合格体験記『継続は力なり!地道な努力が力になって、必ず合格を決める!という気持ちがあれば結果はついてくる』新井 一樹さん

新井 一樹さん

目次

司法書士を目指した理由

私が司法書士を目指した理由としては、もともと有していた社会福祉士の資格を活用して、成年後見の仕事をすることに興味があり、いつかは成年後見人として仕事をしてみたいと思っていました。しかし、いざ調べてみると社会福祉士が担当するケースでは、多額の財産を保有するようなケースは司法書士や弁護士が担当することが多いことを知りました。確かに法律の知識が全くない者に家庭裁判所も担当させることはないだろうと納得はしました。地域包括支援センターや介護支援専門員として勤務時には、認知症や精神疾患で判断能力が無いが施設入所の契約を締結しなければならない、財産や不動産を処分しなければならない、身元引受人がいない等のケースにたくさん関わってきました。その際に地元の司法書士の先生と連携をする機会があり、やはり人の権利を守り、支援していくためには正確な法律知識と司法書士の資格が必要であると思いました。そして福祉業界から司法書士になることによって、依頼者が相談しやすい環境作りからソーシャルワーク技術の活用、高齢者や障害者、未成年者等の社会的弱者と呼ばれてしまう方々に寄り添うことができ、また福祉の制度や関係機関との連携といった「私の色を活かした司法書士になりたい」と思って、目指すことを決意しました。

クレアールを選んだ理由

クレアールを選んだ理由は以下の3つです。

① 受講料が他校と比較して安価なこと。

② クレアールの職員の方が親切で温かく、いつでも相談しやすいこと。

③ 講義での講師の説明やテキスト、択一六法が法律学習初心者にもわかりやすかったこと。

① 私は司法書士を目指す際に知人の現役司法書士の先生に勉強方法を確認したところ「独学ではなかなか難しく、過去問が重要である」とのことで、まず他校の情報提供がありました。しかし他校では50万円近くの受講料がかかり、家庭がある私からすると支払いに抵抗がありました。そこでインターネットでクレアールを知り、他校より圧倒的に低価格であったことから申し込みました。

② 受講申し込み前にクレアールに説明を聞きに行きました。そこで職員の方から説明を受け努力すれば合格は不可能ではないこと、勉強の進め方も一から丁寧に教えて頂き、「困ったことがあればいつでも相談してください」と言ってもらえたことで受講を決定。相談に行った職員の方との出会いが人生を変えたといっても過言ではありません。

③ 私は福祉系の4年生大学を卒業していることもあって授業で少し法律を触れることはありましたが、法学部のように本格的に法律を学んだことがありませんでした。クレアールでのお試し受講では講師が初学者でもわかりやすい表現、言葉で講義が進み、テキストや択一六法もわかりやすく扱いやすそうであったので安心できました。

クレアールで学習して良かった点(クレアールのカリキュラム)

クレアールで学習して良かった点は、初学者でも学習の進め方や学習内容がわかりやすいことです。私は学習計画表を活用して「教材発送予定」、「答案の提出期限」を確認し、逆算して学習計画を立てました。勉強方法や進め方がわからない初学者には非常に助かります。また講義も1単元が平均すると60分程度で速度の変更もでき、ちょうど良い時間で学習を進めることができます。学習を進める中で初期段階は定期的にテストもあり、学びの状況や実力も確認することができます。テキストや択一六法等の教材を一つひとつかみ砕いて記載されており、わかりやすかったです。学習時期に応じて解法マスター講義や答練、模試等も充実しており、採点や分析結果も活用することができます。

私はクレアール以外の予備校の講座を受講したことがないので他校と比較することはできませんが、クレアールの通信制のメリットとしては仕事をしながら自分のペースで学習を進めることができ、場所を問わずにいつでも学習を行えることです。また新型コロナウイルスの影響もあり、結果通学で学習するよりも、通信制で学習を進める方法を選択して良かったです。

学習の進め方等でわからないこと、心配事があった際には電話やメールでクレアールの職員の方と連絡を取りアドバイスを頂きました。応援や励ましを頂くことが多々あり、心が折れそうな時にも諦めずに学習を進めることができました。

1年目のお試し受験について

私は1年目のお試し受験を活用させて頂きました。司法書士試験の勉強を開始する際にお試し受験の活用について勧められていました。

3月から7月までで基本4法と記述式は不動産登記のさわりまでの講義を視聴して臨みました。本試験を受験して、5時間もの時間を初めて受験をし、自分としては良かったことしかありません。例えば持ち物1つとっても試験前に確認する参考書や昼食の内容、持参できるペットボトル飲料水、鉛筆やボールペン、蛍光ペンもそうでした。問題を解くスピード感も味わうことができました。そして「来年こそは自分も!!」という意気込む1日となりました。もし都合等が合うのであれば、できる限り「お試し受験は受けた方が良い」と私は思います。

