「家族と会社の協力で勝ち取った司法書士試験合格」 福田 康一さん

福田 康一さん

目次

はじめに

私はクレアールの平成30年度合格目標上級パーフェクトコースを受講して合格しました。
クレアールの司法書士試験の講座は、初めての受講でした。

司法書士を目指した理由

まず、私がなぜ司法書士を目指したかという話ですが、他の方のように東日本大震災のような震災時に、所有者不明により再開発ができない地域等の早期解決に努めたいなどというような立派な志はありませんでした。私は、小売りや飲食業の店長をしており、店舗での業務に疲弊していたという状況の中、あるセミナーで士業に従事する人が不足していること、転職や異動希望に有利なことを聞き、まずは行政書士を目指しました。2年かかりましたが行政書士試験に合格し、合格祝賀会で司法書士の先生から行政書士と司法書士のダブル資格で相続のワンストップ事業を行えることや宅建士の資格も持っていたため不動産業のワンストップサービスが出来るという話を聞き、開業したい考えが心の中にあったので、司法書士試験を受験することを決めました。司法書士試験が難関試験というのも魅力があったのも確かです。

何故クレアールを選んだか

まず、司法書士試験合格を目指すにあたり、最初は行政書士試験合格コースを受講していた予備校にて司法書士試験合格講座を受講しておりました。行政書士試験で憲法、民法、商法は全問正解だったということもあり初年度合格を目指しましたが、基準点に午前が1問足りず、足切り。2年目も同予備校で中上級コースを受講するも基準点に午前が1問足りず、足切り。懲りずに同予備校で演習コースのみ受講し、択一式は午前、午後ともに基準点を突破したが、記述式の不動産登記で枠が合わず不合格という結果でした。

この3年目の試験直後、今まで通っていた予備校が私の通学しやすい場所での講義がなくなり、他の予備校を探さなければならなくなりました。試験会場の帰りに多くの予備校のパンフレットをいただき、検討することになりました。7月中に申し込めばいずれの予備校も大きな割引があることは変わりませんでした。

①会社に勤めながらできるスケジュールでなくてはならないこと、
②web講座が充実していること、
③実践演習が充実していること、
④電車の中でインプットができる教材があること

の4点を重要視しました。

クレアールは択一六法なる小冊子が入っておりました。択一の過去問肢と根拠条文、条文の解説がまとまっており、興味を覚え、水道橋のクレアールに行き、他の教材も見せてもらうことにしました。択一六法を全て見せていただき、持ち運びに便利であること、通勤でのインプットに使いやすいと考えられたこと、合格後も使っている方がいることなどを聞き、教材として利用することを決めました。通信講座を主としていることもあり、隙間時間を利用することに長けているコンテンツが多いことも当初は気に入りました。実際はこの量を会社員がこなすのは無理で、基本講義と答練しかできなかったです。直前期の答練は毎週あり、かなり難しい問題も多く、大変でしたが時間配分と記述式の要件検討の訓練に最適でした。

私の学習方法

学習を進めていく上でのポイントは4つ心がけていました。

①勉強は同じルーティンで同じ時間帯に行うこと、
②時間帯割を作り、行う科目を事前に4週単位で決めておくこと
③スケジュールより早くその日の科目を終了した場合、自分の時間にあて無理をしないこと、
④休日を作ること。ただしこの休日についても少なくとも1時間はインプット作業を行っていました。

あと年間スケジュールでいうと前述の通り、ある程度の本試験の点数は取れていたので、夏はマイナー科目、特に民事訴訟法、刑法を重点的に行い、10月ごろから主要科目を重点に行ってきました。年明けからは答練で合格点を取ることを目標にして科目を回していき、4月からは今までの間違いノートや覚えにくい場所等のしるしをつけた択一六法や答練の問題を全科目2週間を目処に試験日まで回していく作業に徹しました。

記述式対策としては、徹底的に答案構成を作り、不動産登記法では名変登記、根抵当権の元本確定登記、一申請要件、抹消前の前提登記等の枠がずれないようにすることに留意し、その次に相続人の判断など得点に大きく響く項目を重点的に行いました。商業登記では、役員変更だけは全て正解するように訓練し、特に議事録の任期満了のフレーズには注意し定款の添付の抜け漏れが多かったので留意していました。商業登記の記述式は答練や模擬試験で7割は満点を取っていたので、組織変更、種類変更などの設立、解散登記等のひな形にも手を広げていました。また、時間が無くなったケースも想定し、答案構成をせず、直に答案に記述する練習も行いました。

