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実務家インタビュー 浅野 貴之 さん

浅野 貴之

特定社会保険労務士 アライツ社労士事務所 所長

浅野 貴之さん

京都出身。建設業の営業管理職を経て、人事総務の経験の無いまま一念発起して独立開業。現在顧問業務を中心に、「現場目線」の労務管理を大切にした社労士業務を展開し、各種労働問題の相談や解決、セミナー講師を行っている。平成20年に愛知県で初となる社会保険労務士だけのLLPとして、人事労務の専門家チーム「チーム・アライツ」を設立。

社労士を目指そうとしたきっかけ

大学卒業後、社労士の業務とは全く関係の無い「建設業」の営業マンとして働いていましたが、大学時代の親友が起業したり、税理士になったことに刺激をうけ、自己研鑽として、資格の勉強をしようと考えました。 人事・総務とは全く無関係な生活で、社会保険労務士の資格すら知らない状況でしたが、親友が税理士なら、それ以外の資格で勉強したら合格できそうなところで、社会保険労務士の勉強を始めたのがきっかけでした。

合格までの経緯、仕事と勉強の両立

合格までには3年かかってしまったのですが、会社での残業と予備校へ通う時間との調整が難しく、「スキマ時間」の活用を考えて勉強をしていました。通勤途中だけでなく、私の場合は、営業でしたので営業車の中では、テープなども活用していました。また、予備校の枠にとらわれず実施されている勉強会などにも積極的に参加し、情報交換をするとともに、同じ受験生との間でネットワークを作り、苦しい時期を共有できたことが、合格への大きな支えになっていたと思います。

現在の仕事について

現在は、開業社労士として事務所を運営しています。元々合格後は開業することを考えていましたので、事務指定講習終了後にすぐに開業届を提出しました。 いま、開業社労士として6年目になり、就業規則作成、労働トラブルの相談・解決、給与計算、社会保険の手続き、顧問先からのご相談、セミナーなどと扱う内容も幅広く勉強の毎日です。 会社員時代では、経験できなかったような経営者・クライアントとの出会いはとても刺激が多く、常に意思決定(意見)を求められる事は、すごい緊張感との戦いです。また法律をご存じのない方への情報提供などで、いかに難しい言葉をわかりやすく伝えるか、スムーズなやり取りが出来るのかは苦労して勉強した法律の解釈が役立っている気がします。

社会保険労務士の将来性・活躍の場

社労士法で勉強した、1・2号業務と言われる手続き業務がメイン業務と言えますが、それだけでなく3号業務と呼ばれるコンサルティング業務も最近増えてきています。3号業務といっても、最近の労使トラブルの増加から様々な相談業務を行うことになります。「退職」にまつわるトラブル・「労働条件の変更」にまつわるトラブルなどなど、経済状況・世相を反映した内容も増え、『人』のプロとしての社労士のニーズは益々高まっていることを、現場では肌で感じることができます。 また少子高齢化に見られる、働く女性からの育児・職場復帰に関する質問、年金に関わる問題・相談も減ることはありません。社会保険労務士の勉強内容は、開業して活かされるだけでなく、総務や人事部門で働く勤務社労士にとって必要不可欠な知識で、その道のスペシャリストとして、キャリアアップを図り、社内で確固として地位を築くことも十分に可能です。 社会保険労務士の業務は、専門的な知識はもちろん、勉強していたときの法律に基づいた実務上の処理、労働基準法・労働契約法に関する就業規則の作成など、法改正が行われるたびに、対応が求められるものとして、今後も活躍の場を広げていける資格だと考えています。

これから社会保険労務士を目指す皆様へ

「社会保険労務士を目指したきっかけは何ですか?」と、受験生の皆さんにはお声掛けします。合格を目標に勉強を始めたら、必ず途中で投げ出さず、最後まであきらめないことが合格への一番の近道だと思います。くじけそうになった時は、最初に志した時の気持ちを思い出して、一つ一つの努力を積み重ねていってください。 社労士の資格がなければ、私は独立して開業することはなかったと思います。さまざまな人から頼られ、相談される立場となり、とてもやりがいのある仕事です。次は、受験生ではなく、皆さんと同じ"社労士"としての土俵で、一緒に仕事が出来る日を楽しみにしています。
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