目次
ワンポイントアドバイス動画
動画内容の要旨
受験生を含めて会計士キャリアでコンサル・アドバイザリー業務に興味を持つ人は多く、実際に若い年次で転職する人の多くはこの業界を選んでいます。法定監査が中心でどちらかというと受け身な監査業務に対し、専門知識を顧客に直接提供するコンサル・アドバイザリー業務はやりがいという点で魅力があるのでしょう。一般的に、給与水準も高いと言われています。この業界に限らず、会計士資格保持者であれば若い年次でも転職市場で引く手あまたである点も、監査法人を3年で辞める人が多い理由の一つでしょう。
監査法人で6年目の私の意見をご紹介します。会計士キャリアでは、必ず専門性が求められます。なので、たとえ3年で監査法人を辞めたとしても、転職先の業界で20年、30年と続けていけるのであれば、早めに見切りをつけるのは悪くない選択だと思います。一方で、もし監査業務に魅力を感じず、将来の方向性のないままにたった3年で転職を考えてしまうのなら、少しもったいない気がします。監査業務は、一般的に5年目以降で担当する現場主査になってはじめて、監査の全体像、ストーリーが見えてきます。4年目までのスタッフ業務ではわからなかった本質的な議論に触れることができます。そのため、転職するとしても監査の全体像を十分に理解してからでも遅くないのではないかと考えています。