また今年、合格するためにどのような戦術をとるべきか時間をとり検討しました。模試や答練での結果を見て、民法の得点にばらつきがあり、20問中12〜18点の大きな増減があり、過去の本試験で商法が難しい年があることを鑑みて、常に50点以上の得点であった記述式でアドバンテージを取ると決めました。

本試験では、得意である憲法を最初のページから、個数、単答、推論、問題文の長い問題は飛ばし、最後まで解いたらトイレに行きリセットすると決め、飛ばした問題を終わった後もトイレに行き、再考すべき問題にとりかかっていました。午後では記述式に入る前にもトイレに行き、リセットしました。結果、午前択一27問、午後択一27問、記述式53.5点でかろうじて合格しました。

私は仕事をしながらの勉強でした。役員や上司に受験する旨を話し、極力、残業をしないように配慮していただきました。私は通勤に電車を利用しておりましたので、電車の中でインプット作業を片道1時間費やし、往復2時間を通勤で勉強時間にあてました。朝も勤務地の近くのカフェで勤務時間まで30分勉強し、お昼休憩も1時間中40分は参考書を読んでいました。就業時間後は有料自習室で1時間30分程度、講義のストリーミングや問題集を使い、アウトプットにあてていました。土日は有料自習室または図書館で5時間を本試験レベルの問題を解き、解説を熟読していました。毎日、勉強時間を記録し、自分の目標としていたスケジュールの不足部分を明確にしておき、次月の予定に不足を補うようなスケジューリングをして自分の目標としていた工程を達成するようにしました。家族や会社の協力なくして合格はなかったと思っております。

学習計画の立て方

合格するためにはまわりの方々の協力と自分で計画実施し振り返る、そして計画を修正しながら一番最初の計画に近づけることだと思います。クレアールの配信スケジュールを指標にするのも良いですし、自分で組むのもありだと思います。ネットでは合格には2000から3000時間の勉強時間が書かれていることが多いです。これを指標にしても良いと思います。私の受講した上級コースでも多くの問題集や参考書をいただきましたが全部できないことに気づき、問題集や記述式のひな形等のものはやりませんでした。講義の要点をまとめたレジュメと択一六法、答練だけ多く回数をこなしました。過去問は掲載されているすべての問題を検討することはできなかったので、他校のセレクション問題集を行いました。これらが参考になれば幸いです。

通信教育の活用法

通信教育は講義スピードを変えることが出来るので自分の得意・不得意にあわせてスピードを変えて受講出来る点が良かったです。また時間の都合がつくのも良かったと思います。後はまとめて教材が届くのではなく配信に合わせて送られてくるので、教材が届くと「やらなきゃ」という意識が出てくるのと、スケジュールに余裕が出てくると教材が届くのが待ち遠しくなります。通学だと休むと行きにくくなったり、そのまま行かないということも出てくるので、自分のペースがまちまちな人は通信教育がお勧めだと思います。

私は4回目の受験での合格でしたのでモチベーションを維持するのが大変でした。毎年本試験後の7、8、9月は、筆記試験の合格発表までは何もしなかったです。ただし、他の予備校でも7月が講義の申し込みの割引が高いのでこれらの申し込みだけはしていました。合格発表後の試験結果では前述の通り、あと一歩という結果でやっぱりかという気持ちでした。私は会社や家族の協力を得るため受験することを言っていたため、結果の報告が一番辛かったです。いろいろな人に受験を伝えておくことによって、またやらなければならないという気持ちに持っていくことが出来ました。これは他校の無料公開講座で3回司法書士試験を落ちた講師が自分で気力を振り絞る力がないのでまわりに伝え追い込むことによって合格できたと言っていたので、同じ行動を取らせていただきました。

来年度の合格を目指す方へ

司法書士試験の勉強は非常に淡々粛々と行っていくことが多いので、気分転換が重要だと思います。私はいくつか行ったことを記載させていただきたいと思います。

まず、旅行に行きました。それでも飛行機や新幹線の中、朝食前と夕食後に30分程度は勉強を行うようにはしていました。次に日常では、集中力が切れるとカフェに移動したりして気分を変えるようにしました。スイーツも好きなので、パフェやパンケーキを食べて気分を変えていました。次の気分転換は何をしようかなと考えることもモチベーション維持に効果があったように思います。

最後に、これから司法書士試験を目指す方、惜しくも今回不合格の方がいらっしゃるかと思います。自分がやると決めた事をやれば、必ず受かる試験だと思います。公言して追い込むこと、たくさんの応援をいただくことをお勧めします。つたない文章で読みにくかったかと思いますが今の気持ちは述べました。クレアールの講師およびスタッフの皆様ありがとうございました。

以上

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