「司法書士試験は、基本を大事にすれば合格できる」 R.Iさん

R.Iさん

目次

司法書士を目指した理由

司法書士試験を目指した理由としては、行政書士の資格取得後のステップアップという点と、法学部出身であるため法律の知識を活かせる仕事をしたいと思い、独立開業のできる司法書士にしました。

予備校選びのポイント

2年連続で数点足りずに不合格となっていたので、もう一度基本的な事項の学習をしようと思いました。そこで①通信で学習できること②条文を中心にした学習ができること③受講料。以上の3点が、私にとっての予備校選びの条件でした。この条件に合致したのが、クレアールでしたので、クレアールの講座を受講することに決めました。

クレアールで学習して良かった点等

私は、条文中心に学習をしたかったため、択一六法がテキストになっている択一・記述合格論点マスター講義(現・択一式合格論点マスター講義)が受講できる中上級ハイスピードコースにしました。択一六法は、コンパクトですが、条文だけでなく制度趣旨・試験に必要な判例等・まとめ表も載っており、使いやすかったです。

講義については、講師の説明がわかりやすく、音声・講義資料もダウンロードできるので良かったです。
また、講義は1単元が約1時間と短く、最大2倍速まで講義動画のスピードを設定できるので、私は1.75倍で視聴することで効率よく集中力も途切れることなく学習できました。何度でも視聴でき、苦手な単元について繰り返し視聴するのも負担にならない点も良かったです。
そして、最も良かった点は、タブレットやスマホでも受講できるので、自分の時間があるときに、いつでもどこでも学習できる点は、とても重宝しました。

学習方法

私は、テキスト中心で学習をしていました。内容としては、択一六法を何度も読み込むという方法です。そのための前段階として、各択一六法の目次をインデックス付箋に記入して貼る作業から始めました。例えば、「編」、「節」や「款」ごとに付箋に記入して、該当ページに貼り、特に「編」や自分の苦手な箇所は、大きめの付箋を貼っていました。この作業をすることにより、自分が学習している内容が何かを常に意識することができ、調べたい箇所があるときは、すぐに該当箇所を探すことができるようになります。特に「自分が今何を学習しているのか」の意識は重要なので、インデックス付箋まで作らなくてもいいですが、目次を常に意識することは重要かなと思います。

テキストを読む際は、重要な条文や説明文、判例等は、視覚的に覚えようとマーカー等で線を引いていました。よく出題される条文や判例等は、「黄色のマーカー」で、自分がよく間違える箇所や覚えにくいと思った箇所は「赤鉛筆」で、説明文や制度趣旨は「緑鉛筆」で、否定的な文や不利益な事柄は「青鉛筆」でといったように色分けをしていました。ただし、あまり線を引きすぎると良くないので、キーワードを中心に線を引くのにとどめました。

また、テキスト中心の学習のため、情報の一元化をするため、講義で講師が説明したもので重要だと思ったものは、テキストにそのまま書き込み、講義資料についても、同様に印刷して貼り付けていました。自分が覚えにくい箇所についても、図やまとめ表を作り貼り付けていました。

過去問についてですが、テキスト中心の学習のため、過去問はほとんど使っていません。ただ、全科目1回は過去問を回しました。過去問題集は、市販の1問1答形式のものを使いました。1問1答形式にした理由としては、クイズ感覚で解けることと、理解できているかの判別がしやすいと思ったからです。間違えた問題については、テキストの該当箇所の見直し、必要があれば書き込みをしていました。また、条文知識の間違いだった場合は、間違えた条文の箇所をマークしていました。本試験形式の問題への対策としては、答練や模試を解いて慣れていきました。

択一対策としては、以上のような方法でした。基本4科目である民法・不動産登記法と会社法・商業登記法は、実体法と手続法の関係なので、実体法の理解が進んでいないと手続法である登記法の理解がし難くなるので、特に民法・会社法は頑張ってください。択一は、第一関門であり、択一の基準点を超えないと記述の採点をしてもらえないので、少しでも学習の参考になるような事があれば、幸いです。

