤務をした後、地元に帰って独立をしました。

────なるほど。実際に実務経験を多く積み、そろそろ地元に帰ってやっていけるかなというタイミングを見ていた、という感じですか。

武内 そうです。司法試験の浪人時代もありましたし、もういい加減親に迷惑を掛けられないという思いもありましたので、ある程度経験を積んだら地元で開業したいと考えていました。

────司法書士の場合は大きく分けると「登記業務」「訴訟業務」「成年後見」があり、近年は職域も広がっていると聞いていますが、武内さんの現在の業務内容を教えていただけますか。

武内 私の場合は登記業務中心でやっています。不動産登記が8割、商業登記が1割、また成年後見が1割といったところでしょうか。

────高齢化社会に伴い、成年後見業務は非常に注目を浴びていますが、武内さんは今後、成年後見分野にも力を入れていこうとお考えですか。

武内 成年後見という仕事は、登記業務のように1 回だけの登記というワンポイント的な業務ではなく、ご依頼を受けた方がお亡くなりになるまで継続して行っていく必要がある業務です。司法書士が個人としてしっかりサポートしていくことが大切ですし、今後成年後見分野では、司法書士がますます重要な役割を担っていくことになると考えています。

────実際に独立され業務を行っている中で、やりがいを感じるのはどんな時ですか。

武内 例えば、相続登記などの場合には、依頼者の方は精神的にも落ち込んでおり、何をすれば良いのかなどわからない状態で依頼に来られます。その時に「相続登記はこういう流れで進みますので、この書類を集めてください」とか「わからない所や、手続上、書類などが不十分な場合は私も協力していきますよ」など、できるだけ具体的に指示を出して、不安を取り除きながらまずは安心していただけるように配慮する。登記が無事に完了して新しい「登記識別情報(権利証)」をお渡しすると、すごく感謝していただける、そんな時が一番うれしいですし、「司法書士資格を取得して良かった」と思えます。

────実務家インタビューをさせていただくと、皆さん安定するまでに少し時間が掛かったと聞いていますが、開業されて最初から順調でしたか。

武内 正直な話、開業当初はなかなか仕事がなく、不安がありました。しかし、少しずつですが、依頼が増え、しっかりとした対応をしていると「そういえば、あの先生がいたな」という繋がりで紹介もあって、依頼がさらに増えてきているという感じです。

────報酬面などを、差し支えない範囲で教えていただけますか。

武内 報酬面はいろいろと考えながらやっています。ケースによって司法書士の職責と報酬とのバランスを考え、試行錯誤しながらやっています。現在ではおかげさまで事務所を軌道に乗せることが出来ていますので、人並み程度の収入ではないかと思います。また、実際に業務を遂行するにあたり、「誠実な対応を心掛けることをモットーとする」というのを事務所というか私の方針としていますが、少しずつ仕事が増えてきていることに手応えは掴んでいます。

────今後の武内さんの展望や、将来のビジョンなどお聞かせいただけますか。

武内 これからはもっと地元に密着した司法書士になりたいので、登記もさることながら、成年後見のような一人ひとりをサポートしていく業務に関心を持っていますし、力を入れていきたいと思っています。

────最後に、これから司法書士を目指そうと思っている方、あるいは今受験勉強をして、合格を目指している方へ先輩司法書士として、メッセージをいただけますでしょうか。

武内 司法書士は非常にやりがいのある仕事だと思っています。ぜひ、合格していただきたいですね。これから学習を始める方も、今現在学習中の方も、勉強が思い通りに進まなかったり、様々な壁にぶつかるかも知れません。そんな時はもう一度原点に戻るというか、「自分はなぜ司法書士を目指しているのか」そこへ立ち返ってモチベーションを上げて勉強を続けて欲しいですね。勉強ばかりしていると、学習開始当初の自分自身の「司法書士を目指した理由」という原点を忘れてしまう事も多いので、模試や答練で点数が思うように伸びずにへこんでしまう時や、普段の勉強がうまくいかない時こそ、原点に戻って頑張る意欲を再度持って欲しいと思います。

────合格率が3%という難関資格と言われる司法書士試験ですが、この難関を突破してでも司法書士になるだけの価値がある資格ですか。

武内 そうですね。私が知っている合格者は、合格までに苦しい時期や前年の試験で悔しい思いをした経験をしています。そんな中でコツコツと真面目に勉強をやり続けた人が合格している試験なので、皆さんにもぜひ頑張って合格し、司法書士となって欲しいですね。司法書士は本当にやりがいのある仕事です。

────本日はお忙しいところありがとうございました。今後も武内さんのますますのご活躍を期待しております。

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