合格体験記『基礎を徹底し、当たり前のことをコツコツ積み重ねたことが合格へつながった』S.Tさん

S.Tさん

目次

【何故司法書士を目指したか】

事の始まりは今から30数年前、祖母の家の相続がきっかけでした。

私は子供だったので、仕事の内容などはわかりませんでしたが田舎町の司法書士の先生は周りの人たちから尊敬されており、司法書士という仕事に憧れを持ちました。

そして、20代後半になり将来のために資格の取得を考え、真っ先に頭に浮かんだのが司法書士でした。しかし、調べてみると試験科目の多さ、知識の深さ、合格率の低さに当時の私は何もせず諦めました。その後数年前、40代になっても心のどこかで司法書士になることを諦めきれずにいたところ、仕事で度々お世話になっている司法書士の先生に背中を押され資格取得を決意しました。それだけ価値のある資格だと思います。

【何故クレアールを選んだか】

一番の魅力は「コスパ」でした。通学という選択肢はなかったため、通信講座を取り扱う何社かのパンフレットを取り寄せて比較し、教材、講義の内容、答練、サポート体制等を確認し、「必要なものは全部揃っている」と感じ、クレアールに決めました。

【クレアールで学習して良かった点】

通信講座は自分のペースで勉強できるのがメリットだと思いますが、講義が多すぎると消化出来ず講義を視聴するだけで精一杯になってしまうと思います。でもクレアールの講義は多すぎず、1単元の講義が約1時間なのでまとまった時間が取れなくても「1単元だけ」と毎日少しずつでも進めることが出来ました。そして1番良かったと思った出来事が、筆記試験の合格発表の日に合格発表からわずか1時間後、クレアールの事務局の方から「合格おめでとうございます」とお祝いのご連絡を頂いたことです。自分の受験番号を自分以外の人が探していてくれたことが本当に嬉しくてしかたありませんでした。私にとって一生忘れられない出来事です。

【クレアールのカリキュラムで有益または活用しやすかった点】

安心保証プランの存在です。私は仕事との兼業での学習であったため、「3年以内に合格する」という目標で講座の申込み時に安心保証プランを一緒に申込みました。最初の1年は基礎から丁寧にテキストに沿って講義が進められ、テキストの読み込みと過去問を繰り返し、初受験である令和2年度の本試験を迎え、結果は午前99点、午後択一式69点と自分なりに手ごたえを感じました。そして本試験後の2年目に安心保証プランの教材が届き始めました。(この時点で私は安心保証プランの内容を確認していませんでした。)届いた教材は明らかに昨年の物より少なく、正直これだけ?テキストは?と思いました。でも、択一六法を教材にした講義が始まり、択一六法をメインテキストとして読み込み始めると、理解が深まり、条文ベースの問題などは即座に答えられるようになりました。1年目はテキスト、過去問、答練などであまり択一六法を活用出来ていませんでしたが、条文知識からの出題が多い民訴系科目や会社法の得点を伸ばすことが出来たのは、この安心保証プランで受講した講義と択一六法のおかげだと思います。

【答案練習の効果的な活用方法】

答練練習は提出期限が定められているので本来であれば期限通り提出すべきでしたが、私の場合は半分位しか期限通りに提出できませんでした。しかし、最終的には全部の問題を解き、肢別に復習をしました。答案練習の際は初見の問題の対応(具体的には軸肢の検討など)や、時間配分を意識して取り組みました。特に午後の試験は時間が足りなく、記述に1時間50分を確保したかったので択一35問を全肢検討し、1時間10分以内で解くように意識していました。本試験でもその時間配分通りに解くことができました。

【仕事との両立をどのように行ったか】

私は行政書士として働きながらの受験勉強のため、課題は勉強時間の確保と隙間時間の有効活用でした。机に向かって勉強できる時間は、毎朝1時間位と夜1時間半が限度でしたが、隙間時間での学習やながら勉強を取り入れていました。通勤や仕事での外出は車での移動が多かったため、講義DVDを2年間常に車内で流していました。(運転中は危ないので画面は見ていません。音声としての利用です。)毎日の犬の散歩では1000問ノックWebテストを使用し、湯船では教材PDFを眺め、ドライヤーをかける時間はひな形の暗記、トイレの壁には根抵当権の条文のコピーを貼っていました(笑)。ひとつひとつはほんのちょっとしたことですが、毎日の積み重ねが合格につながる知識になったと思っています。

【苦手科目の克服法】

私の場合、苦労したのが民法、苦手科目が会社法でした。

≪民法について≫

司法書士試験の勉強を始める前に行政書士試験の受験経験があったため、民法に対する苦手意識はありませんでしたが、私が行政書士試験の勉強をしていたのは民法の改正前だったので問題によっては正誤が変わることもあり、勉強開始段階から戸惑いの連続でした。

そのため、私の脳内においても民法大改正を行うべく、講義やテキストで出てきた改正点は条文を読み込み、その趣旨などを調べました。民法は司法書士試験の試験科目の中で出題数が最も多く正答率も高いため、受験生全員が万全な準備をしていると思い、「毎日民法」を実践し、毎日必ず5分でも民法に触れるようにしていました。

≪会社法について≫

会社法も行政書士試験の試験科目ではありますが、あまりにも難易度の差があるため、ゼロからのスタートと変わらず、私の1番の苦手科目でした。会社法が苦手のため、必然的に商業登記法は択一式も記述式も苦手になってしまい、答案練習の商業登記記述式の点数はひどいものでした。その原因は今「会社法の何をやっているのか」がわからなくなってしまうことでした。そのため、まず体系的に知識を整理するところから始めました。そして、設立なら今どこの段階なのか図を書き、その部分のテキストと条文を小刻みに読み込み、理解するようにしました。

そして、ある程度理解が出来た頃から株式会社と特例有限会社、持分会社の種類の違いなど似ている規定を比較しながら少しずつ理解を深め、過去問と条文中心に繰り返し問題を解くことで記憶を積み重ねていきました。会社法の理解が進むと会社法が面白くなっていき、商業登記法の択一の苦手意識も薄れ、記述も少しずつわかるようになりました。最終的には、会社法は私の得意科目になり本試験でも9問中8問取ることができました。答練であまりのひどさに答案を何度も郵送することが出来なかった商業登記記述では35点中29点取ることが出来ました。この2科目が苦手のままだったら私の令和3年度の合格は間違いなくありませんでした。会社法は、学習初期段階では理解や記憶をするのが本当に大変な科目だと思います。でも、勉強をすればしただけ、時間はかかりますが、ちゃんと結果が出る科目であり、商業登記法択一や商業登記記述の結果もついてくる科目でもあると思います。

【来年度の合格を目指す方へ】

司法書士試験は難関試験であり、「凡人が受かる試験ではない」、「基準点を突破してからが長い」とよく言われ、私も数か月前までは「そうではないか」と思っていました。しかし、私は凡人であり法学部出身でもなく、そもそも高卒です。でも結果として2回目の受験で合格することができました。合格出来た要因は、基礎の徹底だったと思います。とにかく基礎を徹底するため、何度も同じ問題を解き、テキストを読み込み、範囲を広げ過ぎなかったのが良かったのだと思います。そして合格して感じたのは、司法書士試験は特別な人が合格するのではなく、毎日コツコツと地味に当たり前のことをこなす根気のある人が合格するのではないかということです。ぜひ、来年度の試験での合格に向けて頑張ってください。

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