合格体験記『「過去問・答練を解く」、「解説を確認する」、「条文を択一六法で確認する」という3つの作業を繰り返すことが一発合格につながった』仲山 美幸さん

仲山 美幸さん

目次

なぜ司法書士を目指したか

私は人々の役に立ちたいという思いから公務員を目指し、大学卒業後、念願の公務員として働くことになりました。配属された部署で行政全般に関する相談の受付及びその対応業務に従事していましたが、相談の多くは相続などの民事に関するもので、そのような相談を受けた場合は「法律の専門家にご相談ください」と案内するしかなく、せっかく相談してもらっても解決できないことにやるせなさを感じていました。 その思いは徐々に強くなり、公務員としてではなく法律の専門家として、「人々の悩みを解決したい」と思うようになりました。 そこで、まず行政書士の資格を取得しましたが、やはり行政書士の資格だけではできる業務が限られており、また、自宅付近で就職先を探したところ、行政書士の求人がほとんどなかったことから、「司法書士の資格がないとやりたい仕事ができない」と思い、司法書士の資格を取ることを決意しました。

なぜクレアールを選んだか

私の自宅近くには通学できる予備校がないので、通信講座を開設しているところを探しました。 通信講座の中でもクレアールを選んだのは、受講料の手頃さと学習に必要な教材がすべて揃っているところが魅力的だったからです。 司法書士の資格を取得するにあたって勉強に専念するため退職し、主人の収入に100%頼ることになったので、受講料を抑えられ、かつ、追加の費用がかからないというのは非常にありがたかったです。

クレアールで学習して良かった点

特筆すべきなのは、講義の分かりやすさだと思います。講師の方々が難しい内容をかみ砕いて分かりやすく、結論だけでなくなぜそうなのかという理由まで説明してくださるので、勉強嫌いな私でも苦痛なく勉強を続けられました。この素晴らしい講義なくして合格はありえなかったので、クレアールで勉強して本当に良かったと思います。

時期ごとの学習方法

① 学習初期(講義中心の学習)

退職したおかげで、子供が幼稚園に行っている間の平日約5時間の勉強時間を確保することができました。

まずはどの科目も、ターゲット論点攻略講座とWeb確認テスト(〇×テスト)を受講し、最後の単元まで視聴後に過去問を一周解くという流れで勉強を開始しました。とにかく一通り目を通したかったので、不明点に構わず先に進みました。ペースとしては、一日約4単元、一週間で約20単元ほど進めていきました。

過去問を解いてみると、理解できていないところが見えてきたので、該当する単元の講義を複数回視聴し、再度過去問を解くことで、理解できるようになっていきました。講義を単元ごとに何度でも見ることができるのは、苦手な科目を効率よく克服するのにとても役立つものでした。また、講義を2倍速まで速めて視聴できるため、短時間で多くの学習をこなすことができました。

② お試し受験

ちょうど全科目のターゲット論点攻略講座と過去問を一周終えたところで、お試し受験を受けました。時間配分についてきちんと考えたことがなかったため、分からない問題に無駄に考え込んで時間を使ってしまいました。その結果、午前の部は何とか最後まで解けたものの、午後の部は択一で1時間40分ほど使ってしまいました。また、記述についてはほとんど学習できていなかったため、答案作成における注意事項などをきちんと読まずに慌てて書き出してしまい、クレアールの解答例とは程遠い出来となってしまいました。この経験から、当たり前のようですが、時間配分の大事さと、記述式問題において、問題文をはじめ答案作成にあたっての注意事項をしっかり確認しなければならないということを学びました。

③ 学習中期~後期(過去問・答練・択一六法を使った学習)

お試し受験後、択一についてはとにかく繰り返し過去問を解きました。どのランクの問題も、すべての肢の正誤を判断できるまで解きました。過去問題集を10周くらいしたと思います。過去問題集に記載されている解説が分かりやすかったため、私は過去問の解説講義は視聴しませんでした。

記述については合格書式マニュアル対応問題集を解き、ある程度書けるようになったら、記述式ハイパートレーニングを解きました。私は問題を解くことで知識が定着するタイプなので、とにかくたくさん解いて、解説を確認してというのを繰り返しました。答案構成用紙の書き方は、講義での講師の解説が非常に分かりやすかったため、講師の書き方を真似てほぼ同じ書き方をしていました。

