司法書士試験受験の「いろは」~受験資格や申込の流れ~

司法書士試験の受験を検討するにあたって、はじめに確認するべきなのは、司法書士試験の概要について知ることです。受験資格や試験内容について、詳細を確認してみましょう。

目次

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学歴規定、年齢制限…司法書士に受験資格の定めはない

司法書士試験は、難関資格試験と言われています。合格率を見てみても、毎年、4~5%程度と、合格への道がかなり険しい試験だということがうかがえます。そんな司法書士試験ですが、指定された受験資格がないことをご存知でしょうか。法務省から出される受験案内書には、受験資格という欄が設けられてはいるものの、性別はもちろん、学歴、年齢も関係なく誰でも受験することが出来る旨が記載されています。

一方、同じ法務省管轄の司法試験(弁護士・裁判官・検察官になるための試験)では、受験資格があり、①法科大学院過程を修了又は②司法試験予備試験合格の条件があります(その他にも受験期間の制限などもありますが、ここでは触れません)。しかし、司法書士試験は違います。司法試験と同じように難易度の高い試験と言われていても、どなたでも受験資格が与えられます。未成年者や高齢者の方であっても、学歴の規定もなく、また、国籍に関わらず受験することができ、広く一般に門が開かれている試験でもあります。

司法書士になる方法は試験合格以外にもあるのご存知でしたか?

司法書士として活躍をするには、難関試験を合格するほかにも方法があるのをご存知でしょうか。とは言っても、条件付きとなりますので、参考程度にお読みください。その条件とは、「裁判所事務官や書記官、法務事務官または検察事務官として、通算10年以上の勤務経歴があること、もしくは、それと同等以上の法律知識や実務経験があることを条件とする」というもの。となります。

さらには、これらの能力を法務大臣によって正式に認められる必要があります。この条件については、司法書士法第4条第2号で明記されており、該当の経歴を持つ定年退職者などに利用されるケースもあるようです。そのため、多くの方は司法書士試験合格から司法書士資格取得を目指しているのが現状となっています。

司法書士の資格取得までの流れ

司法書士試験に合格すれば、それだけで、司法書士実務家として活躍できる訳ではありません。ここでは、司法書士試験合格後の流れについて、見てみたいと思います。
まず、司法書士としての活動をのぞむ場合、司法書士試験合格後に、日本司法書士会連合会が管理する司法書士名簿に登録をする必要があります。

それには、司法書士会が定める研修を受けることが一般的です。この研修については、司法書士法25条でも定められており、①平成29年度より集合研修からeラーニング研修を取り入れた研修となる中央新人研修(以前は集合研修であり、平日も含んでの研修でしたから受講しやすくなりました)②各地域で行われるブロック研修③各司法書士会単位の新人研修の3種類があり、司法書士となるすべての方が対象とされます。その他、司法書士特別研修もありこちらは、「簡裁訴訟代理等能力認定考査」の受験資格を満たすための研修となります。
司法書士試験合格後は、実務家となるための研修を受け、その後、司法書士事務所に補助者として就職されたり、独立開業されたりと夢は広がります。

司法書士試験の内容とは

司法書士試験は、受験者全員を対象とする筆記試験と、筆記試験合格者を対象とする口述試験とがあります。毎年、筆記試験は7月に、口述試験は10月に実施されており、試験会場は法務局又は地方法務局(15都道府県)で実施されています。筆記試験は、一日で行われ、5肢択一式(マークシート形式)で実施される午前の部(9:30~11:30)と、5肢択一式のほか、実際の登記記録の一部を記載させる記述式の問題も出題される午後の部(13:00~16:00)とに分かれます。試験科目についても、午前と午後とでは異なり、午前の部では、憲法・民法・商法(会社法)・刑法といったいわゆる実体法への知識が問われ、午後の部では、不動産登記、商業登記、供託や民事訴訟など手続法と言われる知識、また、司法書士法に定められた業務上での必要な知識が問われます。

午前の部の択一式、午後の部の択一式、午後の部の記述式試験の各々に合格基準点が設けられ、すべての基準点を満たさなければ不合格、またすべてが基準点以上でも、総合点に満たない場合は不合格となります。合格率については、5%弱と非常に厳しい数字になっています。しかしながら、きちんと準備・対策をすれば、合格がのぞめますので、しっかりと計画性を持った準備ができるよう心がけたいですよね。

司法書士試験の受験申込みについて

最後に、司法書士試験の受験申込みについて解説します。
詳細な受験申し込み手続き方法などについては、法務省が発行している司法書士試験の受験案内書も併せてご確認いただけらばと思います。

(参考:法務省 司法書士試験のページ)

一般的な申し込みの手順は、次のようになっています。
まず、お住まいの地域に該当する法務局、または、地方法務局の総務課で受験申請書などの必要書類の交付を受けます。地方に居住している方の場合などは、郵送での請求も可能となりますが、返送用封筒などの準備が別途必要となります。

そして、実際の申し込みにおいては、司法書士試験受験申請書、写真票および筆記試験受験票を記入の上、提出が必要となります。受験手数料は、一律8,000円となっており、受験申請書に収入印紙を貼付する形での納付となります。願書の配布時期は例年4月中旬また、受験申請の受付期間は、毎年、5月中旬の約10日間と設定されています。

以上、司法書士試験の受験資格、受験申請から本試験までの流れなどについて解説させていただきました。

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