合格までの経緯

私は正社員として仕事をしながら3回目の試験で合格をすることができました。

司法書士の学習始めは勤務先にも内緒で学習をしていました。仕事の合間に1000問ノックWebテストを行い、帰宅をして毎日講義を聴くという日々を続けました。しかし家のことや育児、仕事の準備等で司法書士の学習としては全体像を把握するという程度で、1回目の試験は手も足も出ない状況でした。そこでこのままの勉強法では何年あっても合格できないと思い知らされました。

2年目は特待生制度を利用して中上級コースで学習を開始。全体像は掴めていたので、知識の精度を上げることを目標に日々の学習をしていました。そして同じ司法書士を目指す同業の方に出会い、切磋琢磨して学習をするようになりました。5月の直前期には司法書士の学習時間を確保できる現在の会社に転職しました。そこでは仕事内容は前職同様なのでストレス無く、朝から晩まで司法書士の学習のことを考えることができ、1日の学習量が格段に増え模試や答練の点数が上がりました。また新型コロナウイルスの影響もあって本試験日が延期になったことも私にとっては良い影響になりました。しかし結果は基準点を超えることはできましたが合格はできませんでした。

3年目は基準点から合格点の間の点数をどう獲得するかを考え、午前90点、午後択一90点、記述は以前より得点はできていたので更に精度を上げることを目標として上級コースで学習開始。条文や判例等を読み込むことで知識や改正知識を正確に丁寧に覚え、試験終了後から翌年の試験日まで過去問を繰り返し行いました。またこの試験は結局基本が大事であると言われていることもやっと理解して、試験の日が近くなればなるほど新しい知識の習得より基本を忠実に繰り返すことを行いました。そして模試や答練でも基準点を超えて大幅に得点できるようになり、合格可能性も上がりました。新型コロナウイルスのワクチン接種で体調を崩すこともありましたが、自分がやってきたペースを乱すことなく本試験まで継続できました。そして3年目にして合格ができました。

私の場合、自分一人の力では合格するのは難しかったと思います。司法書士試験合格のため会社の方々や周囲の仲間が応援してくれ、なにより家族が応援し続けてくれたことが大きかったと思います。

過去問や模試、答練等の効果的な活用法

私は学習始めではスマホで1000問ノックWebテストを進めていましたが、学習が進むにつれて過去問題集を主に活用していました。過去問もクレアールスタッフの方の助言を聞き「ア」の問題だけを解く日などと1問の精度を上げ、模試や答練で最後の1問に迷った時に正解を勝ち取る練習を行っていました。また月曜日と木曜日は民法、憲法、刑法。火曜日と金曜日は不動産登記法、民事訴訟法等。水曜日と土曜日は会社法、商業登記法。日曜日を模試や答練の日またはその復習としていました。私の場合、平成15年以降の過去問を1日各科目60問程度行うと2週間で1周できましたので、2年目の試験終了後からそのペースで行っていました。スピードも大事ですが精度についても落とすことなく、わからない箇所はその都度六法を確認し正確な知識にできるように心がけていました。また模試だけは他校の模試を受験しました。それは自分の実力を確認する目的もありましたが、改正知識の問題を数多く解くことを目的としていました。

時期ごとの学習方法

令和2年の試験終了後は既に10月となっていたため、すぐに翌年までの課題を自分なりに見つけ学習を開始。私なりの課題は基準点から合格点までの間の貯金をどれだけ作ることができるか、記述は比較的点数が取れていたので「択一で90点ずつ取れれば合格ができる」とクレアールのスタッフの方と確認しました。

基本学習時期では、3月までは上級コースの講義を中心に視聴して正確な知識を身につけるようにしました。科目ごとの講義視聴期間の間は過去問を行います。前に記載した通り2週間で平成15年度からの過去問を次の講義まで行います。6時間から8時間程度時間を作っていました。(それまでの試験ではこんなに勉強時間を作れていませんでした。)

4月の模試以降は実力完成総合答練が開始になり、私は他校の模試も受験していましたので、土日は答練か模試を受験。その間も平日は過去問を切らすことなく行いました。答練や模試は必ず当日の試験時間と同じ動きができるように起床。試験でマスクを着用することも決定していたので、マスクを着用して答練と模試をこなしていました。答練や模試も1回解いて終わりではなく、何度も繰り返し確認しました。(やはり受験のプロが作成していることもあり、そろそろ出題される可能性があるもの等研究されています。本試験に同様の問題が出題されたことの経験もあります。)記述は毎日記述式ハイパートレーニング等を行い、模試等に出題された問題を再度解いていました。直前期では1日10時間程度の時間を作って学習していました。

