菊池 達也さん
- 受験回数:1回
行政書士を志した動機
いずれ、何かの士業で独立したいという思いを以前から持っており、独立している様々な士業の先生方で「意外と使うことが多く、持っていて損はない」と仰っている先生が複数いたこと。また、実生活においても使えるであろう民法(他の資格試験でも出題されることが多い)が受験科目に入っていたことも行政書士試験を受けるきっかけになりました。
クレアールを選んだ理由
youtubeで杉田講師の民法講義を拝見し、とても分かりやすかったので短期間でも合格ラインまでもっていけるのではないかと思い受講することにしました。
具体的な学習方法
民法と行政法の配点がとても大きいので、学習の大半をここに費やしました。
本試験において何を問われているのかが分からないという状況を防ぐために、まず大きな見出を覚えました。民法という大きな箱の中に総則・物権法・債権法・家族法という箱、行政法には行政手続法・行政不服審査法・行政事件訴訟法・国家賠償法等の箱があることを強く意識しました。
大枠を覚えたうえでの個別の学習ですが、まず記述マスター問題集で取り上げられている単元にはその旨のマークをテキストに書き込んだ上で念頭におきながら講義動画を視聴、すぐに択一過去問に取り組みました。全く分かっていない問題と曖昧な問題のみ動画で再確認し、なんとなく理解できたと感じたら、それら問題にその旨のチェックを入れた上ですぐに次の単元に取り組みました。次の単元に移る際にも、「大きな箱の中の小さな箱の何々を勉強した」としつこく確認したうえで単元の終了としました。
この方法で一科目をおおよそ一週間で”とりあえず”終わらせ、おさらいとしてチェックしていた問題を解いてみたうえで次の科目に進みました。次の科目も全く同じ方法で進めました。
商法は配点割合が低く、一般知識(情報保護関連にはそれなりに時間をかけました)は対策が効率的に行いにくく、またそこまで時間を使うメリットも感じなかったため軽く流す程度に抑え、全科目をとりあえず1か月で終えました。この段階で試験を受けたと仮定したら、択一の正解率が2~3割弱ぐらいだったかと思います。しっかりと理解できている分野においてテキストを読んだりする時間はもったいないので、この後はひたすら択一過去問を繰り返しアウトプットによる記憶の定着に努めました。なんども間違える問題は条文を確認して乗り越えました。
この後はひたすら同じことを繰り返しました。3、4回転目ぐらいで択一過去問の大半が正解できるようになっているので、そこからは問題を見た瞬間に連想することができる点を増やすために問題を回転させました。例えば、委任の問題を解くときに、委任について思いつく要点、代理や事務管理等の要点や差異などといった感じです。
終わりに
私は、学習に取り組んだのが4か月弱だったということもあり、かなりいびつな方法を取らざるを得ませんでした。この方法が最善であるとは全く思いませんが、枠組みを意識しながら過去問を回転させることによって基礎の定着・繋がりの意識と解答時間の短縮には繋がったのかなと思っております。
本試験前のラストスパート時の取り組み方の参考として、なんらかの形で役に立つことがあれば幸いです。