私の弱点は、毎年記述式でした。時間が足りずに書ききれなかったり、そもそものひな形を覚えていないというありさまでした。今までは、ひな形集をただ単に眺める・記述の問題集の問題を答案構成したものの、答えを実際に書かなかったという事もありました。このままでは駄目だと思ったので、合格年にしたことは、ひな形の苦手な部分を明確にして暗記することと問題を何度も解いて「書く」という行為です。

まず、ひな形集ですが、これについては市販のコンパクトサイズの物を使っていました。理由としては、持ち運びに便利なので、いつでも見やすいと思ったからです。最初は、初めのページから順に見ていき、2回目から間違えたり覚えていなかったひな形については、印を付けていきました。そして、3回目に印が付いていたひな形については、自分が苦手なひな形ということなので、付箋を貼って、毎日該当箇所を試験日まで見返していました。また、択一六法にも、苦手なひな形をコピーして貼っていきました。

記述式の問題演習については、今までは解いたとしても「書く」という作業をしてこなかったので、しっかり「書く」という事をやってみました。最初は、クレアールの合格書式マニュアル対応問題集をやっていきました。基本的な問題なので簡単ですが、解くという事より、申請書を「書く」という作業の方が重要だと思ったので、不動産登記、商業登記ともに繰り返し書きました。直前期は、記述式ハイパートレーニングを毎日不動産登記・商業登記ともに最低でも1問解いていきました。

本試験の記述の点数は、高い点数ではありませんでしたが、今までと違い、足切りにならなかったので、少しでも参考になれば幸いです。

気分転換について

司法書士試験の勉強は難しく、ストレスが溜まったり、寝不足になることがありますが、私の場合そういうときは、ひな形だけ見て寝るということをしていました。寝ることで、気分転換になりますし、寝不足も解消されるので、眠いときは無理せずに寝ていました。

答練について

答練や模試は、点数も重要ですが、自分の苦手な箇所の認識・知らない論点にあたることができる事や本番を想定した時間配分の練習をできるので、とても重要なものだと思います。問題を解く際は、迷った肢は「△」、知らない・分からない肢は「✓」を付けていました。午前・午後ともに答練や模試については、全問題の全肢を検討していました。ただし、本番のときは、さすがに全肢検討していると午後の部は時間が足りないので、本番では確実に正解と判断できれば全肢検討はしませんでした。なお、間違えた問題は当然として、正解した問題でも、「△」や「✓」が付いている肢がある場合は、その肢の解説も読むようにしていました。また、必要があれば、テキストに書き込みをしていました。

記述については、問題のキーワードにマーカーで線を引くと確認をしやすくなるので、マーカーを使っていました。不動産登記については、時系列や現在の登記の状態を答案構成用紙に書いていました。理由としては、不動産登記は、枠ずれがあるとその後の解答にかなりの影響を与えてしまうので、時間は掛かりますが、答案構成用紙を使っていました。一方、商業登記は、枠ずれの心配はないので、問題文にそのままメモを書くという方法で解いていました。

時間配分としては、午前は時間に余裕がありますが、60分を目安に、午後の択一も60分を目安に、記述については不動産登記70分・商業登記50分を目安に設定していました。

安心保証プランについて

安心保証プランについては、3〜4万円を多く払っていれば、次の年度分の受講もできるので、新しく講座を申し込むより安く受講できるというお得感と、一方で絶対に安心保証プラン分の料金を返還してもらうというモチベーションにもなっていたので、私は安心保証プランを申し込んで良かったと思っています。

最後に

今年惜しくも合格を逃した方やこれから学習を始める方に対して言えることは、基本を大事にすれば合格できるという事です。私の場合は、記述式の基本であるひな形を書くという作業を怠っていました。司法書士試験は、合格率が低いですが、基本的な事項をしっかりやり、最後まで諦めずに努力すれば合格できます。ぜひ来年、合格をつかんでください。

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