学習開始から一発合格までのおおまかな流れ①

目次

1. はじめに

はじめまして。平成28年公認会計士試験に合格した矢川と申します。これから数十回に渡り「公認会計士試験一発合格の秘訣」をテーマに学習中の生活や各科目別の詳細な学習方法、試験問題の解き方などについてブログを更新していきたいと思います。第一回の今回は、自己紹介も兼ねて公認会計士試験合格までのおおまかな流れについて書いていきます。

2. 2015年3月 学習開始

公認会計士試験の学習を開始したのは、2015年3月でした。きっかけは、大学三年に進学するタイミングで卒業後の進路を考えたことでした。当時の私は、卒業後は地元である岩手県の盛岡に絶対に帰りたいと考えていたのですが(今は結局東京の監査法人で働いていますが、その理由はまた別のタイミングでお伝えできればと思っています。)、盛岡には業務内容や給料、将来のキャリアアップの可能性などを総合的に勘案して魅力的だと思える企業がなかなか見つからず非常に焦っていました。そんな時に、公認会計士という職業に出会いました。盛岡で働くにはこれしかないと感じた私は、すぐに公認会計士を目指すことを決意しました。公認会計士試験は非常に難しい試験だという噂を聞いていたので、まずは簿記の一級の学習をして、一年で簿記一級に合格できないようだったら公認会計士を諦めて就職活動をするという条件を自らに課しました。就職浪人は絶対にしたくなかったので、見切りをつける時期をあらかじめ決めておかなければならないと思ったのです。勉強開始時の目標は、簿記一級にできるだけ早く合格し在学中に最低でも短答式試験に合格、あわよくば論文式試験まで合格するというものでした。

3.2015年3月~2015年6月

会計士試験の学習を決意した翌日には、簿記の勉強を開始していました。直近の簿記の試験が3か月後の6月にあったため、とりあえずそこでの合格に照準を合わせることにしました。かなり厳しめのスケジュールでしたが、幸いちょうど大学の春休みで時間があったうえに、学習を開始したばかりでやる気がみなぎっていたため、毎日12時間以上学習することによって全ての講義の受講を一か月で終えることができました。論文式試験までの学習期間で、一番学習していた時期がこの時期だと思います。この時から合格までずっと意識していたことが二点あります。一点目は、予習→受講→復習のサイクルを崩さないことです。予習をすることによって、受講前に自分の苦手な論点を明らかにすることができるので、受講時の効率が上がります。復習は三つのサイクルのなかで最も重要で、このプロセスがなければ講義内容を自分の知識として定着させることはできないと思います。二点目は、その日にやった内容は100%理解してから寝るということです。今日理解できなかったことが寝て起きたら理解できているということはありえません(ひらめきが求められる応用問題はまた別の話ですが)。これらのことを強く意識していたため、非常にかけ足の学習でも精度は非常に高かったと自負しております。

しかし簿記一級も決して甘い試験ではなく、講義を一巡した段階ではまだまだ本試験問題に対応できるレベルではなかったと思います。点数でいうと約2割~3割ほどだったでしょうか。それから試験直前までは、毎日テキストの復習と本番形式問題の実践を通じた知識の習得のみに時間を割きました。テキストは何周もしていると一周あたりにかかる時間がどんどん短くなっていき、本番形式の演習に割ける時間も増えていくはずです。試験一か月ほど前から、過去問に手を付け始ましたが、初めは5割もとれませんでした。学習を続け、過去問でコンスタントに合格水準の得点を取ることができるようになったのは、本番の1週間ほど前のことでした。

4.2016年6月 簿記一級受験

自分では万全の準備をしたうえで試験に臨んだつもりでしたが、実際に試験を受けてみると全くと言っていいほど手ごたえを感じませんでした。そもそも解答欄の半分がようやく埋まっているかどうかという感じだったので、不合格を確信しました(結果的には受験生が全体的に苦戦していたようで、合格していましたが)。

本当は簿記一級に受かってから会計士試験の学習を始めるつもりでしたが、受験した回の問題にイレギュラーな出題が多くて点数が取れなかっただけで、オーソドックスな過去問では合格点を取れるようになっていたため、これ以上イレギュラーな問題が多く実力で受かりづらい簿記一級の合格にこだわるよりもすでに自分の簿記の力は完成したものと捉えて公認会計士試験の学習を始めた方が近道だろうと考え、簿記の合格発表をまたずに会計士講座を受講することにしました。

5.2016年7月 大学の定期考査に集中

いよいよ公認会計士講座の受講を始めたものの、簿記一級終了後は受講ペースを一日1~2コマほどに落として、大学の定期考査の準備を優先させました。3年前期の単位を計画通りに取ることができれば、3年後期には週に一度、4年前期は二か月に一度ほどの登校で卒業要件単位を取得できることが分かっていたため、将来的に公認会計士試験の学習時間を十分に確保するために確実に3年前期の単位を取得することを優先させたのです。結果、無事に単位を取ることができ、その後の学習のスケジュールにかなり余裕ができました。受講ペースは落としていましたが、この期間も予習→受講→復習のサイクルと100%理解してから寝るというルールは徹底していました。この時期に受講していたのは、財務諸表論と監査論という理論科目のみで、電卓には一切触れずにいました。

~続く~

 

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