私は仕事との両立でしたが、職場でも時間を見つけては過去問を解き、学習に重きを置いて試験に臨むことができ、家族や職場から応援してもらうことで、私にとって最適な環境で勉強を進めることができました。

苦手科目の克服方法

私は苦手な科目が多くありました。民法は改正があり、会社の構造は知らない、裁判なんて見たことない・・・と知らないことだらけでした。まずはその科目の面白さを知って、好きになろうと思いました。会社法については自分が勤務している会社のことや同業者で独立する方の会社設立に関わらせて頂きました。代表者と定款の作成から公証役場、登記所まで一緒に同席し、間近で手続きの流れを体験させて頂くことで会社法や商業登記法の理解と興味が深まりました。そうするとみるみる得点も上がっていくようになりました。民事訴訟法等はドラマ等の裁判をイメージするなどして場面ごとに区切って勉強していました。不動産登記法や商業登記法等の手続法関連については、最初は全くわからず、不正解ばっかりでしたがコツコツと場面ごとの手続きを覚え、わからない物は「こういうもの。そう決まっているのだから」と覚えることで、得点できるようになりました。記述は何度も書いて手で覚えました。記述ができるようになると必然に択一で得点できるようになりました。答練等では得意科目にすることができました。

本試験当日

時間配分

午前:60分程度で択一35問解答。その後もう1周解答し、マークシートの確認とわかりづらかった問題を更に丁寧に解答。午後:70分程度で択一35問解答。記述は不動産登記を45分。商業登記を45分。商業登記の方が得意科目であるため気持ち時間に余裕を持つ感じ。最後の10分でマークシートの確認とわかりづらかった問題を再度解答。

試験当日については、前年度までは色々な参考書等を持ち歩きリュックいっぱいに試験会場へ持って行っていましたが、今年は余計な物を一切持っていかず改正知識の冊子と自分でまとめたノート1冊でした。検温や消毒等も予定されているため時間に余裕を持って行きました。

午前は、答練等と同様に時間に余裕があり2時間で2回解くイメージで1時間ずつ使うことができました。改正知識も出題されていましたがクレアールの講義でしっかり学習できていたので良かったという感じです。例年よりレベルが低く感じて「もしかしたら基準点が高くなるのではないか」と頭によぎり1問1問を丁寧に解答しました。

午後は、マイナー科目から答練等で練習してきたスピードで一気に解答。図を使用した問題で時間を使ってしまいましたが、「ここまでやってきた自分ができないなら他の受験生も難しいのではないか」という気持ちで他の問題を丁寧に解答するように心がけました。択一は70分程度で終了。答練等の時と同様に解答できました。記述は不動産登記から解き始めました。50分を予定するも前年度に続いての根抵当権関連に手こずってしまいましたが、わかる範囲で答案用紙の枠を埋めることを行いました。

以前から得意の商業登記で「しっかり得点できれば問題ない」と気持ちを切り替えて商業登記に取りかかりました。商業登記では登記の流れは理解できていましたが、簡単なミスや書き忘れをしてしまいました。普段ではできていることが本番では焦ってしまいました。

今回の試験は、「必ず合格を勝ち取る、試験中絶対に諦めない」という気持ちで臨み、択一では粘り強く問題を読み、記述はわからなくても必死で枠を埋めました。結果合格を勝ち取ることができたと思います。

気分転換の方法

私の司法書士試験中の気分転換の方法は、一番は家族と一緒の時間を過ごしたり、子どもと公園等に出かけることでした。また仕事と司法書士試験の勉強をしながら4月には仲間達と子ども支援の法人として特定非営利活動法人(NPO法人)を設立しました。そこではフードバンク事業や食育等の教育支援活動を目的としています。そこで様々な方に出会い、食育活動の一環として仲間や子ども達と畑で野菜作りをすることは大きな気分転換となりました。

来年度の合格を目指す方へのアドバイス

司法書士試験は科目も多く、また学習する内容もとても多いため、長い期間の学習で努力と根気が必要です。しかしやみくもに学習範囲を広げて全てを完璧に覚えて備えるということをしてしまうと、いくら時間があっても足りず、合格にはたどり着けません。そのため基本をいかにしっかり正確に理解して正答できるかが勝負です。また1年に1回しかない試験で「今年合格しなければどうしよう・・・」、「またしっかり勉強して来年が勝負・・・」という考えでは合格にはたどり着けませんでした。私は「必ず今年の試験で合格を勝ち取る」という気持ちで毎日学習に取り組み、実際に合格をすることができました。気持ち一つで普段の学習の質も本試験当日の最後の粘りが全く違います。

最後に「司法書士試験の学習をする時間を作ってもらっている、試験を受験する機会を作ってもらっている」ことを家族や職場の仲間に感謝しています。また私を合格へと導いてくれたクレアールのスタッフの方にもこの場をお借りして感謝の意を表したいと思います。本当に本当にありがとうございました。

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