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初めての試験でも大丈夫! 行政書士試験の合格率はどうして低い?

初めての試験でも大丈夫! 行政書士試験の合格率はどうして低い?

資格取得の難易度が高い試験として知られる「行政書士試験」ですが、意外にも大勢の方が毎年受験します。
その理由は受験資格が無く誰でも取得できる資格だからです。

しかし合格率が低いことだけを抜き出すと、初めて受験される方は心配になることでしょう。
今回は、行政書士試験の合格率が低い要因を紹介していきます。
また、どのような意識で試験に臨むべきかについても触れます。

過去10年のデータから見る受験者数

まずは平成18年度から平成27年度までの行政書士試験の「申込者数」「受験者数」「合格率」「合格人数」のデータを紹介します。

過去10年のデータから見る受験者数

平成25年度と平成27年度の試験以外は、合格率が一桁となっています。
行政書士の試験の内容が合格率の低さに影響しているのは間違いありませんが、その他にも考えられるいくつかの要因を以下に述べていきます。

合格率が低い要因

受験資格が必要ない&申し込みだけ行う人数が多い

前述した通り、行政書士試験の受験資格には制限がありません。
年齢・学歴に関わらず、申し込みさえすれば誰でも受験することができます。
学歴や実務経験を受験資格としている資格試験は、ある程度の知識を身に付けた方々が受験します。
行政書士の場合は、受験資格がないために基礎学力や業界に関する知識が無い状態で受験する方も多いのです。

上の図表を見て頂くと理解しやすいですが、申込者数と受験者数に間には毎年1万人以上の差があります。
これは行政書士の試験も申し込んだにも関わらず、試験当日に受験しなかった方々の人数を表しているのです。
こうしたことが合格率を下げる要因の1つになっていると言えるでしょう。

年1回&一発勝負という形式

年1回&一発勝負という形式

行政書士の本試験は、毎年11月上旬の日曜日に開催されます。
この年に1回の試験で、全ての科目において合格ラインを越す点数を獲得しなくてはなりません。

国家資格試験の中には「科目合格制」と呼ばれる制度を採用しているものもあります。
例えば、税理士試験では11科目のうち5科目で合格基準点を超えれば合格と判定されます。
その5科目を一度に合格する必要もなく、何年かけても良いのです。また一度合格した科目には有効期限がなく、一生合格として扱われます。
こうした制度が科目合格制です。

ですが行政書士試験にはこうした制度はありません。
つまり行政書士は年に1回の試験で全科目を合格する必要があるのです。

また行政書士試験は、再受験だからといって同じ勉強を繰り返すだけで良いという訳ではありません。
法改正が行われた際には新しい情報を知識として上書きする必要があります。特に法改正があった部分は、試験問題として頻繁に出題される傾向があるため注意が必要です。

合格基準点を意識する

行政書士は合格者の定員数はありません。
各受験者が獲得した点数によって合否が決まります。

つまり受験者は、自身の点数を合格基準点に近づけることに意識すれば良いのです。
そのためにも、まずは行政書士試験の配点と合格基準点を理解しましょう。

【配点】
法令等=244点 / 一般知識等=56点 / 合計=300点

【合格基準点】
次の要件をいずれも満たした者が合格となります。
1. 法令等科目の得点が122点以上である者
2. 一般知識等科目の得点が24点以上である者
3. 試験全体の得点が180点以上である者

簡単に言えば、「法令等の科目で50%以上」「一般知識等の科目で43%以上」「全体で60%以上」の点数が必要ということです。
過去問などの対策を練って、しっかりと実力が身に付けば十分に合格を狙えます。
初めて受験をされるからといって、臆することなく積極的に受験されることをオススメします。

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