司法書士の就職先は? ”司法書士の就職事情”

国家資格の中でも難関資格試験と言われ、5%程度となる合格率である司法書士試験。「難関資格を取得した後、事務所への就活は必要?」「すぐに独立開業できるの」などイメージが持てないと方もいらっしゃるかと思いますが、実際はどうなのでしょうか。資格取得後の就職活動や就職事情について詳しく見ていきたいと思います。

目次

「司法書士の仕事と働き方がイチからわかる本」無料プレゼント

司法書士の業務 年収について 休みの取りやすさ 司法書士のやりがい

実際にクレアールで司法書士を取得した方々の声を集めた書籍を無料でプレゼントいたします!

司法書士の資格取得だけでは就職できない?

司法書士試験の合格を目指している方は、当然ながら、将来的に司法書士として活躍することを望んでいることと思います。司法書士試験に合格後、司法書士として活動をするためには、最終合格発表後、日本司法書士会連合会主催の中央研修や各司法書士会主催の各研修に参加した上で司法書士としての登録をする必要があります。資格取得後の就職先としては、やはり司法書士事務所が多く、そのほかには、法律系の事務所、一般企業の法務部や総務部が一般的ですが、独立開業をするケース、家業の司法書士事務所を継ぐケースなどもあります。

司法書士有資格者の求人は都市圏を中心に多くあります。また、司法書士の業界では転職も珍しくなく、自身のキャリアアップのため、取扱い業務の偏りによる経験不足を補うため、独立準備を兼ねるため、そしてより広く業界を知るため、などの理由で転職をする方が多くいらっしゃいます。昨今の司法書士事務所は都市圏では専門分野に特化した事務所も多いため、専門分野の異なるいくつかの事務所を経験し、開業に向けて経験を積む方もいらっしゃいます。

司法書士の近年の就職率(就職状況)について

司法書士の就職率については、都市圏の方が地方よりも求人数が圧倒的に多く、特に、関東圏や関西圏などの大都市のエリアを中心に求人が多く発生していて、司法書士試験合格者数を上回る求人数が見られる場合もあります。また、福岡、名古屋、仙台、札幌なども求人が多くなっていて、エリアによっては、関東圏・関西圏に匹敵する就職率の高さが見られます。安定して就職率の高い業界と言えます。

求人が多く出回る時期としては、司法書士試験終了後の夏の時期から増え、司法書士試験の最終合格者発表となる11月からの就職活動にて早期に就職先が決定するケースが多くなっていますので、長期間就職先が見つからないとか、就職難に悩まされるというような状況からは程遠い業界であると言えるでしょう。さらに、これからも求人が安定して発生する業界のひとつとも言われているため、将来性のある業界として注目されています。

司法書士の就職に有利な条件はあるか

司法書士としての就職を目指すのに有利とされる条件としては、どのようなものがあるのでしょうか。司法書士業界でも、ほかの職種と同じように若い年齢であるほど就職先の選択肢が広い、という状況は存在します。事務所側からの将来を見越した人材の育成という観点からも20代、30代の方が採用されやすい傾向にあります。とは言え、司法書士の業界全体の就職状況を見た場合には、年齢による差は、ほかの業界と比べかなり少ないことも事実です。その他、司法書士事務所でのアルバイト経験の有無、近年増えている外国法人や外国人のクライアントとの仕事に必要となる語学のスキルなど近年ならではの雇用ポイントもあります。また、他の業界での社会経験に加え、ITやコンサルタントなど何らかの分野に特化したスキルや知識なども、就職する上で有利となり得る条件のひとつと言えるでしょう。

難易度の高い司法書士試験、そして、転職や独立開業が多いという業界の特徴もあり、さまざまな経歴を持つ司法書士が活躍しています。就職活動にあたっては、自分の強みを熟知し、効果的にアピールしていくことをぜひ心がけてみてはいかがでしょうか。

司法書士の就職が「年齢で不利になる」と言い切れない理由

先ほども触れたように、難関とされる司法書士試験の合格が前提という業界の特徴もあるため、年齢や性別で就職が不利になる傾向は、ほかの職業と比較するとかなり少ないと言われています。合格者の平均年齢が40代となってきていることに加え、様々な経験を積んできた方を採用したいという傾向もあり、40代・50代の方の採用があるなど、司法書士業界の特色と言えます。

採用にあたっての面接などでは、人柄のほか、対人コミュニケーション能力が重視されたり、社会経験や社会人としての常識が求められたりと、司法書士として働くために必要な基盤を持つ人材が求められます。これは、司法書士の業務上、常に人と接する機会を持つこと、さまざまな書類や個人情報を管理すること、信頼を築くことが第一の職業であることなどが背景にあります。

また、業界全体の平均年齢が40歳前後となり、転職が珍しくないという業界の特徴もあり、それぞれの実務の現場でも幅広い年齢層の方々が活躍されています。

司法書士合格後の就職・転職で一般企業を選択する

一般的には、新人司法書士として司法書士事務所に就職することがほとんどですが、中には「司法書士会に登録せずに一般企業へ就職」して、その職場で司法書士の知識を生かすという目的を持った方もいらっしゃいます。大手企業を始めとする企業の総務部や法務部へ就職し、法令遵守や商業登記など、法律に関する深い知識を必要とし、法律に関わる仕事に携わることになります。

司法書士の有資格者として幅広い法律の知識を持つ人材が社内にいるということは、企業にとっても大きな魅力ですし、大企業ほどこういった人材を求める傾向にあります。そのため、司法書士事務所や法律事務所で働くよりも安定して高収入が望めること、福利厚生の充実、営業などの業務が発生しないことなどがメリットとして挙げられます。

司法書士業界では、企業内司法書士、組織内司法書士などと呼ばれるようになってきた働き方のひとつですが、近年、この働き方の持つ可能性については多くのディスカッションが行われています。いまだ司法書士法との兼ね合いなどの論点もありますが、着々とこの働き方をサポートする制度や仕組みも構築されつつあるので、今後も、この様な就職形態やそれに付随するメリットも増えていく可能性もあります。

「司法書士の仕事と働き方がイチからわかる本」無料プレゼント

司法書士の業務 年収について 休みの取りやすさ 司法書士のやりがい

実際にクレアールで司法書士を取得した方々の声を集めた書籍を無料でプレゼントいたします!

講座パンフレットや特別セミナーDVDなどを無料でお届けします。

講座についてのご相談を受け付けております。お気軽にお問合せください。

講座のお申し込み案内ページです。講座をお申し込みの方もこちらからどうぞ。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次