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「定年後の仕事へ、60代の挑戦」 新居崎 邦明さん

勉強を始めて5回、クレアールに入って3回目の受験です

行政書士になりたい。そしてクレアールに出会う

行政書士を志してから5年目にようやく合格することができました。クレアールと杉田先生をはじめ諸先生方との出会いがなかったら、合格することはなかったと思います。お世話になりました。そして、ありがとうございました。

私が行政書士になろうと思ったのは、定年を3年後に迎えることになった年の春、「定年後をどう過ごすか」それが端的な動機でした。きのこ栽培農家にきのこの種菌(要するに野菜で言えば種)を製造、販売する会社に勤め、その栽培技術や経営に関する会社のPR雑誌を製作する仕事をしていました。そして、全国のきのこ栽培農家を取材するために北海道から沖縄まで年中飛び回っていました。

また私は、将来の田舎暮らしのために、福島県に家を建てて週末農業を始めていましたが、土地、特に農地をめぐる問題の多さと、行政や一部の法律家のいい加減なやり方を見るにつけ、苦々しい思いをしていました。でたらめな農地転用や借地契約、農地や農道の境界線をめぐって弱い人が損をする。そんな状況を見ても責任を持ってアドバイスすることはできません。これが行政書士になろうと思ったもう一つの動機です。

「何とか定年までには合格したい」そう思い、わりと法律が好きであったこともあって、何とかなるだろうと行政書士試験の参考書を購入して独学で勉強を始めましたが、憲法はともかく、民法などなんのことかわからないまま試験となり、まったく歯が立ちませんでした。翌年はある行政書士の方が個人で開いた講座を受けましたが、これがいい加減そのもの。ほとんど勉強にならないまま、試験はまたもや不合格。定年まで後1年に迫りました。幸い、定年後も再雇用され、64歳まで働けることになっていましたので、心と経済的ゆとりはできたものの、このままでは来年も落ちるに決まっていると思い、学校に入ることにしました。インターネットで学校を探し、その中で「非常識合格法」を掲げるクレアールを選びました。

クレアールに入って

クレアールの初めての講義で杉田先生の講義を聴きました。目から鱗です。機関銃のように繰り返し繰り返し飛んで来るキーワード、わかりやすい解説と熱弁。私は2年間も時間を無駄にしたと心底思いました。しかし、まだまだ勉強の仕方が掴みきれないまま、その年の試験は確か、36点くらい足りなくて落ちました。このころは、クレアールの講義を受けてその復習、夏休みと試験直前の集中学習くらいしかしていませんでしたので受かりようがありません。ただ、昨年とは明らかに違って、憲法は満点に近く、行政法もまずまずでしたので、学習の効果はあったとは思います。でも民法と記述式はまるでダメ。自分の能力を過信し、「何とかなるだろう」となめた結果です。

何としても64歳の雇用期間切れまでには合格する。できれば今年こそと思い、講義の後の復習は必ずするようにしました。さらに、答練の前にはテキストと復習を繰り返しました。また、テキストや答練でわからない法律用語(例えば、強制履行、仮登記、債務引受、立証責任の転換などなど)などが出たら、すぐに調べて理解するようにしました。そのためにはインターネットの検索機能が有効で、メモ用紙にコピーしてテキストの該当部分に貼付けました。

この年の試験は合格点に6点足りなくて、また落ちました。択一が思ったより点数が取れず、頼みの記述も正確に条文や判例を覚えていなかったことで、点を上積みできませんでした。玉村先生や杉田先生に励まされ、三度目の挑戦をしました。

合格まで

3年目は、勉強の最重点に民法と行政法の条文と重要な判例を覚えることに置きました。そのための武器として音声による条文の聞き取りを取り入れました。民法と行政三法の条文を1.5倍速で録音したボイスレコーダーを常にポケットに入れ、毎日2回から4回聞きながら条文に目を通しました。これは非常に効果がありました。さらに答練は自分の力を試し、曖昧な知識を正す最も効果的な勉強です。前年もやっていた答練の前のテキスト全部の読み直しに加え、暗記ノート(前年まで使っていなかった)や1問1答問題をやりました。答練のレベルが上がるたびにテキストの読み直しと暗記ノートやポイント集を繰り返し復習しました。間違ったところは何度も解くことを繰り返しました。特に記述式は、竹原先生の「記述マスターレジュメ」を正解が書けるようになるまで繰り返しました。さらに、文章理解はクレアールでいただいた3年分の文章理解テキストや暗記ノートの問題を1日5問必ず解くことを習慣にしました。答練では、順位を意識することで自分に対する叱咤激励になると思い、常に上位に入ることを目指しました。試験前2カ月になると、それまで好きでなかなかやめられなかった飲酒を(ほとんど)やめ、朝も6時には起きて少しの時間でも勉強に充てるように心がけました。多分平日で1日4、5時間くらい、休日で10時間は勉強したと思います。仕事を持ちながらですからかなりきついことでした。

試験の1週間前には試験場の下見をし、体調を整えるなどしっかりと準備をしましたが、実際の本試験では、基礎法学や憲法を解き、文章理解3問など一般知識をクリアーし、民法を解き始めると急に問題が解けない、解けても時間がかかり過ぎる、頭がのぼせたような状態に陥ってしまいました。「これではいけない」と思い、手を挙げてトイレに行かせてもらいました。トイレで深呼吸や身体を動かすことで気持ちを落ち着かせることができ、その後はラストスパートで一気に全問を解きました。

合格発表日は朝早く目が覚めてしまい、インターネットでの発表を今か今かとパソコンの前に座って待ちました。10時に発表。自分の番号を見つけましたが、確かに自分の番号であるかをハガキと画面の番号を20回くらい声に出して読み上げ、さらにプリントアウトして確認しました。合格したという実感がようやく湧いてきました。

終わりに

試験研究センターの集計によれば60歳以上の合格者は全国で123人ということでした。この年齢層は確かに記憶力、体力など様々なハンディを持っていますので、それだけ合格するには時間がかかることになります。でも諦めないことが第一です。私自身クレアールと講師の先生方の教えを守っていくことで合格することができたと思っています。これから受験を目指す人に。クレアールの指導と勉強法を信じてついていけば受かります。講義とテキスト、暗記ノート、レジユメ、答練をこれでもかと思うくらい繰り返すことです。同じことの繰り返しが一番大切だと思います。他に何冊か参考書も買いましたが、結局使うことなく終わりました。

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