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実務家インタビュー 鈴木 利香 先生

やりがいは、会社員では味わえなかった感覚

 

行政書士  鈴木 利香先生

鈴木行政書士事務所代表
平成19年 行政書士試験合格
平成20年8月 行政書士登録、開業

 

── 本日は、お忙しい中ご協力をいただきまして、ありがとうございます。行政書士の実務家インタビューを始めたいと思います。よろしくお願いします。

鈴木 こちらこそ、よろしくお願いします。

── では最初の質問ですが、先生はなぜ行政書士を目指そうと思ったのですか。

鈴木 行政書士という職業は、ブームを起こした「カバチタレ」で知りました。子供の頃に親から「弁護士を目指してみれば」という話もあり、法律家とはイコール弁護士のことだと思っていた時期もありましたが、弁護士以外にも法律家と言える職業があるんだと知り、興味を持っていました。その後、イベント会社で営業として15年勤めていたある時、自分の将来のビジョンが描けないことに気が付きました。50歳、60歳になった時の自分の姿が想像できなかったのです。そんな折り、手術で全身麻酔を経験することがあり、「このまま死んでしまったら後悔する」という思いを痛感し、退院後「何かに挑戦するならこのタイミングしかない」という気持ちもあって、子供の頃に憧れていた法律家、中でも「街の法律家」と言われる行政書士の試験にチャレンジすることを決めました。

── 鈴木先生は試験に見事合格され、現在独立開業しているわけですが、主な取扱い業務について教えて頂けますか。

鈴木 まだ開業して間もないことから、基本的にはいただいた相談には全て取り組む姿勢でいます。中でも「自動車関係業務」は、登録後間もなく受けた研修で、師匠と呼べる先生に出会うことができて、手取り足取り教えていただき今一番多く扱っています。他にも「建設業許可関係」「会社設立関係」「風俗営業許可関係」「内容証明書作成」「遺言書作成」等色々行っています。更に、同じ支部の先生方と取り組んでいるのが「予防法務」の業務です。区民の方を対象にしたセミナーなどを開催して、「相続にかかる諸問題」について「遺言の大切さ」なども伝えています。行政書士の役割として「予防法務」は大切だと思います。また、他にも新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。

── 仕事の依頼については、営業活動などされておりますか。

鈴木 広告を打つ等の営業は殆どしていません。自動車関係、内容証明などはホームページからの依頼が圧倒的です。また、前職場、知人、友人からの紹介でお話しをいただくことも多いので、「行政書士の仕事を知って頂く」営業に出掛けたりしています。

── 行政書士としてやりがいを感じる時はどんな時ですか。

鈴木 どんな仕事でも言えるかもしれませんが、士業(個人事業主)は、特に全ての仕事が自分に跳ね返ってくる「責任の重さが違う」と感じます。会社員の頃は、看板は会社組織であり、その中の担当という位置づけでしたが、今は行政書士という資格と自分自身が看板であるということです。私を信頼し依頼して下さった方にとって、最良の結果となることを心掛け細心の注意を持って取り組んでいます。正直「胃の痛い」思いもしますが、業務完了後、お客様から「本当にありがとう」というお言葉をいただいた時は、「本当にこの仕事をして良かった」と感じます。
これは会社員ではここまで味わえなかった感覚かもしれません。

── うらやましいですね。

鈴木 お客さまの一生にも関わる場合がありますので、しんどい思いも多く楽ではありませんが、「ありがとう」という言葉をいただけると、感謝と共にまた頑張ろうという気持ちになります。

行政書士というと、何を業務として扱っているのか知られていなかったり、逆に業務に制限があったりすると思いますが、他の士業の方と連携したりしていますか。

鈴木 確かに、行政書士の業務以外のこともお話しいただきますが、そんな時は単に右から左へ流すのではなく、まずはお話しを聞いた上で、司法書士、税理士、社会保険労務士の先生に紹介しています。行政書士の先生の中には、他の資格も持っている方もいますので、色々相談しながら連携をとったりもしています。

── 将来的に、他の士業の方と合同事務所などの設立をお考えですか。

鈴木 今のところは考えていません。まずは「街の法律家」行政書士として、相談されてくる方の窓口になって信頼を得て依頼を受けることを重視しています。行政書士は専門性がないとも言われますが、だからこそいろいろな可能性を秘めているのだとの思いもあり、現在この辺りも含め模索中です。

── 最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

鈴木 私は5回目の挑戦で合格しました。何事でもそうですが、一番大切なことは「諦めないこと」だと思っています。諦めてしまったらそこで終わりですね。受験生活は精神的にも金銭的にも非常に苦しいので、早く結果を出すことが一番だと思いますが、「必ず合格して行政書士になる!」という気持ちを持っておいて欲しいです。資格は「活かす」ことにその必然性があります。せっかく取得した資格であれば「活かす」ことを忘れないで欲しいです。法律家になるということ、その目的意識はモチベーションの維持にも繋がります。合格されたら「資格を活かす」ことを目標に「決して諦めることなく」勉強していけば、結果は出ると思います。努力は無駄になりません。受験生の皆さん、本当に辛いこともあるかと思いますが頑張って下さい。

── 先生の貴重なお話をお聞かせ頂きまして、ありがとうございました。先生のますますのご活躍を期待しております。

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