また、会社法の決議要件や少数株主権の要件などの数字の暗記が苦手だったので、それらを覚えるために自作の単語帳を作成し、隙間時間に見るようにしました。これによって苦手なところの暗記はできましたが、単語帳を作るのに思ったより時間がかかってしまったので、これについてはもっと効率的なやり方があったのでは…と思います。

答練が始まると、問題が届いたらすぐにとりかかっていました。答練を繰り返す中で、ある程度得点できるようになったものの、そこから点が伸び悩み、これを突破するにはどうすれば良いか悩みました。これまで過去問中心の学習をしていたため、過去問で出てきていない条文に関する問題が出てくると全く分からないという状況が多々あることに気づき、ここから過去問・答練と択一六法を中心とした学習を始めました。過去問や答練で出てきた条文だけでなく、その関連条文まですべて択一六法でチェックするようにしました。択一六法は、超訳で条文を分かりやすく説明しており、解釈・先例には重要な論点が表などでまとめられ、さらに関連過去問まで掲載してあるので、過不足なく知識を得ることができます。

このような学習方法に変えた結果、答練でも高得点を取ることができるようになりました。繰り返しになりますが、①過去問・答練を解く、②解説を確認する、③出てきた条文及びその関連条文を択一六法で確認するという3つの作業をひたすら繰り返すことで、合格できる得点力を身につけることができたのだと思います。

午後の部の時間配分について

午後の部をどのような順番で解いたらいいかというのは個々で異なると思うので、答練を繰り返す中で自分に合ったやり方を見つけるのが良いと思いますが、参考までに私のやり方をご紹介します。

①商業登記記述 55分 ②択一(1問目から順番通り)1時間10分 ③不動産登記記述 55分

この順番で解いた理由は、私は商業登記の記述を苦手としていたので、苦手なものを最後に残すと焦ってしまうと思ったからです。また、記述については基準点が例年約5割程度と低めであることから、どちらか片方だけでもしっかり書けていれば、択一で時間が無くなり、もう一方の記述に時間をかけられなくても基準点を超えることができるのではないかと考え、間に択一を入れて、最後に残りの不動産登記記述を解くようにしていました。

本試験の結果

《午前の部》

今年の試験は例年より易しかったこともあり、できた!という手ごたえを感じました。 時間についても1時間20分ほどで解き終え、残りの40分でマークミスがないかなどのチェックを余裕をもってすることができました。

《午後の部》

記述については、しっかり問題文を読んだつもりが、緊張からか読み飛ばしてしまったところがありましたが、商業登記は予定より5分早い50分で解き終えました。しかし、これで択一を解くのに少し余裕ができたと油断してしまい、択一を1時間10分で解く予定だったにもかかわらず、1時間20分かけてしまいました。択一に時間をかけてしまったという思いが焦りとなり、不動産登記記述では権利者と義務者を逆に書いてしまうなど、かなりミスをしてしまいました。また、不動産登記記述の解答欄の枠が小さかったため、「この枠にこの量の記載はおかしいのではないか…。自分の判断が間違っているかも…。」と不安になってしまい、何度も問題文を読み返すなどして時間がかかり、最後の問を十分に検討することはできませんでした。私は本番の緊張感でいつもならできることができない状況になってしまったので、これから受験される方は、答練の時からできるだけ本番のような緊張感をもって臨むことで、本試験での緊張を少しでも和らげてほしいと思います。

最後に

私は仕事と並行して勉強していたわけではないので勉強時間を確保しやすかったのですが、時間がなかなか確保できない方でも、クレアールの教材で少しずつでも学習を続ければ合格できると思います。記述の勉強を開始したばかりの頃、クレアールの教材には記述の過去問題集がなかったので、過去問題集を買って勉強したほうがいいのかなと思ったこともありましたが、結局、クレアールの教材のみで勉強を進め、今まさに合格してみて、他の教材は必要ないことがよく分かりました。勉強中はなかなか得点が伸びなかったり、忙しくて勉強時間が確保できなかったりと、思うようにいかず投げ出したくなることもあると思いますが、「続ければ合格できる」ことを信じて諦めずに頑張ってほしいです。

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